エンリク・プライド(Enric Pryde)は人間の男性で、銀河帝国やファースト・オーダー、そしてファイナル・オーダーに仕えた軍人である。ファースト・オーダーで忠誠将軍の階級に就いていたプライドは、レジスタンスとの戦争の終盤に銀河皇帝シーヴ・パルパティーンの軍勢と合流し、ファースト・オーダーおよびシス・エターナルの連合勢力の指揮官となった。プライドの旗艦は、帝国宇宙軍時代に配属されていた軍艦にちなんで名付けられたリサージェント級スター・デストロイヤー、<ステッドファスト>である。
惑星アルサカン出身のプライドは、銀河帝国が銀河系を支配していた時代に育った。彼のイデオロギーは帝国のニュー・オーダー思想によって形作られた。帝国軍のベテラン軍人であるプライドは、帝国がジャクーの戦いで新共和国に敗北を喫した後、未知領域へ退却した。“ハイ・ヒューマン”の文化と文明が復活する日を待ち望んでいた彼は、他の帝国軍将校らとともに、帝国の後継政府であるファースト・オーダーに加わった。新共和国時代、彼は最高指導者スノークのもとでファースト・オーダーの予備軍である第2派の指揮官を務め、スターキラー基地の台頭後も辛抱強く待機を続けていた。スノークの死後、新たな最高指導者となったカイロ・レンはプライドを表舞台に引っ張り出し、ライバルであるアーミテイジ・ハックス将軍よりも高い地位につけた。
プライドにとって、スノークやカイロが重んじる神秘主義や、シスのカルト信者によるダークサイドの儀式は理解の範囲外だったが、それらが軍隊にもたらす物質的恩恵を受け入れていた。彼は最高評議会の一員として、最高指導者と皇帝パルパティーンの同盟関係を支持し、ハックス将軍を反逆罪で自ら処刑した。カイロがケフ・バーの任務でライトサイドへ転向すると、プライドはファースト・オーダーの事実上の指導者となり、銀河内戦以来、再びパルパティーンに仕える機会を掴んだ。プライドはアキシャル・スーパーレーザーを搭載した何百というジストン級スター・デストロイヤーからなるシス艦隊の指揮権を与えられ、キジーミの破壊を命じられた。しかしシス艦隊の銀河系配備が目前に迫っていた時、プライドはエクセゴルの戦いでレジスタンスに旗艦を破壊され、命を落とした。<ステッドファスト>を失ったシス艦隊は惑星エクセゴルから出るすべを失い、レジスタンス宇宙軍と民衆の艦隊によって壊滅させられた。
制作の舞台裏[]
プライドは2019年公開のシークエル・トリロジー最終作『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』に登場するキャラクターである。俳優はリチャード・E・グラント。プライドの役を得るに当たり、グラントはオーディションで“ある40年代のイギリスの戦争映画”の場面を演じ、その数カ月後にパインウッド・スタジオでJ・J・エイブラムス監督から採用を告げられたという。
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- General Pryde - 公式データバンク
- New Photos from Star Wars: The Rise of Skywalker! スター・ウォーズ公式YouTube チャンネル