エリス・ヘルロット(Elis Helrot)は帝国時代に活動した男性ギヴィンのパイロット、スパイス密輸業者である。0 BBY、デス・スター・バトル・ステーションから逃げ出したアストロメク・ドロイドの261が惑星タトゥイーンのモス・アイズリー宇宙港にやってきた時、同じ街に居合わせたヘルロットは、261を追っているトランドーシャンの賞金稼ぎボスクに目撃証言を提供した。同じ年、ジェダイ・マスターの隠遁者オビ=ワン・ケノービがチャルマンの宇宙港カンティーナで悪党ポンダ・バーバやドクター・コーネリアス・エヴァザンをライトセーバーで撃退した時、ヘルロットもこの店を訪れていた。
経歴[]
はぐれドロイドと目撃者[]

ボスクと会話するヘルロット
ギヴィンの男性[2]、エリス・ヘルロットは銀河帝国時代にパイロット兼スパイスの密輸業者として働いていた。[1] ヤヴィンの戦い直前の0 BBY当時[3]、ヘルロットはアウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星タトゥイーンに滞在していた。[4] ある日、帝国からの逃亡者であるRシリーズ・アストロメク・ドロイドの261を乗せたラムダ級T-4aシャトルがモス・アイズリー宇宙港のハンガー・ベイのひとつに墜落した時、ヘルロットもこの街に居合わせた。デス・スター・バトル・ステーションから逃げてきたこのドロイドは、帝国の極秘のファイルを携えたお尋ね者だった。[5]
261は帝国軍のストームトルーパーと銃撃戦になって破損したが、オイルを漏らしながら逃げ切った。それからしばらくして、帝国から261の捕獲を依頼されたトランドーシャンの賞金稼ぎボスクがモス・アイズリーに到着し、ドロイドの捜索を開始した。彼はシャトルが墜落した時の状況に関する情報を集め、宇宙港内の建物のひとつで、ヘルロットにも聞き取り調査を行った。[5]
カンティーナ[]

ヘルロットとデ・マル(右)
同じ年[3]、ヘルロットはモス・アイズリーにあるチャルマンの宇宙港カンティーナを訪れた。この日、ジェダイ・マスターの隠遁者オビ=ワン・ケノービと水分農夫の青年ルーク・スカイウォーカーの2人も、惑星オルデランまで運んでくれるパイロットを探すためカンティーナにやってきた。[4] オビ=ワンが悪党のドクター・コーネリアス・エヴァザンやポンダ・バーバらとトラブルになり、ライトセーバーを起動して彼らを撃退した時、ヘルロットはヘネムスィのミーヨム・オニスやゴウタルのフェルティパン・トレヴァッグらと同じブースに着席していた。[1]
その後、ヘルロットはデュロスの[4] オーワン・デ・マル[6] がいるテーブルに移った。裏手にあるブースで、ローディアンの賞金稼ぎグリードが密輸業者のハン・ソロを詰問していた時も、ヘルロットはデ・マルと会話していた。その直後、ハンはブラスター・ピストルでグリードを殺害してカンティーナを後にし、他の客たちの注意を引いた。[4]
人物[]
エリス・ヘルロットは白い肌と黒い目を持つギヴィンである。[4] 賞金稼ぎのボスクから情報提供を求められた際、ヘルロットは帝国のストームトルーパーをバケツ頭と呼んでけなした。[5] しかしヘルロットはストームトルーパーの武力には敬意を払っており、彼らと関わり合いにならないようベストを尽くしていた。彼は相当に知的で、素早く、ある程度の戦闘技術と力を備えていた。彼にはさほど外交的能力はなく、フォース=センシティブでもなかった。[2]
装備[]
モス・アイズリー滞在中、ヘルロットは黒いシャツと白いショールを身に着けていた。[4]
制作の舞台裏[]
カンティーナのエイリアン[]

エリス・ヘルロットのマスクはラルフ・マクォーリーが手がけたコンセプト・アートをもとにリック・ベイカーによって制作された
のちにエリス・ヘルロットと名付けられるエイリアンのキャラクターは[1]、1977年公開のオリジナル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初登場を果たした。[4] セットでキャラクターを演じたのは特殊効果アーティストのジョン・バーグである。[7] バーグがかぶったラバーのマスクは、ラルフ・マクォーリーが描いたコンセプト・アートのキャラクター・デザインをもとに、メイクアップ・アーティストのリック・ベイカーによって制作された。ヘルロットはもともとスカル・ヘッド(Skull Head)というニックネームで知られ、公式にカル(Kull)と名付けられる予定だったが、この案は実現しなかった。[8][9]
ポスプロの段階で行われたカンティーナ・シーンの追加撮影の際[8]、バーグはのちにミーヨム・オニス、フェルティパン・トレヴァッグと名付けられる2人のエイリアンとともにセットのブースに着席したが[1][10]、映画のファイナル・カットではこの3人が一緒にいる場面は使われなかった。[4]
ネーミング[]
このキャラクターは1995年にデサイファー社から発売された「スター・ウォーズ カスタマイザブル・カードゲーム」の Premiere Limited 拡張セットで初めてエリス・ヘルロットという名前を与えられた。このカードゲームのファンサイトによれば、ヘルロットの名前はゲームのクリエイターであるローリー・テッシュ(Rollie Tesh)のアナグラムとなっている。2016年、設定資料集『スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ』で正史のメディアとしては初めてヘルロットの名前が紹介され、カンティーナでオニスやトレヴァッグと一緒にいたことが明言された。
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- STAR WARS クリーチャーズ&エイリアンズ大全 制作秘話と創造の全記録 (ビジュアルのみ)
Every Alien Species in the Original Trilogy - Star Wars Kids YouTube チャンネル
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2018 Star Wars Galactic Files
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ 5.0 5.1 5.2 バウンティ・ハント
- ↑ スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- ↑ STAR WARS AT 35: CELEBRATING THE CANTINA CREATURES - STAR WARS AFICIONADO
- ↑ 8.0 8.1 The Beastmaster! - スター・ウォーズ インサイダー第126号
- ↑
Cantina Roll-Call: Shedding Light on Some Alien Aliases on StarWars.com (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑
Givin - 旧データバンク (リンク無効; バックアップ)