アシェガ・クラン(Ashiga Clan)はミッド・リムの惑星キジーミを拠点とするメリートウ種族のハイブ、犯罪シンジケート。ハイ・リパブリック時代に台頭し、設立以降ほとんどの時期においてキジーミで孤立を保った。クランはキジーミ・シティのダイ・ベンドゥ修道院を自分たちの要塞とし、独自の力で町の大部分を切り開いた。帝国時代、クランの指導者であるアシェガ女王はアウター・リム・テリトリーへの進出を計画して銀河帝国と協力体制を結んだ。しかし王位継承者のクリスク・アシェガはこれに不満を持ち、また対立勢力である犯罪組織クリムゾン・ドーンもキジーミへの進出を開始した。
概要[]
- 「女王は利益と不必要な拡大のために我々の独立を売り払った」
- ―クリスク・アシェガ[出典]
アシェガ・クランはメリートウ種族のハイブを基盤として形成された強力な王朝であり、秩序とヒエラルキーを信条としていた。[2] ハイブはメリートウ文化の根幹をなす社会単位であり、彼らはみな女王に服従し、個人よりも一族を優先に考えた。[1] 彼らはハイブのためなら命をも差し出すその強い覚悟によって、より混沌とした他のシンジケートより優位に立っていた。[2] しかし彼らは他の犯罪シンジケートとは異なり、設立以来ほとんどの時期において拠点である惑星キジーミで孤立を維持していた。[1]
歴史[]
キジーミの犯罪勢力[]
- 「アシェガは銃作りにかけては芸術家で、銀河屈指の性能を誇るブラスター・ライフルを作り出してる。奴らの作品は闇市場で高額で取引されるが、入手するのは至難の業だ。アシェガはなんでも独り占めしたがる性分ってことだな」
- ―ジェット・コルド[出典]

アシェガ・クラン
メリートウのハイブであるアシェガ・クランは、ハイ・リパブリック時代にミッド・リムの惑星キジーミにハイブを築いた。彼らはもともとダイ・ベンドゥ教団の僧侶たちの本拠地だった修道院を自分たちの拠点とし、その周辺にアシェガ・クラン地区を形成した。キジーミには、この修道院を所有する者がキジーミ・シティを所有するという共通認識があり[1]、クランはキジーミの裏社会を何世代にも渡って牛耳った。[2] クランは地区内のすべての不動産を所有し、キジーミ宇宙港やカンティーナにも影響力を及ぼしていたが、キジーミ・シティ全体の規模を考えればその範囲は比較的小規模ではあった。またアシェガ・クランは歴代のアシェガ女王によって統治された。[1]
帝国時代[]
- 「ここではアシェガ・クランが何十年も裏社会を仕切ってきたんだが、クリムゾン・ドーンが巻き返しを図ろうとしている」
- ―ND-5[出典]
帝国時代当時のアシェガ女王は、長いあいだ銀河帝国をキジーミから遠ざけてきたことで賞賛を受けていた。しかし銀河内戦勃発時、アシェガ女王は銀河帝国の圧力に屈し、武器契約と引き換えにキジーミのライドニウム鉱山を明け渡した。また女王は長年の孤立を終わらせてアウター・リムの星系に進出する計画も立てていた。王位継承者であるクリスク・アシェガはこれらの方針に反対しており、内部のいざこざによって[1] クランは弱体化のきざしを見せ始めた。[2] そんな中、レディ・キーラ率いる犯罪組織クリムゾン・ドーンがキジーミに進出し、ウェルスプリングを乗っ取ってキジーミ・シティに自分たちの縄張りを築いた。[1]
3 ABY、クリムゾン・ドーンはアシェガ・クランの重要な遺物であるバン・プーディラを盗んだ。クランは犯人がドーンであることを知ったが、遺物の在り処を突き止められず、宇宙港と盗賊地区を厳重な監視下に置いた。そんな中、無法者ケイ・ヴェスがクランの管理下にある金庫破りアンク・パラコを仲間に加えるためキジーミ・シティにやって来た。クランに取り入ってアンクを解放してもらうため、ケイはウェルスプリングに侵入してバン・プーディラを取り戻し、アシェガ女王に届けた。女王はケイに協力的な姿勢を見せたものの、自分たちにとっても重要な存在であるアンクを手放す気はなかった。そんな中、クリスク・アシェガは母親を失脚させるためキーラと手を結んだが、キーラの真の目的はクランの権力の源であるオリジン・ストランドを強奪し組織を弱体化させることだった。この陰謀に巻き込まれたケイは、手に入れたストランドを女王とクリスクのどちらに渡すか選択を迫られることになった。[1]
登場作品[]
- スター・ウォーズ 無法者たち (初登場)