- 「ああ、だがあれはイモビライザー・モデルだ。帝国が反乱軍をつぶすためにあれを使い始めて以来、僕らはずっと研究を続けてきた」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
イモビライザー418(Immobilizer 418)は銀河帝国が使用したインターディクター船の一種。重力井戸発生装置を4基搭載していた。ニュー・オーダー宣言の5年後にはテスト飛行がまだ終わっていない実験艦が出来上がっていた。イモビライザーは銀河内戦で反乱同盟軍との戦いに投入されたが、攻撃されやすいという弱点があったため、ヤヴィンの戦いの頃には製造が中止されていた。反乱軍パイロットのルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズは、宇宙船1機だけでイモビライザーを攻撃することは理論上可能だと仮説を立てた。スカイウォーカーは実際に<デザート・ジュエル>1機でイモビライザーの破壊に成功した。
特徴[]
イモビライザー418クルーザーはくさび型の船体に4基の球状重力井戸発生装置を搭載していた。イモビライザーの船体はインペリアル級スター・デストロイヤーに似ていた。ニュー・オーダー宣言の5年後、オブロア=スカイ星系で初めて実戦に投入された当時、イモビライザー418は最新鋭のデザインの軍艦だった。イモビライザーを含む各種インターディクター船はディープ・コア特別警戒区のために開発されたが、やがてその他の用途にも使用されるようになった。
イモビライザー418の重力井戸発生装置が生み出すインターディクション・フィールドは複数の宇宙船をハイパースペースからリアルスペースに引きずり出すことができた。発生装置1基がターゲットをハイパースペースから引き出した後、残り3基が敵機の再ジャンプを妨害した。また、イモビライザーは粒子シールドと光線シールド合わせて計12基の偏向シールド発生装置を搭載していた。
歴史[]
開発当時[]
- 「司令官、重力井戸が強すぎる!」
「調整中です、総督。イモビライザーが原因です。過電流抵抗器が重力井戸システムの上限を―」 - ―ウィルハフ・ターキンと司令官[出典]
銀河帝国の創設から5年後、コレリア星系のディープドックで完成したばかりの、まだテスト飛行が終わっていないイモビライザー418がオブロア=スカイ星系へ派遣された。このイモビライザーはディテイナーCC-2200、CC-7700フリゲートといった他のインターディクター・クルーザーと共にモフ・ウィルハフ・ターキンの指揮下に入り、反乱分子に盗まれた<キャリオン・スパイク>の奪回を試みた。イモビライザーは<スパイク>が快速船であることを考慮に入れ最大出力で重力井戸発生装置を起動したが、制御が効かずターキンのインペリアル級スター・デストロイヤー<エグゼキュートリクス>も引き寄せてしまった。その直後、反乱分子の策略によって大量の宇宙船が重力井戸に捕捉され、互いに衝突するという大惨事が起きた。この事件の後、イモビライザーは調整のためコレリアン・エンジニアリング社に送り戻された。
製造中止後[]
- 「逃げなくちゃ! 正気の沙汰じゃないわ!」
「危険な芸当と言ってほしいな」 - ―ナカリ・ケレンとルーク・スカイウォーカー[出典]
敵の攻撃を受けやすいという弱点があったため、帝国宇宙軍はヤヴィンの戦いの頃には既にイモビライザー418の製造を中止していた。しかし、既に完成したイモビライザーは銀河系各地で現役で使用されていた。デノンの任務の後、ルーク・スカイウォーカー、ナカリ・ケレン、ドルーシル・ベフォリン、R2-D2の乗る<デザート・ジュエル>はイモビライザーの重力井戸に捕えられ、ダーラン星系でリアルスペースに引き戻された。反乱同盟軍が対応策を研究していたおかげで、スカイウォーカーはイモビライザーに戦略的な攻撃を仕掛けることができ、最終的にウシール・ロッククラッシャー・コンパクト・サイズミック・チャージを使って勝利を収めた。
スカイウォーカーはかつて仲間のウェッジ・アンティリーズと話し合い、イモビライザーを宇宙船1機で破壊することは理論上可能だと仮説を立てたことがあったが、彼が知る限り実際にそれをやってのけたのは<デザート・ジュエル>が初めてだった。
制作の舞台裏[]
イモビライザー418の初出は1989年に発表されたスター・ウォーズ レジェンズの設定資料集である。正史設定での初登場作品は2014年発表の小説『ターキン』。