- 「味方の助けがあろうとなかろうと、ここが貴様の墓場となるのだ」
- ―グリーヴァス将軍[出典]
ウータパウの戦い(Battle of Utapau)はクローン戦争の最後の戦いのひとつ。銀河共和国が独立星系連合によって占拠された惑星ウータパウを攻撃した。分離主義勢力ドロイド軍を指揮するグリーヴァス将軍は、この戦いでジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービに殺害された。戦いの途中、オーダー66が発令されてクローン戦争が終結し、共和国は銀河帝国へ生まれ変わった。ケノービはクローン・トルーパーによる奇襲を受けたが生き延び、惑星外へ脱出した。
背景[]
- 「ここに争いはない。そなたが持ち込まなければな」
- ―ティオン・メイドン[出典]
クローン戦争の最後の年、独立星系連合の国家主席であるドゥークー伯爵がコルサントの戦いでジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーに殺害された。その後、ジェダイ・オーダーは分離主義勢力ドロイド軍を率いるグリーヴァス将軍を捜索した。クローン情報部の調査によってグリーヴァスがアウター・リム・テリトリーの惑星ウータパウにいることが発覚すると、ジェダイ最高評議会はジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービを討伐任務に派遣した。ケノービはクローン・コマンダーCC-2224(通称“コーディ”)や第212突撃大隊を伴ってウータパウに到着した。
当初、ウータパウの都市、パウ・シティの港湾管理長官を務めるティオン・メイドンは、独立星系連合の存在を否定した。しかし、彼はウータパウがグリーヴァスによって占領されていることを小声でケノービに伝えた。ケノービはイータ2アクティス級軽インターセプターをアストロメク・ドロイドのR4-G9に操縦させて母艦のヴェネター級スター・デストロイヤーに戻らせ、ひとりでパウ・シティに残った。ヴァラクティルのボーガに乗って街を移動したケノービは、グリーヴァス将軍と分離主義評議会の面々を発見する。彼らは共和国軍による攻撃に備え、ウータパウからムスタファーへ移動する準備を始めたところだった。
戦闘[]
グリーヴァスの死[]
- 「下がれ! このジェダイ野郎はわしの手で倒す!」
- ―グリーヴァスとオビ=ワン・ケノービ[出典]
ケノービは分離主義者やバトル・ドロイドのいる階に飛び降り、グリーヴァス将軍の背後に着地した。グリーヴァスはケノービの大胆さを評価し、ボディガードであるIG-100マグナガードにこのジェダイを始末させようとした。しかし、ケノービはフォースを使って頭上の機器を落下させ、マグナガードを潰して破壊した。周辺にいたバトル・ドロイドたちは戦闘態勢を取ったが、グリーヴァスは自ら一対一の対決でこのジェダイを殺すと宣言した。かつてドゥークー伯爵からジェダイの戦闘技術を習ったグリーヴァスは、4本の腕にライトセーバーを持って起動した。ケノービはグリーヴァスが繰り出す攻撃を防御し、サイボーグの将軍の手首を2本切断した。
間もなく、リパブリック・ガンシップが上空のヴェネター級スター・デストロイヤーからパウ・シティへと降下し、クローン・トルーパー部隊による全面攻撃が始まった。ケノービのフォース・プッシュで押し飛ばされたグリーヴァスは、ホイール・バイクで逃走した。クローンとバトル・ドロイドが銃撃戦を繰り広げる中、ケノービはボーガに乗ってグリーヴァスを追った。追跡中にライトセーバーを落としたケノービは、グリーヴァスのエレクトロスタッフを奪って戦った。揉み合いの末、ふたりはグリーヴァスのベルブラブ22重スターファイター<ソウルレス・ワン>が泊めてあるプラットフォームに到着した。グリーヴァスは肉弾戦でケノービを圧倒し、プラットフォームの端へと投げ飛ばした。グリーヴァスはエレクトロスタッフを拾い上げ、ケノービに止めを刺そうとした。しかし、ケノービはフォースを使って落ちていたブラスターを呼び寄せ、グリーヴァスを撃ち殺した。
オーダー66[]
- 「コマンダー・コーディ、その時が来た。オーダー66を遂行せよ」
「はい、閣下」 - ―ダース・シディアスとコマンダー・コーディ[出典]
グリーヴァスを倒したケノービは、ボーガに乗ってコマンダー・コーディたちのいる戦場に戻った。ケノービはグリーヴァスを追跡中に落としたライトセーバーをコーディから受け取り、戦いに終止符を打つため部隊をパウ・シティの上層階へ移動させるよう命じた。ケノービが率先して上階に向かった後、コーディはシーヴ・パルパティーン最高議長から連絡を受け、オーダー66を遂行するよう命じられた。コーディは議長の命令に忠実に従い、部下にケノービを砲撃するよう命じた。ケノービは攻撃を受けてヴァラクティルと共にパウ・シティの底へ落下したが、そのまま身を隠してクローンによる捜索を免れた。
その後[]
戦いに勝利したクローン・トルーパー部隊は、原住民であるパウアンを捕虜にし、ウータパウを制圧した。一方、ケノービはグリーヴァスのスターファイターでウータパウから逃げ去った。その後、彼はベイル・オーガナ元老院議員のCR70コルベット<タナヴィーIII>に回収され、同じくオーダー66を生き延びたグランド・マスター・ヨーダと再会した。
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (間接的に言及) (DLC)
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (初登場)
- クローン・ウォーズ – 幻影の弟子 (間接的に言及)
- バッド・バッチ – 余波 (言及のみ)
- クローン・ウォーズ – 崩壊 (間接的に言及)
- アソーカ (間接的に言及)
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
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