- 「ヤブ・ナブ!」
- ―ウィケット[出典]
ウィケット・ウィストリ・ウォリック(Wicket Wystri Warrick)はイウォークの男性で、森の月エンドアに住んでいた戦士。エンドアの戦いでレイア・オーガナと親しくなり、反乱同盟軍の作戦に進んで力を貸した。勇敢な戦士だったウィケットはレイアと出会う前から銀河帝国の兵器を破壊する方法をみずから考え出しており、反乱軍の勝利に一役買った。
経歴[]
生い立ち[]
帝国時代、イウォークのウィケット・ウィストリ・ウォリックは森の月エンドアに住み、チャーパが村長を務めるブライト・ツリー村で生活していた。ほとんどのイウォークは樹上の家で生活を送ったが、ウィケットの一家は地上に住居を構えていた。 ウィケットがまだ若いころ、エンドアは第2デス・スターの建造地点に選ばれ、銀河帝国の軍隊が森の月に降り立った。帝国は原住民であるイウォークの存在を無視し、森を切り開いて駐屯部隊を配置したが[3]、勇敢な戦士だったウィケットは彼らの兵器を破壊するための作戦を独自に考えていた。[2]
銀河内戦[]
レイアとの出会い[]
- 「ずいぶんと臆病なんですね」
- ―レイア・オーガナ[出典]
4 ABY、新しい惑星破壊超兵器がエンドア上空で建造されていることを知った共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)は、地上に設置された偏向シールド発生装置を破壊するため、ハン・ソロ将軍率いる潜入チームを現地に送り込んだ。この日、ウィケットは森の中で2機の74-Zスピーダー・バイクが墜落した現場に出くわし、その近くに倒れていた反乱軍のプリンセス・レイア・オーガナを発見する。レイアは偵察任務中に帝国のスカウト・トルーパーと遭遇し、スピーダー・バイクに乗って高速の戦いを繰り広げた際に機体から落下して意識を失ったのである。(相手のトルーパーは樹木と衝突して命を落とした)。ウィケットは恐る恐るレイアに近づき、彼女を槍でつついて起こした。[1]
目を覚ましたレイアは小柄な原住民に対してすぐに警戒心を解き、親しげに語りかけたが、銀河ベーシック標準語が理解できないウィケットは彼女に心を許さず、うかつに近寄ろうとしなかった。するとレイアはポーチに入れていた携帯食を取り出し、ウィケットに分け与えた。レイアが敵ではないことを知ったウィケットは倒木で隣合わせに座って携帯食をかじり始めたが、彼女がヘルメットを脱ぐしぐさにすら用心を怠らなかった。その時、ウィケットは近くの茂みに誰かが潜んでいることに気づき、鼻をうごめかせながら周囲を見回した。その直後、どこからともなくスカウト・トルーパーのブラスター弾が発射され、2人は倒木の影に隠れた。レイアは背後から近寄って来たトルーパーに銃を突き付けられたが、ウィケットは木の下から敵の不意を突き、レイアが反撃するチャンスを作った。レイアがトルーパーを倒した後、ウィケットは彼女を自分の村へと案内した。[1]
一方、ブライト・ツリー村の別のイウォークたちは、レイアの仲間のルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、チューバッカ、ドロイドのC-3POとR2-D2を狩猟用の罠で捕まえ、村に運び込んだ。輝く金色のボディを持つプロトコル・ドロイドのC-3POを神様と勘違いしたイウォークたちは、他の反乱軍兵士を食材にして神様への捧げものにしようとした。原住民たちはC-3POの説明に耳を貸さなかったが、ジェダイのスカイウォーカーはフォースを使ってC-3POを浮遊させ、神の“魔法”を見せつけて言うことを聞かせた。[1]
エンドアの戦い[]
- 「味方はいないよりはいたほうがマシだな」
- ―ハン・ソロ[出典]
その夜、反乱軍はC-3POの通訳を介し、銀河内戦の経緯をイウォークに説明した。ブライト・ツリー村を率いるチャーパは反乱軍の兵士を部族に迎え入れると宣言し、村人たちはエンドアの戦いに力を貸すことになった。ウィケットもハン・ソロに抱きつき、新しい仲間への歓迎の意を示した。[1]
翌日、ウィケットはパプルーとともにハン・ソロ、レイア、チューバッカたちパスファインダーズ部隊をシールド発生装置の近くまで案内した。レイアは基地の正面の入り口に辿り着くのは至難の業だと考えたが、ウィケットはパプルーと相談し、彼女たちを施設への“秘密の入り口”を連れていくことにした。シールド・バンカーの裏口に到着すると、パプルーはソロの作戦を無視して単独で行動を起こし、施設の前に停めてあったスピーダー・バイクを奪って見張りのトルーパーの注意を逸らした。ソロたちはパプルーの思わぬ活躍のおかげでバンカー内部に潜入することができたが、しばらくすると大勢の帝国軍兵士がバンカーの外に集まり、反乱軍の後を追って次々と中へ突入していった。外の茂みに隠れて待機していたウィケットは、予定外の事態に対処するため、C-3POの制止を無視して仲間を呼びに森の中へ消えていった。[1]
ウィケットはチャーパ、ログレイ、ティーボたちを連れてシールド・バンカーに戻り、帝国の捕虜になっていた反乱軍兵士を解放した。これを合図にほかのイウォークたちも一斉に戦闘を開始し、スカウト・トルーパー、ストームトルーパー、AT-STウォーカーとの激しい銃撃戦が始まる。帝国はわざとシールド発生装置の情報を流して反乱軍を罠に誘い込んだにも関わらず、イウォークという予期せぬ援軍の登場によって敗北を喫した。ソロたちがシールド・バンカーを爆破した後、エンドア上空で戦っていた同盟宇宙軍はバトル・ステーションへの直接攻撃を開始し、破壊に成功した。デス・スターが粉々になると地上のイウォークからも歓声が上がり、ウィケットは興奮のあまりソロとレイアの2人だけのひと時を邪魔してしまった。[1]
その後[]
エンドアの戦いの後、ブライト・ツリー村で勝利を祝う式典が催された。ウィケットも他のイウォークたちと一緒にダンスを踊り、R2-D2に抱きついた。[1] 翌日、月の裏側に帝国の前哨基地が残っていることを知った反乱同盟軍は、エンドアを離れる前に帝国の残党を一掃することに決めた。ウィケットは少なくとも5人のイウォークと一緒に攻撃チームに参加し、シャラ・ベイ中尉が操縦するシャトルに乗り込んだ。移動中、ベイ中尉は船内の機械類をいじろうとするイウォークたちに悩まされる。その後、反乱軍部隊は基地の奇襲作戦を成功させ、帝国の通信記録や、エンドア以降に予定されていた計画案を入手する。[4] 反乱軍がエンドアから撤退した時、ウィケットは聖なる木の種子をレイアに贈った。のちにレイアはルークの提案でその苗木を瞑想時に役立てるようになった。[5]
人物[]
ウィケット・ウィストリ・ウォリックはイウォークの男性で、身長は0.8メートルだった。[2]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 (初登場)
- スター・ウォーズ:砕かれた帝国
- フォース・オブ・デスティニー – イウォーク救出
- フォース・オブ・デスティニー – 罠をしかけて
- ポー・ダメロン アニュアル 2 (回想シーン)
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ:銀河系のエイリアン (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン (ビジュアルのみ)
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- Wicket W. Warrick - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- Wicket W. Warrick - 公式データバンク