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「自らの信念を貫き通すのも勇気のひとつよ」
―アイラ・セキュラ[出典]

アイラ・セキュラ(Aayla Secura)は惑星ライロス出身のトワイレック女性で、銀河共和国末期のジェダイ・マスターである。キファージェダイ・マスター、クインラン・ヴォスフォースの素質を見出され、彼のパダワンとしてジェダイの訓練を積んだ。分離主義危機の時代、ジェダイ・ナイトだったセキュラは大勢の犠牲者を出したジオノーシスの戦いを生き延びる。以降、彼女は共和国グランド・アーミー将軍として活躍することになり、第327星間兵団の指揮官を務めるクローン・コマンダーCC-5052(ブライ)と行動を共にした。クエルの戦いで独立星系連合に敗北した際、セキュラはアナキン・スカイウォーカーアソーカ・タノ師弟によって救出されたが、リパブリック・フリゲートの故障で惑星マリダンに不時着した。しかし、セキュラたちは偶然にもこの星でロク・ダード将軍が開発したばかりの新兵器デフォリエーターを発見する。彼女たちは原住民ルアメンの村を分離主義者から守り、新兵器の脅威に終止符を打った。

その後、セキュラはメイス・ウィンドゥといったマスターたちと共に惑星コルサントで働くようになり、ジロ・ビーストの事件が起きた際もグランド・マスターヨーダらと並んで首都の防衛に務めた。また、セキュラは戦争末期にジェダイ・マスターに昇格した。19 BBY、ウィンドゥらと一緒に犯罪同盟シャドウ・コレクティヴの追跡任務に参加したセキュラは、マンダロリアンの補給基地ヴィズラ・キープ09にて、シス卿ダース・モールと対決を繰り広げた。セキュラたちの奮闘もむなしく、モールはドゥークー伯爵と一時的に手を組んでこの戦いを生き延び、ジェダイの攻撃をしのいで逃げ去った。その後、セキュラは戦争に終わりが近づいていると信じてアウター・リム包囲作戦に参加し、フェルーシアの任務を引き受けたが、第327星間兵団が惑星のジャングルを進んでいる時、クローン兵士にオーダー66が発令された。コマンダー・ブライはシーヴ・パルパティーン最高議長からの緊急指令に従い、部下と共にセキュラを射殺した。

経歴[]

生い立ち[]

「私、時々分からなくなるんです。ジェダイは人への愛着を禁じられている。その一方、思いやりを大事にしろと言われる」
「恥じることは無いのよ、アソーカ。私もあなたの歳にはマスターに同じ気持ちを抱いた」
アソーカ・タノとアイラ・セキュラ[出典]

トワイレック種族女性、アイラ・セキュラはアウター・リム・テリトリー惑星ライロスに生まれた。[3] ライロスの夜の側に住んでいたセキュラは、銀河系の裏社会に頻繁に足を運ぶ非伝統主義的なジェダイ・マスタークインラン・ヴォスと出会い、フォース素質を見出される。[7] ジェダイ・オーダーに加わったセキュラは、ヴォスのパダワンとして訓練を積む。[3] 当時、セキュラはこの型破りなキファーのマスターに愛着を抱き、父親のように慕っていたが、最終的にはジェダイの教えに従い執着心を放棄することを学んだ。[8] ヴォスのもとで修業を終えた後、セキュラはジェダイ・ナイトの称号を与えられる。[3]

クローン戦争[]

ジオノーシスの戦い[]

Aayla Secura SWE

アイラ・セキュラ

22 BBY銀河共和国分離主義危機に直面し、銀河元老院で正規軍創設の議論が白熱していた頃、アイラ・セキュラは首都惑星コルサントジェダイ・テンプルに滞在していた。パドメ・アミダラ元老院議員暗殺未遂事件調査していたジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービが、謎の惑星カミーノに関するアドバイスを求めてグランド・マスターヨーダベア・クランライトセーバー訓練を監督していた)のもとを訪れたとき、セキュラは訓練室のそばでケノービとすれ違った。[6]

それから間もなく、アミダラ議員、ケノービ、彼の弟子のアナキン・スカイウォーカーが惑星ジオノーシス独立星系連合に捕らえられると、セキュラはマスター・メイス・ウィンドゥ率いる200余名の襲撃チームの一員として、3人の救出に駆け付けた。彼女たちは大勢でジオノージアンペトラナキ・アリーナに押しかけたが、連合の指導者であるドゥークー伯爵は共和国との戦いに備えて用意されていた大量のバトル・ドロイドを出動させ、アリーナを凄惨な戦場に変えた。ジオノーシスに派遣されたジェダイの大半がドロイドやジオノージアン兵士との戦いで命を落としたが、セキュラはマスター・ヨーダ率いる共和国グランド・アーミーが援軍に駆け付けるまで持ちこたえ、リパブリック・ガンシップに乗ってアリーナからの脱出を果たした。ヨーダの到着によって戦いの流れが変わった後、彼女は正規軍に採用されたばかりのクローン・トルーパーを率い、ジオノーシスの砂漠連合軍を追撃した。[6]

ジェダイと共和国はジオノーシスの戦いで勝利を収めたが、この戦闘がきっかけとなってクローン戦争が勃発した。セキュラはジェダイ将軍としてクローン兵士を指揮し、分離主義者と戦い続けることになる。戦争中、CC-5052(ブライ)がセキュラ直属のクローン・コマンダーを務め、彼女とともに第327星間兵団の指揮を執った。[1][9]

クエルの戦い[]

「ジェダイが皆これほど無謀とは」
「皆ではありません」
ウルフ・ユラーレン提督とアイラ・セキュラ[出典]
Aaylaanakinashoka

スカイウォーカーを脱出船へ運び込んだタノとセキュラ

戦争最初の、セキュラは4隻のヴェネター級スター・デストロイヤーから成る共和国艦隊を率いて惑星クエル戦いに参加した。彼女はクローン・コマンダー・ブライとともに旗艦リバティ>に乗り込み、ミュニファスント級スター・フリゲートヴァルチャー・ドロイドとの戦いを指揮する。しかし、Tシリーズ・タクティカル・ドロイドTF-1726率いる分離主義勢力艦隊はセキュラの部隊を圧倒し、機能を停止したスター・デストロイヤーが次々と大気圏高層から地上へ落下していった。苦戦を強いられたセキュラは、アナキン・スカイウォーカー将軍の部隊に援軍を求めた。[8]

スカイウォーカー、彼のパダワンアソーカ・タノクローン・キャプテンCT-7567(レックス)がクエル星系に駆け付けた時、セキュラのスター・デストロイヤーは既にクエルの大気圏を落下し始めていた。彼らはタクティカル・ドロイドが放ったジェットパック・ドロイドの大軍の中を突っ切り、<リバティ>の艦内に駆け付ける。援軍と合流したセキュラとブライは、下部ハンガーにドッキングしたリパブリック・フリゲートを目指して艦内を移動したが、スカイウォーカーが爆風から仲間を救おうとした際に重傷を負ってしまう。セキュラとタノは意識不明のスカイウォーカーをフリゲートへ運び込み、治療のためウルフ・ユラーレン提督の<レゾリュート>へ向かおうとしたが、航法コンピューターが戦闘の衝撃で故障し、誤ってハイパードライブが起動されてしまった。[8]

マリダンの防衛[]

「ジェダイなら、皆にとって何が最善かを考えるのが義務よ」
―アソーカ・タノに対し、アイラ・セキュラ[出典]
Aayla Maridun

ルアメンの村を守るセキュラ

セキュラ、タノ、クローンたちは、ハイパースペースを脱したリパブリック・フリゲートがジャンプ先の太陽とぶつかるのをかろうじて食い止め、近くにあった惑星マリダンに艦を不時着させた。その後、セキュラはマスターのもとに留まりたいと主張するタノを説得し、スカイウォーカーの見張りをキャプテン・レックスに任せ、この惑星の住民の捜索に出かけた。道中、一行は猛獣マスティフ・ファローンに襲われてトルーパーのキャメロンラッキーフラッシュを失い、生き残りはセキュラ、タノ、ブライの3人だけになってしまう。その後、彼女たちは平和を好むルアメン種族のを見つけ、長老のテー・ワット・カーに手助けを求めた。カーはジェダイの戦争活動を非難し、共和国とかかわり合いになることはできないと告げたが、彼女たちの仲間の1人が重傷であることを知ると、実の息子で治療師のワグ・トゥーを紹介した。タノとブライがトゥーと一緒に不時着現場へ戻る間、セキュラは万が一の場合に備え保証人として村に留まった。[8]

スカイウォーカーとレックスが村に連れてこられた後、ニモーディアンロク・ダード将軍率いる分離主義勢力がマリダンにやって来た。テー・ワット・カーはあくまで平和主義と非暴力を貫き、B1バトル・ドロイドによる乱暴な捜索活動にも逆らわなかった。セキュラたちは世話になったルアメンに危害が及ばないよう姿を隠し、分離主義者の船を奪ってマリダンを離れる計画を立てる。一行は敵の偵察ドロイドを破壊し、前哨基地を発見したが、そこで新兵器デフォリエーターの実地テストを目撃した。ダードがルアメンの村で2度目のテストを行うつもりだと知ったセキュラたちは、基地からニモーディアン・シャトルシールド発生装置を奪い、ルアメンを守るため村へ戻る。ジェダイはカー長老の抗議を無視して村にシールドを設置し、デフォリエーター配備タンクの砲撃を防衛した。ジェダイとクローンがB1およびB2スーパー・バトル・ドロイドと戦闘を開始すると、ワグ・トゥーをはじめとするルアメンの若者も戦いに加わり、村を脅かす分離主義者を撃退した。[10]

コルサントにて[]

その後、セキュラはヨーダやメイス・ウィンドゥといったマスターたちと共にコルサントで働いた。[1] 21 BBYシス卿ダース・シディアスに雇われたデュロス賞金稼ぎキャド・ベインがジェダイ・テンプルに潜入したとき、セキュラはヨーダ、ウィンドゥ、キット・フィストーらと一緒にテンプルの通信センターに集まった。ベインは任務の目的がジェダイ・ホロクロンの強奪であることを隠すため、手下のドロイド、トド360爆弾を仕掛けて通信センターに送り込んだ。ウィンドゥがトド360の爆弾に気づき、フォースを使ってドロイドを通気シャフトの奥へ押し飛ばしたおかげで、通信センターに居合わせたジェダイは難を逃れた。しかしベインは計画通りホロクロンを手に入れ、テンプルから逃げおおせた。[11]

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ジロ・ビーストの体の上を走るセキュラとヨーダ

同じ年、惑星マラステアから運ばれてきたジロ・ビーストがコルサントのギャラクティック・シティで暴走する事件が起きた。ジロ・ビーストは研究施設から脱出して連邦地区を襲撃し、元老院オフィス・ビル最高議長シーヴ・パルパティーンH-2エグゼクティヴ・シャトルを捕まえた。このシャトルには議長の他にスカイウォーカーやパドメ・アミダラ元老院議員も乗り込んでいた。議長たちがシャトルから脱出する時間を稼ぐため、セキュラはヨーダとともにジロ・ビーストの背中に飛び乗り、この巨大な獣の注意を引いた。彼女たちはジロ・ビーストに傷をつけることはできなかったが、議長が脱出するチャンスを作ることに成功した。その後ジロ・ビーストを倒すためマラステリアン燃料を用いたガス攻撃が行われた際、セキュラ、ヨーダ、スカイウォーカーは議長やアミダラ議員を毒ガスから保護するためフォースでバリアを作った。[12]

20 BBY、セキュラが所有するアストロメク・ドロイドQT-KTミーバー・ガスコン大佐率いるD分隊のメンバーに選出され、特別任務に参加することになった。ウィンドゥが分隊の隊員をジェダイ・テンプルの通信センターに集めた際、セキュラはQT-KTと一緒にミーティングに参加した。彼女の他にも、テラ・シヌーベM5-BZソングラ・ジャーU9-C4、アナキン・スカイウォーカーとR2-D2が通信センターに集まった。クローン・コマンダー・ネーオWAC-47が遅れて到着した後、セキュラと他の持ち主たちはドロイドの指揮をガスコン大佐に任せて退室した。[13]

19 BBY、ジェダイ・テンプルの格納庫が爆破される事件が発生した後、セキュラは犠牲者の葬儀に参加した。[14]

クローン戦争の末期、セキュラはジェダイ・マスターに昇格した。[1]

ダース・モール追跡[]

Aayla Mace vs Darth Maul

ダース・モールとの対決

クローン戦争中、ジェダイ・オーダーはナブーの戦いで死んだと思われていたシス卿ダース・モールの脅威に再び直面した。モールはシャドウ・コレクティヴと呼ばれる犯罪同盟を組織して第三勢力として台頭し、共和国・分離主義勢力双方と敵対する。[15] モールの捜索活動を続けていたジェダイは、最高議長パルパティーンから新情報を提供され、惑星オード・マンテルでモール率いるシャドウ・コレクティヴと分離主義勢力の戦いが発生したことを知った。セキュラはメイス・ウィンドゥ、オビ=ワン・ケノービ、ティプリーとともに現地へ派遣され、戦いの跡が生々しく残るオード・マンテル・シティを調査した。モールの軍勢は戦いが終わった後にほとんどの痕跡を消して引き揚げたが、クローン・コマンダーCC-3636(ウォルフ)とその部下たちによって街の防壁の外からマンダロリアン戦士のヘルメットの残骸が発見された。[16]

その後、ケノービとティプリーがフェルボスにあるマンダロリアンの小惑星基地ヴィズラ・キープ09を調査したところ、彼らの予想通りモールとマンダロリアン・スーパー・コマンドー部隊がそこに潜伏していた。また、オード・マンテルの戦いでモールに敗れたドゥークー伯爵も捕虜として小惑星基地に囚われていた。モールはジェダイの奇襲を生き延びるためドゥークーの拘束を解き、マンダロリアン戦士を率いて共闘した。ケノービとティプリーの部隊が戦闘を開始した後、セキュラとウィンドゥもリパブリック・アタック・ガンシップに乗って戦場に駆けつけた。彼女たちは小惑星基地に乗り込み、ダークセーバーを持つモールと対決を繰り広げる。ティプリーがドゥークーに殺された直後、マンダロリアンのルック・カストが放ったミサイルがジェダイの近くに着弾し、セキュラやウィンドゥを巻き込む爆発を起こした。モールとドゥークーはこの隙にジェダイとの勝負を切り上げ、ガントレット・ファイターナイトブラザー>でヴィズラ・キープ09から逃げ出した。[16]

オーダー66[]

BlyShootsAayla

セキュラの最期

クローン戦争の末期、セキュラはアウター・リム包囲作戦に参加し、コマンダー・ブライや第327星間兵団の隊員とともにジャングル惑星フェルーシアへ派遣された。リムの包囲作戦は戦争の終局が近づいていることの証明であり、セキュラは共和国が勝利を得るのも時間の問題だと考えてフェルーシアの任務を引き受けた。[1] 実際この頃、セキュラも参加したジェダイのホログラム・ミーティング上で、連合軍グリーヴァス将軍がケノービによって倒されたことが報告された。しかしセキュラがフェルーシアでトルーパーを率いて進軍していたとき、パルパティーン議長によってオーダー66が発令された。これはジェダイを国家の敵とみなして即時処刑を命じる緊急指令で[2]、クローン戦争勃発以前よりシスの暗黒卿によって仕組まれていた陰謀だった。[17] コマンダー・ブライとその部下は命令に忠実に従い、トワイレックのジェダイ・マスターにブラスターの集中攻撃を行った。セキュラはライトセーバーを起動する余裕もなく撃ち殺され、トルーパーたちは彼女が倒れた後も容赦せず銃撃を続けた。[2]

惑星キャッシークで共和国軍の指揮を執っていたヨーダは、セキュラを始めとする他のジェダイの死をフォースで感じ取った。[2] また惑星カラー瞑想を行っていたマスター・デパ・ビラバもセキュラがクローン・トルーパーによって殺されるヴィジョンを見た。ビラバはすぐそばにいたパダワンのケイレブ・デュームの腕に触れ、彼にもヴィジョンを共有させた。ビラバはヴィジョンのおかげでクローンの裏切りに素早く対応することができ、自らを犠牲にしてデュームを脱出させた。[18]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

関連項目[]

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