アイデン・ヴェルシオ(Iden Versio)は惑星ヴァードス出身の人間女性で、銀河帝国から新共和国へ離反した兵士である。帝国軍スターファイター隊に仕えるTIEファイター・パイロットだったヴェルシオは、0 BBYのヤヴィンの戦いで帝国が大敗を喫した直後、実の父であるギャリック・ヴェルシオ提督によって編成された帝国軍特殊部隊“インフェルノ分隊”のコマンダーに任命される。アイデンはエージェント・ギデオン・ハスク、デル・ミーコ、セイン・マラナと共にパルチザンの残党ドリーマーズへの潜入・破壊工作を成功させたが、任務の途中でマラナを失った。インフェルノ分隊はその後も銀河内戦で帝国のために活動を続け、4 ABYのエンドアの戦いでは地上戦に派遣された。上空の第2デス・スターが反乱同盟によって破壊されるのを目撃した後、アイデンとインフェルノ分隊はレイダー級コルベット<コルウス>でエンドア星系から脱出する。
皇帝パルパティーンを失った帝国が混乱状態に陥る中、アイデンは父親や伝令ドロイドの命令で皇帝の終末司令の一環であるシンダー作戦を手伝った。しかしフォンドアの戦闘に勝利した後、ヴェルシオ提督が一家の故郷である惑星ヴァードスに対して気候操作網を使用した際、アイデンは帝国からの離反を決意する。彼女はデル・ミーコや<コルウス>のクルーと共にヴァードスから脱出し、反乱同盟のランド・カルリジアン将軍率いる部隊に投降した。シュリヴ・スールガヴが隊長を務めるデンジャー中隊に加わり、シンダー作戦の標的となった惑星ナブーの防衛に貢献した後、アイデンはレイア・オーガナによって新共和国に迎え入れられた。
アイデンとデルは新共和国防衛軍インフェルノ分隊として引き続き<コルウス>で活動を続け、銀河内戦終盤に帝国の残存勢力を掃討した。5 ABY、アイデンはオーガナの要請で惑星タコダナへ出向き、ハン・ソロとラルシウス・パルドラを救出する。さらに彼女は父親やハスクの計画を止めるためベスピンのチヌーク・ステーションで帝国宇宙軍の燃料補給拠点を撃破、またサラストでは帝国の武器保管施設を破壊したカルリジアンとシュリヴを救出した。戦争最後の大会戦であるジャクーの戦いではシュリヴとともに遭難信号への対処を行い、ハスクのスターファイターを撃墜した。戦闘中、アイデンは父親を引き戻すためインペリアル級スター・デストロイヤー<エヴィセレイター>に乗り込んだが、ヴェルシオ提督は既に覚悟を決めていた。アイデンは父親と和解し、彼の最期の言葉に従い墜落寸前の<エヴィセレイター>から1人で脱出する。ジャクーの戦いからしばらくして銀河内戦は終結し、アイデンはデルと結婚して娘のゼイをもうけた。
34 ABY、ジナータ・セキュリティによる誘拐事件を調査していたデルがファースト・オーダーに捕まり、行方不明となった。アイデンとゼイはレジスタンスの一員となっていたシュリヴと協力してデルの捜索を開始し、惑星アスラ上空でジナータ・セキュリティの宇宙船<オポチュニティー>を破る。彼女たちはジナータ・セキュリティの指導者グレブ護民官がデルの行方を知っていると考え、惑星ヴァードスのアーカイブに踏み入ったが、ファースト・オーダーにとって用済みとなったグレブはギデオン・ハスクの手で始末されていた。ハスクはファースト・オーダーの将校となった今も帝国を捨てたアイデンへの恨みを忘れておらず、因縁の地で決着を着けたいと願っていたのである。アイデンは夫も既に殺されたこと、新共和国の首都ホズニアン星系が破壊されたことを知り衝撃を受けたが、シュリヴとともにストームトルーパーとの戦いを切り抜け、娘と合流した。3人はファースト・オーダーのリサージェント級スター・デストロイヤー<レトリビューション>に乗り込み、リザレクション計画や新型軍艦の情報を入手する。情報をレジスタンスに届けるため<レトリビューション>のハイパースペース・ジャンプを中断させようとした際、アイデンはハスクを倒して夫の仇を取ったが、同時に致命傷を負った。ハイパードライブへの破壊工作が成功した後、アイデンはゼイに見守られながら息を引き取った。
制作の舞台裏[]
アイデン・ヴェルシオはゲーム『Star Wars バトルフロント II』に登場するキャラクターである。2017年4月11日にリークされた本作最初のティーザー・トレーザーでビジュアルが初公開された。キャラクター名を含む詳細な情報は4月15日に「セレブレーション・オーランド」イベントで公開された。女優のジャニナ・ガヴァンカーがこのキャラクターを演じている。
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 (初登場) (後付設定)
- バトルフロント II:インフェルノ分隊
- Star Wars:スコードロン (言及のみ)
- レジスタンスの復活 (言及のみ)