アトロンの戦い(Battle of Atollon)は、スローン大提督がフェニックス戦隊の本拠地である惑星アトロンを襲撃したことにより起きた戦い。この戦いにより。フェニックス戦隊とマサッシ・グループをほとんど壊滅に追い込んだ。
背景[]
銀河系各地に反乱軍基地捜索のために派遣されていた、E-XDインフィルトレーター・ドロイドの1体であるEXD-9が破壊されたことにより、スローン大提督は反乱軍の基地がある惑星の候補を94にまで絞り込んだ。
ドドンナ将軍率いる「マサッシ・グループ」がフェニックス戦隊と合流し、ロザルにある帝国のTIEディフェンダー組み立て工場を攻撃するという情報をスパイから入手したスローン大提督は、プライス総督、コンスタンチン提督、グランドモフ・ターキン(ホログラム)と会議を開き、反乱軍艦隊を殲滅する時が来たと告げる。その時点では「マサッシ・グループ」とフェニックス戦隊がどこで合流するか不明だったため、ターキンは首脳陣を捕虜にするようスローンに言い「反乱運動を壊滅するにはそのリーダーの例が必要だ」(注1)と言いホログラムを切る。
マウスドロイドを使い、この会話を盗み聞きした「フルクラム」ことエージェント・アレクザンダー・カラスは警告するためにエズラの隠れ家だった通信塔を訪れ、警告する通信を入れるも「こちらフルクラム、緊急のメッセージだ。スローンが知った・・・」原文(This is Fulcrum,with an urgent message. Thrawn knows about…)を伝えることが出来たのみでスローンに見つかり、電波を妨害される。妨害電波の発生装置を破壊したのも束の間、スローンに打ち負かされ捕えられる。拷問されてもフェニックス戦隊の基地の場所を吐かなかったカラス(というか知らなくても不思議ではない)だが、「マサッシ・グループ」の航路と「フルクラム」の通信を星図に合わせられ、アトロンの座標がばれてしまう。しかしスローンの旗艦のオフィスに侵入した際にチョッパーが星図からアトロンを削除したため、帝国の星図ではそこに何も存在しなかった。カラスが「そこには惑星はない。反乱者は我々が考えるよりも賢明だ」と言うも、スローンはそのセクターの古人のアートによればここは「アトロン」と呼ばれる惑星だと教え、コンスタンチン提督に艦隊の展開を指示し、自身もキメラでプライス総督と捕えた「フルクラム」を伴いアトロンへ出発する。
戦闘[]
帝国艦隊出現[]
ドドンナ将軍率いる「マサッシ・グループ」がアトロンの軌道に到着し、フェニックス・ネスト、チョッパー基地、ロザルのライダー・アザディ、ヴァンガードでホログラムを介した会議中に「フルクラム」からの通信が入る。途中で切れたメッセージを聞き、エズラは「ロザルへの攻撃がばれたのか?」と疑うも、ライダーが「ほとんどの帝国艦隊がロザルの軌道から去った」と言ったためにヘラはスローンに居場所が知られた事を悟り、全機に戦闘配置を命令する。ドドンナは「なぜそう確信できるのか」と問うが、エズラが「前回これが起こったとき、帝国は自分たちをガレルで襲撃した」と言い終わるや否やスターデストロイヤー5隻、インターディクタークルーザー2隻、軽クルーザー2隻がアトロンの軌道に姿を現す。コマンダー・サトーは艦隊に「守備配置オーレク1」を指示し、反乱軍司令部に警告するよう指示するが、そこで長距離通信が妨害されてしまう。ヘラは総員退避を指示し、「コードK1-0」が発令される。ドドンナは船をハイパースペースにジャンプさせ、「合流地点ノヴァ」で再起を図ろうと提案するもサトーは「地上にクルーが残っている」と反論し、援護に回った。ドドンナはEF76ネビュロンBエスコート・フリゲートを1隻ハイパースペースにジャンプさせるも、インターディクター船の重力井戸により、リアルスペースに引き戻され、破壊される。それを見たサトーは「これで我々に退路はない」とぼやいた。そこにキメラが出現し、スローンがホログラム上で反乱軍首脳部に「この反乱は今日限りで終わる」と宣言する。
反乱軍出撃[]
ケイナンはベンドゥに警告するために地上に留まるも、エズラ・チョッパーは「ナイトブラザー」に、ヘラ、ゼブ、レックスはゴーストに乗り込みA-ウイング・ファイター数機と共に基地から出撃する。同時にサトーもファイターに出撃を命じ、「スフィアヘッドフォーメーション」を指示し、フリゲートとコルベットには輸送船を守るように指示する。サトーが「ダナーン戦術」を使っているのに気づいたスローンは中央を強化し、ファイターに出撃するように命じる。コンスタンチンには命令するまでインターディクター・クルーザーを下げるように命じ、戦闘準備を万端にして反乱軍の攻撃を待ち受ける。軌道上に達したヘラはフェニックス中隊にTIEファイターを任せ、グリーン中隊にキメラを狙わせるも瞬く間に1機撃墜され、防御線上のCR90コルベット1隻もTIE爆撃機2機により破壊されてしまう。その後もCR90コルベット、スフィルナ級ハンマーヘッド・コルベットのP2が破壊されると、サトーは全艦に突撃を命じる。しかし更にEF76フリゲート、ブラハトック級ガンシップの「オリオン」、グリーンリーダーのYウィング、CR90コルベット2隻が破壊・撃墜され、進退極まったエズラのために突破口を開くべく、自らと旗艦を犠牲に特攻攻撃をすることを決めエズラに「221に向けてジャンプ用意」を指示する。
サトーの最期[]
旗艦のクルーに脱出を命じ、サトーと運命を共にするとして残ったクルー2人と共に、封鎖線に向かう。これをインターディクターのコンスタンチンが発見し、スローンの命令を無視し、旗艦の進路を妨害すべく艦を移動させる。それに気づいたスローンが止めようとするも無視し、進路を90度変えたフェニックス・ネストと正面衝突し、大爆発を引き起こす。この混乱の間にエズラのファイターはハイパースペースへジャンプするも、スローンは攻撃の手を緩めず、ヴァンガードを破壊(クルーは脱出ポッドでアトロンへ)し、残存艦隊をアトロンの地表へと追いやる。
基地攻防戦[]
まずスローンは基地の防衛機能を弱体化すべく軌道上から地表に向かってデストロイヤーのターボレーザーの一斉掃射を行った。しかしチョッパー基地の防御シールドは何とかこらえ、基地の機能や反乱軍のメンバーは命拾いした。ヘラ曰く「汚い仕事」をするべくスローンは艦隊の指揮をプライス総督に任せ、自身はデス・トルーパーの部隊と共にアトロンの地表へ向かう。帝国軍の攻撃をあらかじめ読んでいたヘラは地雷を撒いて敵を防ぐようレックスとゼブに指示し、自身は指令センターで戦況を見守った。作戦は当たり、先陣のAT-DPを全て破壊するも第2陣のAT-ATには歯が立たず退却する。そこにベンドゥに会いに行っていたケイナンが戻り、AT-ATを1機破壊するも基地へ追い詰められる。
援軍到着[]
エズラがサビーヌ率いるマンダロリアン戦士とファイター5機が援軍として駆けつけ、空中戦を始める。それを聞いたケイナンは今がチャンスと残っていたクルーと共に指令センターからゴーストへ向かうも目前でGR-75中型輸送船が撃墜された衝撃で立ち止まった時にスローンとトルーパーに包囲される。あわやケイナンから殺されるという時にベンドゥが嵐となり出現する。雷でトルーパー2人を倒し、包囲を解かせ、反乱者たちがゴーストに乗り込む隙を作った。その頃エズラたちはもう1隻のインターディクターの表面でロケットトルーパー部隊と戦っていた。マンダロリアンたちのロケットで重力井戸発生装置を破壊し、いつでもハイパースペースへジャンプできるようにお膳立てを完了させた。
アトロン脱出[]
ベンドゥのおかげでチョッパー基地からは逃げ出せたが、落雷でAウィング1機が撃墜され、戦力が減る中でゴーストとCR90コルベット2隻、ハンマーヘッドコルベットのP1とP3、ブラハトックガンシップ1隻、Aウィング・Yウィング数機は封鎖線に向かって行った。その途中で拘束から逃れたカラスのポッドを拾い、ハイパースペースにジャンプする準備をする。封鎖線を突破する際にCR90コルベット1隻とブラハトックガンシップ1隻は破壊されるも、残りの船はハイパースペースにジャンプした。
登場作品[]
参考資料[]
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- Zero Hour Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
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