イーディット寺院(Temple of Eedit/Eedit Temple)はジャングルの惑星デヴァロンに築かれたジェダイの寺院である。ティカルーと呼ばれる都市の近くの密林の中に築かれていた。イーディット寺院はジェダイ・オーダーの学舎だったが、クローン戦争では共和国グランド・アーミーの前哨基地としても機能し、銀河共和国がデヴァロン付近一帯の領域を掌握し続けるための要所となった。20 BBY、ドゥークー伯爵はシス・アプレンティスのサヴァージ・オプレスをイーディット寺院へ派遣し、現地にいたジェダイやクローン・トルーパーを壊滅させた。戦争終結後、寺院は銀河帝国の攻撃で破壊され、価値のある遺物も破壊された。地元の住民は寺院の廃墟に幽霊が住んでいるという噂を信じ、誰もイーディットに近寄らなくなった。0 ABY、ジェダイのルーク・スカイウォーカーがイーディット寺院を訪れ、廃墟の中でライトセーバーの訓練を積んだ。
特徴[]
- 「あんた、あそこにかかわったら最後、みんなを破滅させちまうぞ」
「どうしてだ? 理解できないな」
「のろわれた場所だからだよ、このおろかなよそもんが」 - ―デヴァロンの住民とルーク・スカイウォーカー[出典]
デヴァロンの街ティカルーの近くにあるジャングルの奥深くに築かれたイーディット寺院は、草木や蔓の中にそびえ立つエレガントな建築物だった。ジャングルの中を抜けて寺院へと続く壮大な遊歩道はイーディット・ロードと呼ばれ、荘厳な階段を経て寺院のメインエントランスとつながっていた。イーディット寺院はジェダイ・オーダーの大型施設と比べると比較的小規模だったが、惑星コルサントにあるジェダイ・テンプルの塔と同じ建築様式になっていた。寺院は基部でひとつに繋がっている2本の塔によって構成された。寺院に隣接する丸い中庭はジェダイの瞑想や戦闘訓練、勉学の場として利用され、中央には噴水があった。塔の周りには補助的な建物や古代のジェダイの像、その他重要なシンボルが配置されていた。
塔の内部は厳格な風格が漂う清潔な空間だった。荘厳な階段をのぼって寺院の主要ドアを抜けると、大きい方の塔の基部に入ることができた。基部の内部は寺院の中心施設へと続く巨大なエントランスホールになっていた。上階には複数の教室、食堂、寄宿舎、管理人のオフィスがあった。メインホールには脱出用の隠し通路があり、中庭の地下を通ってジャングルとつながっていた。
歴史[]
共和国時代[]
イーディット寺院が密林の中に建てられたのは、ここに数多くのフォース感応生命体が存在し、フォースの輻輳地帯になっていたからである。ジェダイ・オーダーはデヴァロニアンたちがジェダイに加わるのに最適なアカデミーとしてこの寺院を建設した。寺院の中庭はフォースの輻輳作用が最も強く、新しくフォースの技術を学んだり、精神を癒やすことが簡単にできた。イーディット寺院はフォースのライトサイドの力が強く、暗黒に接触した者たちがこの地を訪れれば再びライトサイドの潮流を感じることができた。
クローン戦争の時代、イーディット寺院で働く者は少数になっており、1人のジェダイ・マスターが助手を兼ねた弟子とともに施設を管理するようになっていた。戦争中、イーディット寺院は共和国グランド・アーミーの前哨基地として利用され始めた。20 BBY、独立星系連合はデヴァロンに対して攻撃を行い、マスター・ハルジーとパダワン・ノックス、クローン・コマンダー・トラウマが寺院を防衛するために戦った。彼らはバトル・ドロイドを撃退したが、ドゥークー伯爵に師事するサヴァージ・オプレスがたった1人でクローン・トルーパーとジェダイを皆殺しにした。この事件は「デヴァロンの虐殺」と呼ばれ、後世に語り継がれるようになった。
帝国時代[]
クローン戦争終結後、イーディット寺院は銀河帝国の標的になり、軌道爆撃にさらされた。また、帝国地上軍の兵士が廃墟となった寺院を踏みにじり、ジェダイの価値ある遺物を破壊して建物の中に罠を設置した。寺院のほとんどの壁がブラスターの銃撃によって損なわれ、像も破壊されるか倒された。大きい方のタワーは軌道爆撃によってばらばらになり、その残骸は中庭に落下してメイン・エントランスを完全に封鎖してしまった。エントランスホールには強力な爆弾によって大きなクレーターができており、部屋の中にあったものはすべて破壊されていた。施設のトンネルはほとんどが崩れ落ち、周辺の建物は完全に粉々になった。当時、デヴァロンの住民の狩猟対象となっていたピクロンはイーディット寺院の近くに棲むようになり、中庭に逃げ込んでハンターの追跡をかわした。当時ティカルーでは、悪霊に殺された魔術師たちの幽霊がいまだ寺院に住み着いていると噂されており、イーディットに近寄るものはほとんどいなかった。
0 ABY、反乱同盟軍の作戦中にデヴァロンを訪問した際、ジェダイのルーク・スカイウォーカーはフォースのヴィジョンを経験して寺院の残骸に興味を抱いた。彼はデヴァロニアンのファーネイや、ゴミ漁りのサルコ・プランクに助けられて寺院を調査し、廃墟の中でライトセーバーの訓練を積んだ。スカイウォーカーはプランクと協力して帝国軍を撃退したが、プランクは寺院に残された価値ある遺物を漁るためにスカイウォーカーを利用していただけだったことがわかった。スカイウォーカーはフォースを駆使してプランクを倒し、いつの日か再び戻ってくるとファーネイに約束し、銀河内戦に戻るためデヴァロンを去っていった。エンドアの戦いで帝国を破った後、スカイウォーカーは約束通りデヴァロンに戻り、再び寺院を訪れた。
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – 新たな脅威 (初登場)
- クローン・ウォーズ – 灰色の魔女 (回想シーン)
- ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険
- アフターマス:帝国の終焉 (言及のみ)