オメガ（Omega）はジャンゴ・フェットの遺伝子をもとにカミーノアンによって造り出されたクローンの人間女性。オメガは遺伝子操作が行われていない純粋なクローンであり、同じ条件で造られたジャンゴのクローンは彼女の他にボバ・フェットしか存在しなかった。同時にオメガは強化されたクローンでもあり、彼女の遺伝子サンプルは、Mカウントが高い検体をクローンとして複製する際の媒介となりえる、稀有な特性を備えていた。クローン戦争終結当時、幼いオメガは母星カミーノで主任医療科学者ナラ・セの医療アシスタントを務めていた。終戦直後、オメガは“バッド・バッチ”の異名で知られるクローン・フォース99と出会った。オメガは遺伝子欠陥クローンによって構成されるこの特殊分隊に親近感を覚えており、新政府銀河帝国から逃れるよう彼らに助言した。間もなくクロスヘアーを除くバッド・バッチの隊員ハンターとテク、レッカー、エコーは帝国からの離反を決意し、オメガを連れてカミーノから脱出した。
オメガとバッド・バッチはオミクロン級アタック・シャトル＜マローダー＞で逃亡生活を送り、やがてオード・マンテルの情報屋シドから仕事を請け負う傭兵となった。バッド・バッチがブラッカで行動抑制チップの摘出手術を行った後、オメガはカミーノアンのラマ・スー首相に雇われた賞金稼ぎキャド・ベインに捕まったが、ボーラ・ヴィオで仲間たちに救出された。やがてオメガは傭兵の仕事にも参加するようになり、ライロスにおける任務では同年代のヘラ・シンドゥーラと友達になった。ダロにおける任務でハンターが帝国に捕まった後、オメガたちは故郷カミーノに戻り、帝国に忠実なクロスヘアーと対峙した。エドモン・ランパート中将の指揮のもと、帝国は用済みとなったカミーノのティポカ・シティを破壊したが、オメガたちはハンターと共になんとか生還した。それ以降も、帝国の先端科学部門を率いるドクター・ロイス・ヘムロックはナラ・セにネクロマンサー計画への協力を強いるための説得材料として、オメガの身柄を狙った。エリアドゥにおける情報収集任務でテクが戦死した後、オメガはシドの裏切りに遭い、帝国に捕まってしまった。
オメガは惑星ウェイランドにあるタンティス基地へ連行され、ナラ・セや、同じくクローンのドクター・エメリー・カーの研究を手伝いながら監禁生活を送った。ナラ・セはオメガがネクロマンサー計画に最適な被験者であることをヘムロックに隠していたが、その秘密が帝国に知られる直前、彼女に脱出を指示した。オメガは帝国に囚われていたクロスヘアーと一緒にタンティスから脱出し、今度は被験者としてヘムロックに狙われることになった。一方、バッド・バッチも帝国の研究について調査を進め、オメガはMカウントに関する情報収集の過程でアサージ・ヴェントレスと出会い、簡易的なフォースのテストを受けた。隠れ家にしていた惑星パブーの島が帝国の襲撃を受けた時、オメガは罪のない人々へのこれ以上の被害を避けるため、自ら再び帝国の囚人となった。のちにウェイランドで戦闘が発生した際、オメガはMカウントが高い被験者の子どもたちを連れてタンティス保管庫から脱出し、ジロ・ビーストのクローンを解き放って混乱を引き起こした。バッド・バッチの活躍とナラ・セの犠牲によってヘムロックとその研究は葬られ、オメガはついに完全な自由を手に入れることができた。その後、オメガは大人になるまでパブーで仲間たちと生活を送ったが、やがて反乱同盟のパイロットになるため島から旅立っていった。
経歴[]
強化されたクローン[]
- 「あなたたちのことが好きなの。あなたたちもここでは浮いてるでしょ」
- ―バッド・バッチに対し、オメガ[出典]
バッド・バッチと対面したオメガ
人間の女性、オメガはカミーノアンによって造り出されたクローンであり、帝国時代初頭まで故郷の惑星カミーノから出ることなく育った。[5] 周りはジャンゴ・フェットの遺伝子から作り出されたクローン・トルーパーばかりの環境で、オメガは浮いた存在だった。クローン戦争終結当時、オメガはまだ少女でありながら、カミーノアンの主任医療科学者ナラ・セの医療アシスタントを務めていた。[1] 19 BBYに[6] クローン戦争が終結した直後、オメガはナラ・セとともに集会に参加し、カミーノのティポカ・シティで皇帝シーヴ・パルパティーンによるニュー・オーダー宣言の放送を見守った。その際、彼女は“バッド・バッチ”の通称で知られるクローン・フォース99分隊の隊長、クローン・サージェントの“ハンター”と目が合った。もともとバッド・バッチの隊員たちのことを知っていたオメガは、集会のあと通路で彼らに近づき、自己紹介した。しかしすぐにナラ・セが現れ、オメガを仕事に連れ戻した。[2]
自分と同じくクローンでありながら特異な存在であるバッド・バッチの隊員たちに好感を持っていたオメガは、その後もカフェテリアで彼らに近づいた。“テク”や“レッカー”は、これまで好き好んで自分たちに近づく者がいなかったため、オメガの態度に驚いた。そんな中、近くを通りかかった通常のクローン・トルーパーの1人が、特異なクローンたちのことを“サッド”・バッチと罵った。怒ったオメガはこのクローンに食べ物を投げつけ、友人への謝罪を要求した。ハンターは争いを止めようとしたが、今度はレッカーがトレーごと食べ物を投げつけたため、バッド・バッチと標準的なクローンの乱闘騒ぎに発展してしまった。この騒動は銀河帝国のウィルハフ・ターキン提督に目撃されていた。その後、オメガは乱闘で気を失った“エコー”が治療されている医務室へ赴き、先ほどの事件の責任を取りたいと申し出た。しかしハンターは彼女の申し出を断り、自分たちにこれ以上関わるなと告げた。[2]
オメガはクローンたちの乱闘のきっかけを作った
のちにオメガは、ラマ・スー首相とナラ・セ、ターキン提督の話し合いに同席した。首相はバッド・バッチが新生帝国軍のよき財産になると主張したが、ターキンは彼らに反抗的な態度や命令違反の傾向があることを問題視しており、特にオーダー66に従わなかった疑惑への不快感を示した。この会話を聞いたオメガは、ターキンがクローンを信用していないことを知り、ターキンの命令でオンダロンの任務に発とうとしていたハンターのもとへ駆けつけ、不安を伝えた。ハンターは少女の不安を払拭しようとしたが、オメガはもはやカミーノも安全ではないと訴え、自分も一緒に連れて行ってほしいと頼んだ。しかしハンターは拒絶し、時間がかかったとしてもいずれ変化には慣れるだろうとオメガに助言すると、仲間たちと一緒にオミクロン級アタック・シャトル＜マローダー＞に乗り込んで出発してしまった。[2]
カミーノからの脱出[]
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制作の舞台裏[]
オメガは2021年に開始したTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ：バッド・バッチ』のために創り出されたキャラクターである。同年3月30日に公開されたトレーラーにて、彼女の存在と名前が明らかになった。[7] 5月4日、オメガはシリーズの第1話である『余波』で初登場を果たした。声優はミッシェル・アング。[2]
登場作品[]
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参考資料[]
- スター・ウォーズ：カード・トレーダー
"Aftermath" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)- "Cut and Run" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "Replacements" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "Cornered" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- Omega - 公式データバンク
- Omega's Room - 公式データバンク
