アタイ・モレック(Atai Molec)はザイゲリアンの男性で、ミラージュ・シンテル女王率いる奴隷帝国に仕えた首相である。また、彼はザイゲリアン・ロイヤル・ガードの護衛隊長も兼任していた。
歴史[]
クローン戦争中、ザイゲリアン奴隷帝国はかつての権力を取り戻すためドゥークー伯爵率いる独立星系連合と手を結んだ。20 BBY、アタイ・モレック首相とドゥークーは惑星キロスにいるダーツ・ドナー司令官に連絡を取り、彼が予定よりも長くキロスに留まっている理由を尋ねた。するとドナーはザイゲリアンの宿敵であるジェダイがキロスに来ていることを明かし、自らの手でジェダイを倒すつもりだと告げた。モレックもホログラムの向こう側に現れたオビ=ワン・ケノービに敵意を剥き出しにしたが、結局ドナーはジェダイに敗れ、ザイゲリアに戻ってこなかった。[2]
キロスの戦いからしばらくして、ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーとパダワン・アソーカ・タノがそれぞれ奴隷主と奴隷に扮してザイゲリアン・シティに潜入した。モレックは彼らを不審に思って追い返そうとしたが、ミラージュ・シンテル女王はスカイウォーカーがブルーノ・デントゥーリの名を口にしたことに興味を抱き、彼らを宮殿へ招き入れた。スカイウォーカーは“ラーズ・クエル”という偽名を使って女王に取り入り、タノを新しい奴隷として差し出した。一方、スカイウォーカーと別行動を取っていたケノービとクローン・キャプテン・レックスはキロスで誘拐されたトグルータを救い出そうとして失敗し、ザイゲリアン・ロイヤル・ガードに逮捕された。その後ロイヤル・オークション・ハウスでジェダイとザイゲリアンの戦闘が起きた際、モレックはタノに攻撃されて気を失ったが、最終的にジェダイは全員ザイゲリアンの捕虜となった。その後モレックはタノが囚われている檻を訪れ、女王がスカイウォーカーを手懐け次第、タノを自分の奴隷にすることが決まったと告げた。しかしタノがフォースを使って反抗したため、モレックは首に取り付けたショック・カラーを作動してこのジェダイ・パダワンを痛めつけた。[3]
シンテルがスカイウォーカーを贔屓していることが不満だったモレックは、女王には秘密でドゥークー伯爵をザイゲリアに呼び寄せた。モレックの目論見通り、ドゥークーは協力を拒んだシンテルに致命傷を与えたが、スカイウォーカーは伯爵との対決をしのいで女王とともに宮殿を飛び出した。モレックが奴隷にするつもりだったタノも彼らと合流し、カダーヴォから逃げ去っていった。[4]