オメガの部屋(Omega's Room)は惑星ウェイランドのタンティス山に隠された帝国施設の中にあった小さな部屋。家というより独房に近い部屋で、シンクや寝台、ランチペールといった必要最低限のものしか用意されておらず、私物の所持は禁止されていた。[2] クローンの少女オメガは、帝国時代初頭にウェイランドに連れて来られてからおよそ164日のあいだ、この部屋で生活を送った。[1]
この部屋には格子がはめ込まれた小さな窓があり、オメガは窓辺に引っかき傷のしるしをつけることで自分がタンティスに連れて来られてからの日数を記録していた。オメガは毎日部屋に迎えにくるドクター・エメリー・カーに付き従ってタンティス基地の業務を手伝い、仕事の合間につくった藁のトゥーカ人形をランチペールの中に隠し持っていた。[1]