アウター・リム・テリトリー[1]、外縁領域[2](Outer Rim Territories)は、アウター・リム星系群(Outer Rim Systems)、あるいは単にアウター・リムとも呼ばれた、ミッド・リムの外側の銀河系領域である。アウター・リムは、植民地化や開拓が広範囲に行われていた最遠部の領域で、ここより外側にはワイルド・スペースや未知領域といった未踏地帯が広がっていた。銀河系で最大の領域だったアウター・リムには、多種多様な惑星と、手の付けられていないフロンティアが存在した。
概要[]
- 「ここには共和国なんて存在しません。自分で生きるしかないの」
- ―シミ・スカイウォーカー[出典]
銀河系の中心部であるコア・ワールドから遠く離れていたため、銀河系政府の影響力も、アウター・リムではかなり弱まっていた。そのため、アウター・リムにおける通信や法整備は非常に限定的で、銀河文明の様々な規則というものは、単なる概念としてしか存在しなかった。ハット・スペースやジュヴェックスおよびセネックス宙域、カンズーの乱の時代のカンズー宙域等では、多様な犯罪や極悪行為が、銀河権力の目の届かないところで蔓延していた。銀河共和国の歴史を通し、アウター・リムでの中央統制能力は非常に限られたもので、新シス戦争の勃発によって、その小規模な統制力も失われてしまった。
ルーサンの改革によって共和国軍が解体されたこともあり、銀河共和国はアウター・リムの完全な統制力を回復することが出来なかった。これによって生じた権力の空白は、ハットや複合企業(例えばトレード・フェデレーションやコマース・ギルド)によって徐々に埋められていった。分離主義危機の時代、銀河元老院におけるアウター・リムの惑星の政治的発言能力は、こうした複合企業によって買収されていき、共和国に幻滅した多数の星々が独立星系連合に加盟した。
共和国とその後継政府である銀河帝国は、クローン戦争をきっかけにアウター・リムの支配力(ただし、軍国主義的な統治だったが)を再確立することに成功する。その後発生した銀河内戦で、帝国軍と新共和国の間の戦いの影響で、辺境の領域の支配は揺らいだ。アウター・リムはユージャン・ヴォング戦争でも大きな被害を受け、戦災からの復興の試みは、新たに発生した第二次銀河内戦に阻まれる。そのため、アウター・リムの多くの惑星は、支援を得られないまま取り残されることになった。
歴史[]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
参考資料[]
- スター・ウォーズ・ユニバース
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ 全史
- スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇
- スター・ウォーズ ジェダイの書 DXエディション
脚注[]
- ↑ 表記は『スター・ウォーズ・ユニバース』や『スター・ウォーズ・エンサイクロペディア』に基づく。
- ↑ 『スター・ウォーズ 全史』で使用されている別表記。