イェレブ(Yeleb)は守護者イェレブ(Yeleb the Protector/Protector Yeleb)という通り名でも知られた人間の男性。惑星ヴィンダルの村に流れ着き、現地の住民と共に生活していた。偶然ジェダイのライトセーバーを手に入れた後、イェレブはジェダイを詐称して村の守護者の地位を手に入れた。ヤヴィンの戦いの5年前、本物のジェダイであるケイナン・ジャラスがヴィンダルにやって来た時、イェレブはジャラスの方こそ偽物だと主張してライトセーバーで攻撃した。しかし、彼はジャラスが村人の女性を救うのを見て考えを改め、ライトセーバーを手に入れた経緯を説明した。間もなく、ジャラスを捜索中の大尋問官がヴィンダルに到着した。イェレブはジャラスと共に大尋問官と戦ったが、敗北して致命傷を負った。帝国軍がジャラスのトリックに騙されてヴィンダルから去っていった後、イェレブはジャラスに感謝の言葉を言い残して息を引き取った。
経歴[]
村の守護者[]
銀河内戦以前、人間の男性イェレブは惑星ヴィンダルに流れ着き、近人間種族の現地住民に混じって村で生活を送るようになった。惑星を探索していた時、イェレブはジェダイ・オーダーが所有するイータ2アクティス級軽インターセプターの墜落現場を発見した。戦闘機に乗っていたジェダイのパイロットは既に死んでおり、イェレブはそのライトセーバーを盗んで村に持ち帰った。イェレブは村長に自分はジェダイだと嘘をつき、ライトセーバーの使い方を知っていると主張した。村長はイェレブを村の守護者に任命し、彼は村人たちから「守護者イェレブ」と呼ばれるようになった。彼は村人たちを騙しながらも、手に入れたライトセーバーを使ってヴィンダルの村をあらゆる脅威から守った。[1]
大尋問官との戦い[]
イェレブが初めてヴィンダルに到着してから長い年月が過ぎた後、銀河帝国のTIEファイターに追われていた宇宙船<ファントム>がヴィンダルに不時着した。<ファントム>に乗っていたのは、本物のジェダイの生存者ケイナン・ジャラスだった。ジャラスは村人の手当てで意識を取り戻し、守護者イェレブの待つ建物へと連れてこられた。ジャラスが敵なのか味方なのか判別できなかったイェレブは、ライトセーバーを起動して彼の正体を見極めようとした。ジェダイ以外の者がライトセーバーを持っていることに驚いたジャラスは、村人のいないところで個人的に話が聞きたいと持ちかけた。建物の外に出た後、ジャラスはイェレブがジェダイの偽物だと指摘した。イェレブはジャラスにライトセーバーで切りかかったが、彼は全ての攻撃をかわし切った。[1]
その時、守護者を心配する村人の女性が建物から出てきた。彼女の頭上に大きな木の枝が落下した際、ジャラスは身を挺して女性を守った。彼女を立ち去らせた後、イェレブはジャラスに対する態度を改め、ライトセーバーを手に入れた経緯を説明した。彼は自分がジェダイでないことを村人に明かさないで欲しいと頼んだ。その直後、2隻の帝国軍ゴザンティ級クルーザーがヴィンダルに到着した。クルーザーから出てきたのは、ジャラスを捜索中の大尋問官とストームトルーパー部隊だった。ジャラスは尋問官の恐ろしさを警告したが、イェレブは帝国軍をヴィンダルから立ち去らせるため、尋問官に嘘をつくという危険を冒した。しかし、パウアンの大尋問官はすぐにイェレブの嘘を見抜き、ストームトルーパーに村を焼き払うよう命じた。[1]
ジャラスは大尋問官の前に姿を現し、ライトセーバーの対決を挑んだ。イェレブもライトセーバーを起動して戦いに加わったが、ジャラスがフォースで吹っ飛ばされたため、一対一でジェダイ・ハンターと戦わなければならなくなった。イェレブが胸を切り裂かれて倒れた後、ジャラスは帝国の注意を自分に引き付けるため、村から逃げ出した。ジャラスは帝国のゴザンティ級クルーザーを乗っ取り、自動操縦にしてヴィンダルから出発させた後、敵に見つからないように密かに船から降りた。大尋問官とトルーパーはジャラスが逃げたと思い込み、もう1隻のクルーザーに乗って惑星から去っていった。帝国との戦いが終わった後、村人とジャラスは虫の息のイェレブの周りに集まった。ジャラスは守護人の活躍はジェダイさながらだったと告げ、イェレブは本物のジェダイに礼を言って息を引き取った。[1]
人物[]
イェレブは自分がジェダイだと嘘をついて守護者の地位を手に入れたが、村人を守るために最善を尽くしていた。彼は村人に隠し事などしていないと主張したが、ケイナン・ジャラスに偽ジェダイであることを見破られてしまった。イェレブはよそ者の正体を見極めるためにライトセーバーを起動するなど、村人の前で本物のジェダイらしからぬ行動をとっていた。ジャラスに真実を打ち明けた後、イェレブは村人を傷つけないため秘密を守ってほしいと頼み込んだ。大尋問官がヴィンダルに到着した際、イェレブは帝国の恐ろしさを警告されたにも関わらず、尋問官を欺こうとした。大尋問官との戦いで致命傷を負った後、イェレブは自分のせいで村に危害が及んでしまったと後悔したが、ジャラスの言葉に慰められ、彼に感謝しながら息を引き取った。[1]
制作の舞台裏[]
イェレブは正史のコミック作品『ジェダイの偽物』(マーティン・フィッシャー作、ボブ・モールスワース画)に登場する。このコミックは2015年発売のスター・ウォーズ 反乱者たち マガジン第3号に収録された。