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「総員に告ぐ。今すぐ艦を捨てろ」
サイエナ・リー艦長[出典]

<インフリクター>(Inflictor)は銀河帝国宇宙艦隊に所属したインペリアルII級スター・デストロイヤーである。エンドアの戦いの1後、サイエナ・リー艦長指揮のもと、銀河内戦の最後の大規模戦闘であるジャクーの戦いに参戦した。戦いのさなか、セイン・カイレルらをはじめとする新共和国軍の兵士がこのスター・デストロイヤーを拿捕するため艦内に乗り込んだ。新共和国兵によって艦の自爆システムがシャットダウンされたため、サイエナはこのまま敵の手に渡すぐらいならばと<インフリクター>をジャクーの地表に墜落させることに決めた。艦のクルーは退避し、サイエナも幼馴染であるセインによって救出されたが、<インフリクター>は彼女が意図した通りジャクーの砂漠に墜落した。<インフリクター>の残骸は数十年後も“宇宙船の墓場”に原形をとどめて横たわり、司令タワーは不法占拠者たちの巣窟になっていた。

特徴[]

「おめでとうリー艦長」
「…え?」
「君の艦だ」
グランドモフランドサイエナ・リー[出典]

<インフリクター>は[2] クワット・ドライブ・ヤード社が製造した[1] インペリアルII級スター・デストロイヤーの1隻である。このスター・デストロイヤーは少なくとも7基の後部エンジンを備え、ハイパードライブを含む船のシステムに動力を供給していた。サイエナ・リー艦長によれば、この艦はエンジンのうち2基が85パーセント以上の出力ならハイパースペースにジャンプすることができた。非常事態が発生した際に船を減圧から守るため、艦長は司令ブリッジからデッキを遠隔で封鎖することができた。また<インフリクター>には複数の脱出ポッドが備わっていた。サイエナ・リー艦長は、生まれてすぐに亡くした双子の妹ウィネット・リーに向けた「私の目を通して見て」というフレーズを、司令ブリッジにアクセスするためのパスワードに設定していた。[2]

歴史[]

ジャクーの戦い[]

「これは攻撃じゃない。敵が乗り込んできた」
―サイエナ・リー艦長[出典]

銀河内戦の終盤、銀河帝国エンドアの戦い反乱同盟に敗北を喫し、混乱と弱体化の一途をたどっていた時代、インペリアル級スター・デストロイヤー<インフリクター>は帝国宇宙軍で使用されていた。5 ABYジャクーの戦いが始まる直前、グランドモフランド宇宙ステーションの“ラス”でサイエナ・リーを<インフリクター>の新しい艦長に任命した。当時サイエナは、エンドアの戦いで負った怪我から回復して軍務に復帰したばかりであるにも関わらず、スター・デストロイヤーの指揮官としてジャクーの帝国軍残存勢力に加わり、新共和国との決戦に参加することとなった。グランドモフ・ランドはこの戦いで帝国が決定的な勝利を掴むものと信じていた。[2]

宇宙船の墓場[]

「墓場でいちばん原形をとどめたスター・デストロイヤーの名前は、インフリクターだ」
レイの日記より[出典]

指揮官と乗組員[]

Randd and Ciena Ree

サイエナ・リーを<インフリクター>の艦長に任命するグランドモフ・ランド

「ISB将校はブリスニー中佐。宇宙船システムはエリシャー中佐。航行指揮官はウィンドライダー中佐だ」
―グランドモフ・ランド[出典]

惑星ジェルーカン出身の帝国軍将校、サイエナ・リーがスター・デストロイヤー<インフリクター>の艦長を務めた。サイエナはエンドアの戦いで負傷した後、宇宙ステーションのラスで治療を受け、約1年後に軍務に復帰してすぐグランドモフ・ランドから<インフリクター>の艦長に任命された。またクルーとして、帝国保安局の局員であるブリスニー中佐、宇宙船システム担当のエリシャー中佐、航行指揮官としてサイエナの帝国アカデミー時代の同級生であるナッシュ・ウィンドライダー中佐らが乗り込んだ。また<インフリクター>にはペリン少尉をはじめとする10代の若い下級将校たちが乗り込み、帝国軍の人手不足を補っていた。[2]

制作の舞台裏[]

スター・デストロイヤー<インフリクター>のビジュアルは、2015年4月にセレブレーション・アナハイムで上映された映画『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』の2本目のティーザー・トレーラーで初公開された。映画では墜落した船体が背景に映っているに過ぎないが、「ジャーニー・トゥ・フォースの覚醒」シリーズの1作として2015年9月4日に発売されたジュニア・ノベル『ロスト・スターズ』(クラウディア・グレイ著)で、<インフリクター>が墜落するまでのバックストーリーが描かれた。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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