イオン・エンジン(Ion engine)、別名イオン・ドライブ(Iion drive)、イオン・スラスター(Ion thruster)は最も一般的な亜光速ドライブ装置である。スターファイターや大型の宇宙船に搭載され、光速未満の速度でリアルスペースを航行する際の推進力を提供した。銀河帝国やファースト・オーダーが使用したTIEシリーズの戦闘機には、ツイン・イオン・エンジンと呼ばれるシステムが搭載されており、TIEという名前の由来にもなっていた。またT-16スカイホッパーのような高速のエアスピーダーにもイオン・エンジンが搭載されることがあった。
概要[]
イオン・エンジンは最も一般的なタイプの亜光速エンジンであり、イオン化粒子を宇宙船の推力として利用し、光速未満のスピードでリアルスペースを移動する際に用いられた。[1] 荷電粒子を利用して推力を得る点では他の亜光速ドライブと共通している。しかしイオン・エンジンは他のスターシップ・エンジンと違い、駆動するパーツや高温になる部品を持たなかった。そのためイオン・エンジンはメンテナンスの手間が少なくて済み、時間やコストの節約になった。[2]
イオン・エンジンはスターファイターから大型の宇宙船に至るまで、さまざまな乗り物に搭載されていた。[2] 銀河帝国のインペリアル級スター・デストロイヤーはクワット・ドライブ・ヤード社製デストロイヤーIイオン・エンジンとシグナス・スペースワークス社製ゲモン4イオン・エンジンという2種類のイオン・エンジンを搭載していた。[3] またクローン戦争でジェダイたちが使用したイータ2アクティス級軽インターセプターにはツイン・イオン・エンジンと呼ばれるシステムが取り入れられていた。[4] 帝国の戦闘機の設計を担当したレイス・サイナーはイータ2の推力システムを分析し、ツイン・イオン・エンジンをTIEシリーズ戦闘機に採用した。[2]
主なイオン・エンジン製造企業[]
- クワット・ドライブ・ヤード社[3]
- クワデックス社[5]
- コーンセイヤー・マニュファクチャリング社[3]
- コレリアン・エンジニアリング社[6]
- サイナー=ジェイマス・アーミー・システムズ社[7]
- サイナー=ジェイマス・フリート・システムズ社[7]
- サイナー・フリート・システムズ社[8]
- シグナス・スペースワークス社[4]
参考資料[]
脚注[]
- ↑ スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 2.0 2.1 2.2 TIEファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- ↑ 3.0 3.1 3.2 スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- ↑ 4.0 4.1 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第37号 (スターシップ・ファクトファイル:ストームIVツインポッド・クラウド・カー)
- ↑ スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 クロス・セクション
- ↑ 帝国の奉仕者:銀河系の端