ドクター・エメリー・カー(Emerie Karr)はクローンの人間女性で、銀河帝国から離反した科学者。エメリーは賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子をもとにカミーノアンによって生み出されたクローンのひとりだったが、他の大多数のクローンと違って兵士にはならなかった。帝国時代初頭、エメリーは帝国先端科学部門の一員として、惑星ウェイランドのタンティス山にある秘密研究施設でドクター・ロイス・ヘムロックの研究を補佐した。タンティス基地ではネクロマンサー計画のためにクローン・トルーパーの囚人を対象とした研究が行われていた。自身もクローンであるエメリーは被験者たちに強い共感の心を抱いていたが、同時に帝国の実験に抵抗しても無駄だと考えており、与えられた職務を忠実にこなしていた。遺伝子操作が行われていない純粋なクローンの少女オメガが帝国に捕まった際、エメリーは彼女の監禁生活を監督し、助手としてタンティスでの仕事を手伝わせた。
オメガがカミーノアンのナラ・セの力添えでタンティスから脱出した後、エメリーは収監されたセの研究を引き継ぐことになった。やがてエメリーは主任科学者に昇格し、サブレベル格納チェンバーやタンティス保管庫へのアクセス権を与えられた。しかし保管庫にはMカウントが高い子どもたちが閉じ込められており、エメリーはイヴァをはじめとする被験者たちに同情し、帝国の行いに疑問を抱いた。オメガが再びタンティスに連れてこられた後、エメリーはオメガを救出するためタンティスに潜入したバッド・バッチのメンバー、エコーと中央ラボで遭遇した。エメリーは正しい行いをするためエコーに力を貸し、イヴァやジャックス、サミ、ベイルンを連れてニュー級シャトルでウェイランドから脱出した。安全なパブーの島に到着した後、エコーは反乱組織に協力的なライヨ・チューチー元老院議員ならエメリーの証言を手伝ってくれると語り、エメリーも自身の過ちを償うためなら何でもすると申し出た。
制作の舞台裏[]
エメリー・カーはTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2第11話『メタモルフォーゼ』で初登場を果たした。本作は2023年3月1日に動画配信サービス Disney+ で公開された。声優はケイシャ・キャッスル=ヒューズ。[2] キャッスル=ヒューズは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)でナブーのアパイラナ女王を演じたことでも知られる。[4]
登場作品[]
- バッド・バッチ – メタモルフォーゼ (初登場)
- バッド・バッチ – 前哨基地
- バッド・バッチ – 転換点
- バッド・バッチ – プラン99
- バッド・バッチ – 囚人
- バッド・バッチ – タンティスの影
- バッド・バッチ – それぞれのやり方 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 帰還 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 迷い
- バッド・バッチ – ジャガーノート
- バッド・バッチ – 突破口
- バッド・バッチ – 敵陣へ
- バッド・バッチ – 援軍の到着