- 「ヴェイダーはあの船にいる」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
<エグゼクター>(Executor)はシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの旗艦として使用されていたエグゼクター級スター・ドレッドノートで、銀河帝国最大かつ最強の宇宙船の1隻。ヤヴィンの戦い以降、ヴェイダー指揮下の<エグゼクター>はデス小艦隊と呼ばれる艦隊を率い、ホスの戦いでは反乱同盟軍のエコー基地に対する攻撃を監督した。<エグゼクター>はエンドアの戦いに参加したが、反乱軍パイロットのアーヴェル・クライニッドが操縦するAウイング・スターファイターがブリッジに激突した際に制御を失い、第2デス・スターの表面に墜落した。
特徴[]
銀河帝国最大かつ最長の宇宙船の1隻だった<エグゼクター>は、全長19,000メートルを誇るエグゼクター級スター・ドレッドノートで、この艦と並べばインペリアル級スター・デストロイヤーすらかすんで見えた。<エグゼクター>は5,000を超えるターボレーザーとイオン砲を搭載していた。矢じり型の船体の中央は都市のような構造になっており、エンジニアリング・システムのほとんどは船体下部にあった。<エグゼクター>の船体後方には台形の司令タワーがあり、そのてっぺんには通信および偏向シールド用ドームがあった。また、船尾には船を推進させる13基のスラスターがあった。
歴史[]
シス卿の旗艦[]
クワット・ドライブ・ヤード社によって製造された<エグゼクター>は、ヤヴィンの戦いから3年が過ぎた当時シス卿ダース・ヴェイダーの配下にあり、ケンダル・オッゼル提督が指揮を執るデス小艦隊の司令船を務めた。この艦はインペリアル級スター・デストロイヤー<デヴァステイター>に代わってヴェイダーの旗艦になった。<エグゼクター>に配属されていたストームトルーパーの多くは、帝国アカデミーで優秀な成績を収めた選りすぐりの兵士だった。共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)が帝国の超兵器デス・スターを破壊したヤヴィンの戦いの後、ヴェイダーとデス小艦隊には反乱軍基地の捜索任務が与えられた。
ヤヴィンの戦いの3年後、インペリアル・プローブ・ドロイドが氷の惑星ホスにある反乱軍の秘密拠点、エコー基地を発見した。オッゼル提督は密輸業者の施設か何かだろうと考えたが、ヴェイダーは間違いなく反乱軍基地だと断定し、デス小艦隊の針路をホス星系に設定するよう命じた。しかしオッゼルが艦隊を星系に近すぎる地点へハイパースペース・ジャンプさせてしまったため反乱軍が基地の惑星シールドを起動してしまった。帝国はシールド発生装置を破壊するため地上戦を強いられることになり、ヴェイダーはオッゼル提督を処刑した。ファーマス・ピエット艦長が無能な提督の後継者に任命された。
反乱軍はホスの地表から撤退し、<エグゼクター>はインペリアル級スター・デストロイヤー数隻を従えてYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>を追跡した。この貨物船には密輸業者ハン・ソロ船長やプリンセス・レイア・オーガナらが乗り込んでいた。<ファルコン>がアノート星系に隣接する小惑星帯に逃げ込んだ後、ヴェイダーは皇帝シーヴ・パルパティーンと通信を行うため追跡を打ち切り、<エグゼクター>を小惑星帯の外に移動させた。皇帝との会話の後、ヴェイダーは<エグゼクター>のブリッジに6名の賞金稼ぎ(トランドーシャンのボスク、プロトコル・ドロイド4-LOM、ギャンドのザッカス、アサシン・ドロイドIG-88、コレリアンのデンガー、クローンのボバ・フェット)を集めた。ヴェイダーはソロたちを生け捕りにするよう念を押し、彼らを<ファルコン>追跡に派遣した。フェットは<ファルコン>の行き先がガス巨星ベスピンであることを突き止め、ヴェイダーに報告した。
エンドアの戦い[]
1年後、いまだピエット提督の指揮下にあった<エグゼクター>は辺境の森の月エンドアに招集された帝国軍艦隊の旗艦を務めた。この月の軌道では、帝国の新たなる超兵器第2デス・スターが建造されていた。<エグゼクター>率いる艦隊は新型バトル・ステーションを破壊するためエンドア星系にやってきた同盟宇宙軍を待ち伏せし、エンドアの戦いに参加した。しかし、皇帝シーヴ・パルパティーンは既に完成していたデス・スターのスーパーレーザーを反乱軍の主力艦に対して使用するつもりだったため、ピエット提督は砲撃を控えるよう部下に指示していた。
デス・スターの火器が既に稼働状態にあることが判明すると、反乱軍はピエットのスター・デストロイヤー艦隊と至近距離での交戦を開始した。その頃、エンドアではデス・スターへの直接攻撃を可能にするため反乱軍の地上部隊がシールド発生施設の破壊を試みていた。同盟軍艦隊を率いるギアル・アクバー提督は、作戦を成功させるまでの時間を稼ぐため、<エグゼクター>に砲撃を集中させるよう命じた。同盟軍の軍艦はスーパー・スター・デストロイヤーに一斉砲火を行い、2機のRZ-1 Aウイング・インターセプターが行った掃射によってブリッジの偏向シールドが失われた。ピエット提督はこれ以上の攻撃を阻止するため、前方の砲台に砲撃を強化するよう命じた。
帝国軍のレイ・スローネ艦長は<エグゼクター>を防衛するため指揮下の<ヴィジランス>を隣へ移動させた。彼女は<エグゼクター>がこの戦いで帝国軍の支柱的存在であるだけでなく、アウター・リム全域の勢力バランスにおいても同じ役割を果たす軍艦だと信じていた。しかしその直後、帝国軍の砲撃で被弾し致命的損傷を負った反乱軍グリーン・リーダー・アーヴェル・クライニッドのAウイングが、シールドを喪失した<エグゼクター>のブリッジに向かって突進した。ピエットは再び前方の砲台に砲撃強化を命じていたが、クライニッドの機体に激突されたブリッジは炎に包まれた。巨大な軍艦は制御を失い、第2デス・スターの表面に墜落して爆炎を上げた。
その後[]
<エグゼクター>が破壊された後、反乱軍は第2デス・スターも粉々にしてエンドアの戦いに勝利を収めた。<エグゼクター>を指揮していたダース・ヴェイダーは、この戦いでフォースのライトサイドに再転向し、シス・マスターである皇帝パルパティーンを倒した。
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II
- ロスト・スターズ
- ロスト・スターズ ウェブコミック版
- スター・ウォーズ:ダース・ベイダー 断たれた絆
- スター・ウォーズ:希望は死せり
- バトルフロント:トワイライト中隊 (間接的に言及)
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (初登場)
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
- スター・ウォーズ:砕かれた帝国
- アフターマス (言及のみ)
- アフターマス:命の借り (言及のみ)