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「中尉? 持ち場に戻れ!」
「見てください! もうお終いです。ハックスも逃げました」
―ダトゥー大佐とロディノン中尉[出典]

エリック・S・ダトゥー(Erich S. Datoo)は人間男性で、レジスタンスとの紛争が繰り広げられていた時代に、ファースト・オーダー軍隊に仕えた大佐である。ファースト・オーダーが誇る超兵器惑星イラムスターキラー基地で第一砲撃管制室の責任者を務めていた。34 ABY、ファースト・オーダーの最高指導者スノークが、スターキラー基地を用いて新共和国を攻撃する決定を下した際、ダトゥーは管制室で技師たちの指揮を執った。ダトゥーの管理のもと、スターキラー基地はアーミテイジ・ハックス将軍の合図に合わせてダーク・エネルギーを発射し、惑星ホズニアン・プライムを含むホズニアン星系の星々を破壊した。

それから間もなく、スターキラー基地はレジスタンスのXウイング・スターファイター部隊による奇襲にさらされた。管制室に居合わせたダトゥーは、全中隊を発進させてレジスタンスを迎撃するよう、ハックス将軍から命じられた。しかしレジスタンスはスターキラー基地のサーマル・オシレーターを破壊することに成功し、イラムの地盤が崩れ始めた。その際、ダトゥーは管制室から逃げ出そうとしたロディノン中尉を引き留めようとしたが、中尉はすでにハックスも逃げたと指摘し、そのまま去ってしまった。スターキラー基地はレジスタンスの拠点がある惑星ディカーを破壊するため再充填を行っていたが、ダトゥーが発射を命じる前に大爆発を起こした。

経歴

砲撃

「設定よし!」
―ダトゥー大佐[出典]
Primary fire control room

ホズニアン・プライムへの砲撃を監督するダトゥー(左)

エリック・S・ダトゥー[3]銀河内戦以降の時代に銀河帝国の逃亡者たちが未知領域で生み、育てた最初の世代の一員であり、帝国とその没落に対して幻想を抱きながら成長した。[4] ファースト・オーダーレジスタンス冷戦が最終局面に達していた頃、ダトゥーはファースト・オーダー軍に仕え、大佐の階級を与えられていた。[2] 34 ABY当時[5]、ダトゥー大佐はファースト・オーダーが作り上げた超兵器[2]惑星イラム[6] スターキラー基地に配属され、第一砲撃管制室の責任者を任されていた。[1]

この、ファースト・オーダーの最高指導者スノークは、新共和国首都惑星ホズニアン・プライムをスターキラー基地で攻撃する決定を下した。[2] スターキラー基地の司令官である[7] アーミテイジ・ハックス将軍が大勢の兵士たちの前で演説を行う中、ダトゥー大佐は管制室で砲撃をコントロールする技師たちの指揮を執った。[2] ダトゥー大佐の監督のもと[3]、スターキラー基地はハックス将軍の合図に合わせてダーク・エネルギーのビームを発射した。このエネルギーサブ=ハイパースペースを突き進み、新共和国の首都をホズニアン星系もろとも破壊し、銀河元老院新共和国防衛艦隊を滅ぼした。[8]

敵襲

「全中隊を発進させろ」
「はい、将軍」
―アーミテイジ・ハックス将軍とダトゥー大佐[出典]
Colonel Datoo DB

ダトゥー

間もなくレジスタンスはスターキラー基地の所在を突き止めて攻撃作戦を計画したが、一方のファースト・オーダーもイリーニウム星系の惑星ディカーレジスタンス基地があることを特定し、超兵器の再充填を開始した。しかしスターキラー基地が太陽のエネルギーを吸収している最中に惑星シールドが解除され、レジスタンスのT-70 Xウイング・スターファイター部隊による奇襲が始まった。Xウイング大気圏内に現れた直後、ダトゥーは2名のスノートルーパーを引き連れ、管制室でハックス将軍に指示を仰いだ。ハックスは全ての中隊を出撃させるよう指示し[2]、また防衛戦においてシーカーを使用するよう命じた。ダトゥーは大気圏の戦闘では僚機と敵機の区別が難しいと指摘したが、味方の犠牲を心配している場合ではないと返され、指示に従った。[8]

ハックス将軍の命令で全中隊が出撃した[2] スターキラー空中防衛部隊[9] の迎撃もむなしく、基地のサーマル・オシレーターレジスタンス・パイロットポー・ダメロン中佐操縦する戦闘機によって破壊され、間もなく惑星の崩壊が始まった。ハックス将軍は最高指導者スノークに報告を行うため管制室から姿を消し、残された者たちは混乱状態に陥った。そんな中、ダトゥーはロディノン中尉が持ち場を離れて扉に向かっていることに気づき、呼び止めた。[2] スターキラー基地の技師として現状を充分に把握していた中尉は、すでにハックスも逃げたことを指摘し、ここにいては生き延びられないと告げ、上官を押しのけて建物内の避難所へと走っていった。[8] 間もなくスターキラー基地は大爆発を起こして破壊され[2]、ダトゥー大佐はレジスタンス基地への砲撃命令を発することができなかった。[3]

個性と特徴

「シーカーを使え」
「大気圏の戦闘では、僚機と敵機の判別が難しいでしょう」
「巻き添えを心配している場合ではない。命令を出せ」
「はい、将軍」
―アーミテイジ・ハックス将軍とダトゥー大佐[出典]
Datoo and Rodinon

ロディノン中尉を呼び止めるダトゥー(右)

ダトゥー大佐は白人種の人間男性で、は灰は緑色だった。[1] 銀河内戦が終結した後に、帝国寄りの偏った歴史を教えられて育ったファースト・オーダー軍将校のひとりであるダトゥーは[1]、帝国の輝ける栄光の後継者となるべく、自分たちの運命は反乱同盟や新共和国によって奪われたと信じている古参兵たちの指導を受けた。[4] やがて彼はファースト・オーダーの真の信奉者となり[10]、ファースト・オーダーこそ、銀河系を混沌から救うことができる唯一の勢力だと信じるに至った。[4]

スターキラー基地の砲撃管制室を任されることになったダトゥーは、ファースト・オーダーの超兵器に対して限りなき称賛と敬意を滲ませていた。[4] また彼は、スターキラー基地の誇る破壊力がファースト・オーダーの全メンバーから尊敬を集めるべきだと信じていた。[1] ダトゥー大佐は管制室で働く超兵器の技師たちの指揮を取り[2]、ホズニアン・プライムを破壊したエネルギー・バーストの発射を監督した。[3] スターキラー基地の戦いのさなか、ハックス将軍からシーカーの使用を命じられた際、ダトゥーは味方に当たる危険があることを理由にためらいを見せた。[8] またスターキラー基地の崩壊が始まった際、ダトゥーは他の士官たちが基地から逃げようとしたことにショックを受けた。[10] 彼はロディノン中尉を一度は制止し、持ち場に戻るよう命じたものの[2]、自分を押しのけて逃げ去る中尉に唖然とし、再び止めようとはしなかった。[8]

装備

スターキラー基地に配属されていた時、ダトゥーはティール(濃い青緑色)のファースト・オーダー軍の軍服を着用し、司令官のキャップをかぶっていた。ダトゥーの左腕章には、帝国のカプラン軍将を称えるオーラベッシュの刺繍が施されていた。[1]

制作の舞台裏

「全隊を派遣しろ。すべての攻撃機を使え、どんな犠牲もいとうな。Xウィングを一機残らず撃墜するのだ」
―『フォースの覚醒』小説版より、ダトゥー大佐に対するハックス将軍の指令[出典]

エリック・S・ダトゥーは2015年12月18日に公開されたシークエル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』で初登場を果たした。俳優はロッキー・マーシャル。劇中で名前を呼ばれるシーンは無いが、エンドロールで“ダトゥー大佐”(Colonel Datoo)としてクレジットされている。[2] また映画公開日に発売された小説版アラン・ディーン・フォスター著)では、ハックス将軍がダトゥーに対して、映画よりも詳細な指令を下している。またハックスがシーカーの使用を命じ、ダトゥーがためらいを見せるという、映画には無かったシーンも追加されている。小説版でも名前は呼ばれておらず、“中堅の士官”として言及されている。[8] 2019年、設定資料集『アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション』にて、エリック・S・ダトゥーというフルネームが判明した。[3]

ダトゥー大佐の持ち場はスターキラー基地の第一砲撃管制室(primary fire control room)であると、複数の資料で紹介されている。[1][4][10] ただし小説版では同じ場所が司令センターと呼ばれており[8]、『STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z』ではダトゥーの配属を第一砲撃管制室としつつ、映画で同じシーンに登場するロディノン中尉の配属を司令室としている。[4]

登場エピソード

参考資料

脚注

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