アイオシーン・ジャコントロ（Iothene Jacontro）はケレスティアンの男性で、銀河帝国の時代に活動したトレジャー・ハンター、ビッグ・ゲーム・ハンターである。ジャコントロはコルバルニ埋蔵金を見つけるため極寒惑星ヴァンドアへ旅し、ギャングのクルーを率いて宝探しを行った。また彼はトロフィーとして複数のワンパを野に放ち、大物狩りを企画した。最初のクルーはセルカスの海賊団ヴァラリーン・スクールとの乱闘で死ぬか捕まってしまい、ジャコントロはやむを得ずロッジのごろつきたちを新たなクルーとして雇った。
しかし結局ジャコントロは極寒の山で凍傷にかかり片腕を失った上、新たなクルーも宝探しで全滅し、さらに彼が放ったワンパがフォート・イプソのロッジを襲撃する事件を起こした。ロッジのオーナーであるティブス・オスペは、事件現場となった部屋を“アイオシーンの巣穴”と名付けた。しかしジャコントロは懲りることなく、今度は伝説の獣ヴァスタドンに憑りつかれ、その後も毎年ロッジに姿を現した。10 BBY、ハン・ソロとチューバッカ、キーラ、トバイアス・ベケットらがフォート・イプソを訪れた時も、ジャコントロは例年通りロッジに滞在していた。
経歴[]
ワンパのトラブル[]
ケレスティアンの男性、アイオシーン・ジャコントロは帝国時代にトレジャー・ハンターおよびビッグ・ゲーム・ハンター（大型獣を専門に狙う猟師）として活動した。彼は伝説のコルバルニ埋蔵金を始めとするお宝を見つけるためミッド・リムのスルー宙域にある極寒惑星ヴァンドアへ旅した。ある時、ジャコントロは入植地フォート・イプソにある施設ロッジでエイリアンのクルーを集め、大物狩りのトロフィーとしてワンパを野に放っておいたと説明した。しかしその夜、ジャコントロのギャングたちはヴァラリーン・スクールと呼ばれるセルカスの海賊団とトラブルになり、ロッジのホールで乱闘を開始した。[2]
ジャコントロはフォート・イプソにおけるワンパ襲撃事件の原因を作った
翌朝、狩りをするため降りてきたジャコントロは、莫大な飲み代を突き付けられたばかりか、仲間の半数が乱闘で死に、残りの半分が捕まってしまったことを知った。埋蔵金を探すため新たなクルーが必要になったジャコントロは、やむを得ずヴァンドアの放浪者や詐欺師、嘘つき、泥棒たちを雇った。その際、ジャコントロは埋蔵金など存在しないというバーテンダー・“ミッドナイト”の忠告に耳を貸さなかった。またミッドナイトは、ジャコントロの言うワンパの話は埋蔵金探しの隠れ蓑に過ぎないと思い込んでいたが、ジャコントロは本当にワンパを野に放っており、ある晩ロッジのオーナーであるティブス・オスペが飼っていたコドヨクが襲撃を受けた。[2]
その日はジャコントロのクルーが宝探しに出かけていたため、オスペはフォート・イプソを守るため狩猟チームを編成することになった。オスペたちがワンパを仕留めていた時、宝探しに失敗して仲間を全員失ったジャコントロがどうにか戻ってきた。片腕が凍傷にかかったジャコントロは、もう宝探しはこりごりだと心に決めた。しかし1匹の巨大ワンパがフォート・イプソに戻る彼の後をつけていた。ジャコントロが借金を返していた時、このワンパがロッジの壁を突破してきた。オスペは何とかライフルの一撃でワンパを仕留めると、獣の腕を剥製にし、奥の部屋に飾ることにした。ワンパ襲撃事件の現場となったその部屋は、全ての原因を作ったジャコントロにちなんで“アイオシーンの巣穴”と呼ばれるようになった。のちにミッドナイトはこの一連の事件を日誌に記録した。[2]
その後[]
アイオシーン・ジャコントロ(中央やや右、奥)はロッジでランド・カルリジアンらのサバック・ゲームを見物した
極寒の山で凍傷にかかって腕を失ったにも関わらず、ジャコントロはその後も毎年ヴァンドアを訪れた。しかし来訪の目的は宝探しから獣狩りに変わっていた。[2] ジャコントロはヴァンドアにヴァスタドンが実在すると信じる人々の1人で[1]、この伝説の獣がジャーリー氷河に生息すると主張していた。[2] ロッジにやってくるほとんどの人々から無駄な挑戦と思われても、ジャコントロの意思が揺らぐことはなかった。[1] 10 BBY、ハン・ソロやチューバッカ、キーラ、トバイアス・ベケットたちがランド・カルリジアンに会うためフォート・イプソにやってきた時も、ジャコントロは例年通りロッジに滞在し[3]、トーディッチ・エンヴロの隣に立ってカルリジアンたちが行っていたサバックのゲームを見物した。[4] またソロが遅れてサバックに加わった時、ジャコントロはカルリジアンの左後ろの柱のそばに立ってゲームを見守っていた。[5]
人物[]
ケレスティアンの猟師であるアイオシーン・ジャコントロは、罠による狩猟で獲物を狩った。強い意志の持ち主であるジャコントロは、凍傷で腕を失った後も危険な山々へ踏み入る挑戦を諦めなかった。[1]
装備[]
10 BBY当時、彼は黒いチュニックと茶色いクロークを身に着け、酸素濃縮装置付きの登山用マスクを装着していた。[1]
制作の舞台裏[]
アイオシーン・ジャコントロは2018年公開のスター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ作品『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターである。[3] 同作の設定資料集『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド』（パブロ・ヒダルゴ著）でキャラクター名が明かされた。[1]
登場作品[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー （初登場）
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版
- スター・ウォーズ：ランド 大いなる賭け
参考資料[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー：テールズ・フロム・ヴァンドア
Solo: A Star Wars Story Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org) （ビジュアルのみ）
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー：テールズ・フロム・ヴァンドア
- ↑ 3.0 3.1 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
- ↑ ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版
- ↑
Solo: A Star Wars Story Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)