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「優秀なお前のことだ。軽クルーザー1隻で十分だろう」
カシウス・コンスタンチン提督に対し、スローン大提督[出典]

アーキテンス級司令クルーザー(Arquitens-class command cruiser)、別名帝国軍軽クルーザー(Imperial light cruiser)はクワット・ドライブ・ヤード社が製造した銀河帝国軍艦である。アーキテンス級軽クルーザーの再改装版であり、帝国宇宙軍の通信船として利用された。この軽クルーザースター・デストロイヤーよりも高速で小回りが利き、船体前部にTIEシリーズスターファイターを3機までドッキングさせて運ぶことができた。またアーキテンス級司令クルーザーのさらなる改造型として、スピードに重点を置いたクラス546クルーザーも開発された。

特徴[]

Shuttle and Cruiser

センチネル級シャトルとのドッキング

アーキテンス級軽クルーザーの再改装版であるアーキテンス級司令クルーザー(帝国軍軽クルーザー)は、クワット・ドライブ・ヤード社によって銀河帝国のために建造され、通信船として使用された。一見するとクローン戦争で使用された軽クルーザーを塗り直しただけのような外見だったが、船体後部のエンジンブリッジ・タワーの形状など、ところどころに微妙な改造が加えられていた。全長は325メートルで、四連レーザー砲塔4基、二連ターボレーザー砲塔、震盪ミサイル発射装置トラクター・ビーム発生装置で武装しており、偏向シールド発生装置とハイパードライブを搭載した。アーキテンス級司令クルーザーは船体前部の突起部分でセンチネル級着陸船1機、またはTIEシリーズスターファイター3機までとドッキングすることができた。またクローン戦争で使用されたアーキテンス級艦と異なり、司令クルーザー・モデルは船体側部のターボレーザー砲塔を持たず、代わりに8機の脱出ポッドを積んでいた。またこの軽クルーザーは側部と船体前部付近に出入り口があり、そこから帝国軍ジャンプトルーパーを出動させることができた。また、軽クルーザーの船内には囚人を収容する監房ブロックがあった。

歴史[]

「あのクルーザーはもう珍しくなっている。1年前に造船所に襲撃があったせいだな」
ラルシウス・パルドラ5 ABY当時の発言[出典]
Imperial light cruisers

帝国軍軽クルーザーの砲撃

4 BBY惑星ロザルにおける反乱運動のさなか、グランドモフウィルハフ・ターキンスペクターズ反乱分子による海賊放送を無理やり中断するためロザルの帝国通信センター破壊した。その結果、従来の通信手段を失ったロザルの帝国軍はアーキテンス級司令クルーザー<テルスター>を通信船として用いることになった。帝国はシャトルを使って地上の通信ドロイド軌道上の軽クルーザーへ運び、直接情報の受け取りや中継を行った。それを知ったスペクターズはドロイドC1-10Pを軽クルーザーに潜入させ、通信センターにおける戦闘で帝国の捕虜になったケイナン・ジャラスの居場所を突き止めることに成功した。

4 BBY、フェニックス反乱分子シールド発生装置を手に入れるため襲撃を行った際、帝国軍軽クルーザーが数隻戦闘に参加した。[10] また同じ年、惑星アイバー封鎖に少なくとも3隻の司令クルーザーと2隻のゴザンティ級クルーザーが参加し、帝国保安局エージェントアレクザンダー・カラスの指揮のもと、反乱分子による救援活動を妨害した。封鎖部隊はフェニックス反乱分子による最初の攻撃を撃退することに成功したが、2度目の攻撃では試作型のブレード・ウイングが反乱軍艦隊に加わり、強力な合成ビーム・レーザーが帝国の軍艦を圧倒した。ブレード・ウイングは封鎖に参加していた司令クルーザーのうち1隻をビームでやすやすと撃沈し、防衛ラインが崩れたすきに救援部隊がアイバーの大気圏に突入した。アイバーの住民に支援物資を投下した後、反乱分子は帝国の追撃をしのいでハイパースペースへ姿を消した。[11]

Light Cruiser destroyed Blood Sisters

爆発に巻き込まれる軽クルーザー

同じ年、惑星ガレル宇宙港からシャトル強奪されたという報告を受け、パトロール中の帝国軍軽クルーザーが現地へ赴いた。帝国軍は<シャドウ・キャスター>とドッキング中のシャトルをガレルの軌道上で発見し、船の盗難者に降伏を求めた。シャトルを盗んだのはロザルの反乱分子の一員であるサビーヌ・レンで、<シャドウ・キャスター>の持ち主は彼女の古い知り合いである賞金稼ぎケツー・オンヨだった。彼女たちは帝国軍から逃れるために一計を案じ、シャトルのハイパードライブをオーバーロードさせて爆弾代わりにすることにした。サビーヌは準備の時間を稼ぐため船のハイパードライブが故障したと帝国軍に伝え、船内に爆弾を設置した。その後、サビーヌは本来の乗組員であるパイロット・ドロイドを再起動し、船が帝国の攻撃を受けているため緊急行動を取る必要があると教え込んだ。サビーヌは仲間のC1-10P、EG-86らとともにケツーの船に移り、帝国軍のトラクター・ビームに捕まったシャトルとのドッキングを解除した。その結果、シャトルは軽クルーザーの近くで爆発を起こし、<キャスター>はトラクター・ビームが切れたチャンスを逃さずハイパースペースへ逃げ込んだ。[5]

同じ年、2隻の帝国軍軽クルーザーがブロム・タイタス提督指揮する試作型インペリアル・インターディクターの護衛に回された。この新型インターディクター重力井戸発生装置のテストを行った際にCR90コルベットリベレーター>を拿捕し、フェニックス反乱分子の指導者ジュン・サトーエズラ・ブリッジャーを捕虜にとることに成功した。しかし彼らは救出に駆けつけたケイナンやレックスの助けを借りて逃げ出し、インターディクターの重力井戸発生装置に破壊工作を行ってから<リベレーター>に乗り込んだ。タイタスは再び重力井戸を使って<リベレーター>を捕まえようとしたが、暴走した装置は最寄りの帝国軍軽クルーザーを補足してしまった。インターディクション・フィールドに捕らわれた軽クルーザーはインターディクター艦と衝突して爆発を起こし、重力井戸から自由になった<リベレーター>はハイパースペースへ逃げ去った。[12]

3 BBY、反乱者たちがガレル・シティに潜伏していることが明らかになった際、ロザルの軌道にいた帝国軍はガレルへ移動[13]、ロザルにはヨガー・リステ大尉指揮下の帝国軍軽クルーザーをはじめとする最低限の戦力が残された。オルデランプリンセスレイア・オーガナが救援任務という名目でロザル星系にやってきたときも、リステの艦隊が彼女を出迎えた。レイアはリステの許可を得て封鎖網を通過し、反乱者に提供するために連れてきた3隻のハンマーヘッド・コルベットを地上に下ろすことに成功した。[14]

Mart and Imperial light cruiser

マイカポ上空の帝国軍軽クルーザー

3 BBY、スペクターズがニクサスにいるという情報を受け取ったエージェント・カラスは、カシウス・コンスタンチン提督とともに帝国軍軽クルーザーで現地へ赴いたが、反乱者たちのVCX-100軽貨物船ゴースト>の脱出を阻止するには間に合わなかった。しかし海賊ホンドー・オナカーが帝国軍に情報を提供し、<ゴースト>がワイルド・スペースへ向かっていることが明らかになった。カラスの軽クルーザーは辺境の星団の手前で<ゴースト>に追いつき、反乱者たちに降伏を求めた。しかし<ゴースト>が星団の方向へ前進したため、カラスは敵の動きを止めるため軽クルーザーにドッキングしていた2機のTIEファイターを出撃させた。ところが、<ゴースト>はガラゼブ・オレリオスボー=ライフルから放たれるエネルギーに守られ、星団の重力異常の中を無傷で進み、TIEファイターは<ゴースト>に達する前にバラバラになってしまった。カラスは砲撃を命じたがレーザーも恒星の重力井戸の影響で直進しなかった。最終的には軽クルーザー本体にまでダメージが及び始めたため、カラスはやむをえず軽クルーザーを後退させ、<ゴースト>の最期を見守ることにした。しかし反乱者の宇宙船は星団の入り口からハイパースペースにジャンプし、そのまま伝説の惑星リラ・サンがある星系へと姿を消してしまった。[4]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]


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