ウィルズのシャーマン(Shaman of the Whills)とは、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンに死後も永遠に意識を保つすべを教えた人物ないし存在である。クワイ=ガンは死んだ後も意識を保つためには、完全なる無私無欲の精神が必要とされることをウィルズのシャーマンから学んだ。[1] またクワイ=ガンはフォースの女官たちからも死後も意識を保つすべを教わった。[2] のちにクワイ=ガンはこの技術をヨーダやオビ=ワン・ケノービらに教え継いだ。[1] またヨーダもクワイ=ガンと同様にフォースの惑星へ旅し、女官たちからも教えを受けた。[2]
制作の舞台裏[]
ウィルズのシャーマンの起源は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の初期脚本であり、ジョージ・ルーカスは当初『スター・ウォーズ』を“ウィルズ銀河史”のなかで語られた物語として描くつもりだった。[3] のちに『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の脚本にて、クワイ=ガン・ジンの霊体がヨーダと交信する場面で初めて“ウィルズのシャーマン”が言及されたが、問題のシーンは撮影すらされず、ストーリーから削除された。カットされたクワイ=ガンの台詞のなかに、不死の意識はウィルズのシャーマンによって達成されたという発言が含まれている。また他にも、ヨーダが霊体化のことを“ウィルズの古(いにしえ)のオーダーの秘密”と描写する台詞があったが、カットされた。[4]
ウィルズのシャーマンに関する詳細な情報は明かされていないが、『シスの復讐』のスクリーンプレイやアート・ブックで一貫して「a Shaman of the Whills」と表現されているため、「ウィルズのシャーマン」は不死を達成した者たちの集団ではなく、あくまでそのうちの1人が不死を達成し、クワイ=ガンと接触したと推測できる。
TVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のエピソード『声』、『運命』、『犠牲』の三部作では、クワイ=ガンが霊体化を学んだ経緯と、ヨーダがそれを学ぶ過程が描かれた。本シリーズではクワイ=ガンに秘密を教えたのはフォースの女官たちとされており、ウィルズのシャーマンに関する言及は無い。[2] しかし公式サイト StarWars.comのエンサイクロペディアでは、クワイ=ガンがウィルズのシャーマンから秘密を学んだと解説されており、2014年にエンサイクロペディアが公式データバンクとして生まれ変わった後もその記述は残されている。
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (言及のみ) (削除されたシーン)
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 Qui-Gon Jinn - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 クローン・ウォーズ – 犠牲
- ↑ メイキング・オブ・スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
- ↑ Star Wars Episode III Revenge of the Sith: Illustrated Screenplay