アンカー・プラット

アンカー・プラット（Unkar Plutt）はクロルート種族の男性で、新共和国時代に砂漠の惑星ジャクーに住んでいたジャンク屋。入植地ニーマ・アウトポストを取り仕切る“ジャンク・ボス”だったプラットは、金目のガラクタを持ってきたゴミ漁りに報酬として食べ物を与えていた。プラットはジャクーにおける全ての食料供給を支配していたため、金のない者がこの星で生き残るには、価値のある廃品を彼に差し出す必要があった。プラットは冷酷な手下たちを使って支配者の地位を守り、自分に逆らう者や未許可の取り引きに手を出した者を厳しく罰した。ゴミ漁りたちから陰でブロブフィッシュ（The Blobfish）と呼ばれていたプラットは、ニーマの周辺にコレリアン貨物船などの所有物を置いていた。

経歴[]

ジャンク・ボス[]

クロルートの男性、アンカー・プラットはエンドアの戦いの約20標準年前に惑星クルールに生まれた。彼はウエスタン・リーチに属す砂漠の惑星ジャクーに住み着き、ゴミ漁りたちを束ねる“ジャンク・ボス”になった。初期の入植者であるニーマ・ザ・ハットが賞金稼ぎに殺された後、プラットは入植地ニーマ・アウトポストの支配者となった。ジャクーの戦いの戦場跡地には銀河帝国や新共和国の宇宙船の残骸が大量に眠っており、プラットは金目のガラクタを回収してきたゴミ漁りに報酬として食べ物を与えた。プラットは手下たちに命じて宇宙船の墓場から軍隊用非常食をすべて回収し、ジャクーにおける食料供給を完全に支配していたため、誰も彼に逆らうことができなかった。プラットは古い貨物クローラーを改造した“売店”に立ち、セキュリティ・モニターや隠し武器、鉄格子に守られた安全な場所からゴミ漁りとの物々交換に応じた。彼は自分に逆らう者や未認可の交易に手を出したものを厳しく処罰した。

エンドアの戦いの約16年後、レイという名の人間の少女がジャクーに連れてこられた。レイはしばらくのあいだ他のゴミ漁りの下で働いたが、やがて他者の助けは必要ないと判断し、独立して1人で活動するようになった。プラットはレイの並外れた技術に目を付け、自分の手下を用心棒として派遣したが、彼女はプラットの介入に迷惑していた。しかし、プラットという強力な後援者がいたおかげで、レイはスピーダー等の所有物を他のゴミ漁りに盗まれずに済んでいた。レイはプラットの息がかかった者の中で最高のゴミ漁りとなり、プラットは願わくばいつまでも彼女を利用し続けたいと考えていた。^[5]

レイが幼い頃、プラットはゴアゾン荒地の近くにあるカーボン・リッジでの宝探しを計画した。カーボン・リッジは突風と岩滑りが発生する危険地帯だったが、何よりデッド＝エンダーと呼ばれる謎の集団が住み着いていることで知られていた。デッド＝エンダーは帝国軍の装甲を身に着けた武装グループで、カーボン・リッジの地下には帝国の秘密基地があるのではないかと噂されていた。プラットは機械いじりが得意なレイに中古の飛行船を修理させ、6人の手下を飛行船に乗せてカーボン・リッジへ派遣した。しかし彼らはデッド＝エンダーの待ち伏せに遭い、仲間を2人失って命からがら戻ってきた。彼らが手に入れたのは、再利用する価値もないほどぼろぼろなストームトルーパー・アーマーだけだった。この事件以降、ゴミ漁りのほとんどがカーボン・リッジに近づかなくなり、プラットの前でカーボン・リッジのことを口にしないよう心掛けるようになった。^[5]

ある頃、プラットはYT-1300軽貨物船＜ミレニアム・ファルコン＞を手に入れた。これはもともと有名な密輸業者ハン・ソロの持ち船だったが、ガニス・ドゥケインやアーヴィング・ボーイズの手を経てプラットの所有物になった。^[4] プラットは武器商人グループが所有するクワッドジャンパーを手に入れたがっており、購入計画が成功すればどれだけ儲かるか、周囲の者たちにそれとなく口にしていた。このクワッドジャンパーはニーマの3番ベイに停泊していた。^[6] またある時、プラットはアベドネドのゴミ漁り“クラッシャー”・ルーダウンとトラブルになった。プラットはルーダウンが無断で別の買い手にガラクタを流しているのではないかと勘違いし、手下に命じて彼の両腕を切り落とした。しかし彼が無実だったことが分かると、プラットはロード＝リフター義肢を移植したルーダウンがニーマで働き続けることを許可した。^[5]