- 「この星を開拓し定住するために、祖先はこの星を支配していた獣と日々戦いを繰り広げた。結果的に祖先は勝利したが、支配権が獣から人間に移っただけで、生の本質は変わらなかった」
- ―ジョヴァ・ターキン[出典]
エリアドゥ(Eriadu)はアウター・リム・テリトリーの大セスウェナ圏、セスウェナ宙域に属した惑星。もともと危険な猛獣がうろつく未開の星だったが、主要ハイパースペース・ルートのハイディアン・ウェイとリマ・トレード・ルートの結節点上に位置していたため、銀河共和国末期にはロマイト産業によって「アウター・リム界のコア・ワールド」と呼ばれるほどに栄えていた。
特徴[]
エリアドゥはアウター・リム・テリトリーの大セスウェナ圏、セスウェナ宙域に属し、ハイディアン・ウェイとリマ・トレード・ルートの交差点上に位置した。大セスウェナ圏にはトランスパリスチールの生産に不可欠なロマイトの鉱脈が豊富で、エリアドゥは交易の中心地として栄えた。
エリアドゥの固有種には、ランコアほど巨大な生き物や、サルラックほど珍しい生き物はいなかった。しかし獰猛なネコ科や肉食性甲殻類が存在し、獰猛な霊長類ヴィアモックも生息していた。銀河共和国時代初期に入植が行われる以前、エリアドゥは獰猛な生き物が跋扈する野生の惑星だった。知覚種族が定住するようになった後も、街の外には地震で荒れ果て人が住めない不毛な土地が広がっていた。
歴史[]
共和国初期[]
エリアドゥの歴史は、銀河共和国の初期、銀河系の暗黒時代が終わりを告げた頃に始まった。ヴァローラム家のメンバーが銀河元老院の初代最高議長となり、活力を取り戻したコア・ワールドの住民たちが勢力範囲を拡大し始めた際、アウター・リムの未開の星だったエリアドゥは、文明化された世界へと変貌した。アウター・リムへとやって来た冒険好きな人間の開拓者たちは、コルサントの政府からエリアドゥへ定住する許可を与えられ、惑星は共和国のメンバーとなった。入植が始まった頃、ターキン一族のメンバーは惑星固有の獰猛な獣と戦い、知覚種族が住むことのできる環境を開拓した。入植者たちは大セスウェナ圏のロマイト鉱石を採掘・精製・輸出するため、インターギャラクティック銀行グループから高金利の融資を受けた。当時はハイパースペース航行技術が発達していなかったため、エリアドゥからコアへ向かう輸送船が災害で遅れたり行方不明になったりすることが多かった。
エリアドゥは負債がかさみ、一時期は銀行グループの経営者ムウンの支配下に入りかけたが、コアの惑星コルラグの仲裁で独立を保つことができた。コルラグは銀河元老院に働きかけ、エリアドゥを銀河地図に掲載し、出来たばかりのハイディアン・ウェイがセスウェナ宙域を通るよう取り計らった。コルラグの企業家たちは見返りとしてロマイト供給量の上乗せと利益の大半を要求し、エリアドゥは止むを得ず従ったが、結果的に事業が急成長を遂げ、貧しい労働者たちが近隣宙域から流れ込むことになった。エリアドゥは産業化によって汚染が進み、生活水準も低下したが、信用貸しや高利貸しなどの一部の人間は甘い蜜を吸い続けた。
エリアドゥ黎明期、ターキン一族は開拓者の中で警察のような役割を果たし、惑星固有生物との戦いを終えた後は、開拓地の住民を襲う海賊、奴隷商人、武装船といった悪党たちを相手にすることになった。ターキン一族は小さな義勇軍を防衛軍へ発展させ、コルラグを始めとするコアの星々の仲介に頼るのではなく、テクノロジーを中心に据えることでエリアドゥを独自に発展させようと試みた。彼らは技術家政治(テクノクラート)を唱道し、アウター・リムの住民でありながらコアの上流階級の習慣を真似ようと苦心した。
共和国後期[]
- 「いまではこの星はアウター・リム界のコア・ワールドと言われています」
- ―ウィルハフ・ターキン[出典]
銀河共和国最後の数十年の間、エリアドゥおよびセスウェナ宙域は数々の問題の対処に追われた。ロマイト産業で急速な発展を遂げたセスウェナ宙域は、海賊やライバル企業に雇われた武装船、運送複合企業だけ自由貿易圏での規制を受けないことに不満を持つ活動家たちの標的になっていた。共和国やジェダイの恩恵がセスウェナのような辺境に及ぶことは珍しかったため、エリアドゥは自ら自衛組織の辺境域保安軍を組織しなければならなかった。当時、大セスウェナ圏は辺境の資本家たちに借金をしており、軍隊の組織は思うように進まなかった。彼らはエリアドゥやスルイス・ヴァンで建造された二級の船で海賊と戦い、共和国法を無視する武器商人からレーザー砲やイオン砲を調達した。
辺境域保安軍の戦力が整っていなかった頃、女海賊カナの略奪団がエリアドゥ・マイニング・アンド・シッピング社を苦しめた。彼女たちはもともとセネックス=ジュヴェックス領域を根城にしていたが、銀河共和国から多額の懸賞金をかけられたため、ジュディシアル・フォースの監視が薄い大セスウェナ圏にやって来たのである。ヤヴィンの戦いの約46年前、保安軍の辺境域海賊対策本部に所属する18歳のウィルハフ・ターキン少尉がカナの攻撃パターンを見破り、いとこのラナルフと共に略奪団を倒した。海賊の襲撃に歯止めをかけるため、ウィルハフはカナとその手下をロマイト輸送用コンテナ船に移送し、近隣の太陽にむけてゆっくりと進ませるという残忍な処刑を行った。この戦いの後、ウィルハフはサラスト・セクター・スペースフェアラー・アカデミーに入学するため故郷エリアドゥを離れた。
若きウィルハフに目を付けていた惑星ナブーのシーヴ・パルパティーン元老院議員は、自由貿易圏の治安維持強化法案に賛成するなど、エリアドゥにとって有益な政策を支持した。この頃、アウター・リム全体で共和国への不平不満が高まり、セスウェナ宙域でも多くのロマイト鉱石関係者がトレード・フェデレーションの気を引こうと必死になっていた。パルパティーン議員の熱心な説得を受けたウィルハフは、ジュディシアル・アカデミーを卒業した後、本来進むべきキャリアを捨てて故郷に戻り、エリアドゥの総督になった。その後、ウィルハフはエリアドゥで開催されたサミットでフィニス・ヴァローラム最高議長の名誉棄損に一役買った。ヴァローラムはそのせいもあってナブー危機で議長の職を失い、新たにパルパティーンが元老院の指導者に選ばれた。こうした背景からヴァローラム・シッピング社の威信は失墜し、代わりにエリアドゥ・マイニング社がかつてないほどの繁栄を極めることになった。
ドゥークー伯爵によって分離主義危機が引き起こされると、エリアドゥは共和国と分離主義者の間で板挟みになった。パッセル・アージェンテの紹介でウィルハフを個人的に知っていたドゥークーは、自らエリアドゥを訪れ、この星を分離主義政府独立星系連合に引き入れようとした。ドゥークーはヤグデュルやスルイス・ヴァンを味方にしていたが、コアを効果的に崩壊・収縮させるためには大セスウェナ圏が必要だった。しかしウィルハフは無用な争いに加わるのを避け、エリアドゥの上部組織のメンバー数名の反対を押し切り、共和国への残留を決めた。エリアドゥを分離主義運動の混乱から守り、かねてからの移民・経済問題にも決着をつけたウィルハフは、政界を去る決意を固めた。間もなく勃発したクローン戦争で、彼は共和国宇宙軍の提督として活躍した。
地理[]
キャリオン・プラトー[]
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登場作品[]
- カタリスト (言及のみ)
- バッド・バッチ – サミット
- バッド・バッチ – プラン99
- ターキン (初登場)
- スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 燃える海原 (言及のみ)
- "TK-462"—インサイダー第166号
- スローン (言及のみ)
- 帝国の奉仕者:反乱者の潜入 (言及のみ)
- 帝国の奉仕者:秘密のアカデミー (言及のみ)
- レイア・オーガナ オルデラーンの王女
- エイジ・オブ・レベリオン グランドモフ・ターキン (回想シーン)
- バトルフロント II:インフェルノ分隊 (言及のみ)
参考資料[]
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ:ローグ・ワン:レベル・ドシエ
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー:テールズ・フロム・ヴァンドア
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- Eriadu - 公式データバンク
- Grand Moff Tarkin - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 ターキン
- ↑ 2.0 2.1 ハイ・リパブリック:ジェダイの光
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビギナー・ゲーム
- ↑ "TK-462 (short story)"—インサイダー第166号
- ↑ @EricIGN(Eric Goldman) - X (旧Twitter). “Now I'm not only a member of the TCA, but of the Imperial Press Corp!”