アナクセス軍事大学校式分類法(Anaxes War College System)、通称アナクセス・システム(Anaxes System)は宇宙船の階級分類法であり、銀河系で最も標準的な主力艦分類法である。このシステムは銀河共和国や銀河帝国の軍隊、商船隊のアカデミー、惑星防衛軍、そしてファースト・オーダーの士官訓練に至るまで、さまざまな軍事教練機関で教えられていた定番の分類法だった。主に船の全長を基準としてクラス分けを行うが、武装や役割に応じてクラスを上げ下げするなど、柔軟性もあった。[1]
歴史[]
アナクセス・システムはクローン戦争中にアナクセス軍事大学校で初めて制定された。本分類法は、宙域艦隊や強力なギルド、共和国宇宙軍および分離主義勢力宇宙軍が建造する巨大な軍艦を分類するため、既存の分類名称を拡張し、デストロイヤーとバトルクルーザー、ドレッドノートという3つのクラスを新設した。やがてアナクセス・システムは銀河系でもっとも標準的な主力艦分類法となり、さまざまな軍事教練機関で教えられるようになった。[1]
共和国の軍事大学校による主力艦分類システムはすぐにスタンダードとなったが、「スター・デストロイヤー」という名称の使い方は大きな議論の的となった。純粋主義者たちは、それはクワット・ドライブ・ヤード社のブランドだと主張したが、大学校側はすでに共和国の大型軍艦でその名称が使われ始めており、分離主義者の軍艦でもそう呼ばれているものがあると反論した。なおクローン戦争ではヴェネター級がクワット・ドライブ・ヤード社の最初のスター・デストロイヤーとして登場し、その時点でさらに多くのデザインが開発中だった。[2]
特徴[]
分類法[]
アナクセス軍事大学校式分類法では、宇宙船の階級が規模によって以下の通り分類される:[1]
- コルベット:100~200メートル
- フリゲート:200~400メートル
- クルーザー:400~600メートル
- 重クルーザー:600~1,200メートル
- デストロイヤー:1,000~2,000メートル
- バトルクルーザー:2,000~5,000メートル
- ドレッドノート:5,000メートル以上
簡易表現[]
アナクセスの造船技師たちは、戦闘時に使う船舶種類の簡易表現(shorthand)も考案し、軍事アカデミーで候補生たちに教えていた。簡易表現の種類は以下の通り:[1]
制作の舞台裏[]
本分類法は、作家のジェイソン・フライが従来のスター・ウォーズ作品で使われてきた宇宙船分類の矛盾の一部を解消するために考案したものである。2011年に発売されたレジェンズの設定資料『Star Wars: The Clone Wars: Incredible Vehicles 』で初めて部分的に紹介され、2012年に『The Essential Guide to Warfare』で全体像が明らかになった。
正史媒体では、2015年に発売された週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン第35号の記事「スターシップ・ファクトファイル:ヴェネター級スター・デストロイヤー」で初めて言及され、2021年の『スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い』で正式名称が紹介された。
参考資料[]
- 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第35号 (スターシップ・ファクトファイル:ヴェネター級スター・デストロイヤー)
- スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い
- ↑ 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第35号 (スターシップ・ファクトファイル:ヴェネター級スター・デストロイヤー)