<アルティモ・ヴィスタ>(Ultimo Vista)はクローン戦争の勃発直前に銀河共和国の首都惑星コルサントの広大な都市風景を放浪し続けていたギガ級輸送船である。完全自律したレジャー船である<アルティモ・ヴィスタ>は、数千人にも及ぶ定住者を乗せ、目的地も無いままコルサントのあちこちをいつまでも飛び回っていた。この豪華輸送船は自給自足の生活が成り立つ小さな惑星のようなもので、船内には居住ブロックに加え、気候制御されたエリアの中に森、川、海といった自然が広がっていた。<アルティモ・ヴィスタ>の巡航コースは、惑星規模都市の旧市街地区にあるコルスカ・サーカスの上空を通っていた。
特徴[]
<アルティモ・ヴィスタ>は自給自足のレジャー用クルーザーとして設計された巨大なギガ級輸送船である。そのため、船内には外に出ることなく生活が成り立つ設備が充実していた。アパートメント・スタイルの生活区画が船体の端に数ブロックにわたって立ち並び、船を我が家にしている数千人にも及ぶ乗客に居住空間を提供していた。また、船内には気候制御された居住エリアが複数用意されており、その中には森や川、小さな海があった。広大なアパートメント・ブロックの近くにはスポーツ場があり、船体後部には倉庫用のスペースがあった。[1]
<アルティモ・ヴィスタ>の船体は卵型に近く、船体前部に水平にスタビライザーが配置されていた。また、<アルティモ・ヴィスタ>は船体から青いリング状の光を放ち、船全体が奇妙な輝きに包まれた。<アルティモ・ヴィスタ>はゆっくりと飛行し、豪華レジャー船としての本来の目的を果たしたが、こうした不気味にも思える特徴が組み合わさった結果、一部のコルサント住民から“幽霊船”という呼び名を頂戴することになった。[1]
歴史[]
<アルティモ・ヴィスタ>は惑星コルサントの巨大都市における奇妙な光景の1つと見なされていた。この船は22 BBYの数十年前にコルサントの都市区画で巡航を開始した。<アルティモ・ヴィスタ>は数千人もの定住者を運び、巨大都市のあちこちをゆっくりと飛行した。しかしこの船には目的地が無く、動ける限りいつまでもコルサント全体にわたる巡航コースを回り続ける運命にあった。そのため、数千人の乗客は船の中で自給自足の生活を送っていた。乗客は船と一緒に歳を取り、ジオノーシスの戦いによってクローン戦争の火ぶたが切って落とされる頃には、住民のほとんどは年配者になっていた。[1]
22 BBY、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービとパダワン・アナキン・スカイウォーカーの乗るXJ-6エアスピーダーは、パドメ・アミダラ元老院議員の命を狙う暗殺者ザム・ウェセルを追跡した際、ゆっくりと飛行する<アルティモ・ヴィスタ>と危うく衝突しかけた。パイロットのスカイウォーカーは任務のために“拝借”したエアスピーダーを衝突直前で方向転換し、ウェセルの追跡を続けた。[2] この時、<アルティモ・ヴィスタ>はコルサントの旧市街区画にあるコルスカ・サーカスの上空を飛んでいた。[1]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (初登場)