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オルデラン(Alderaan)はコア・ワールドのオルデラン星系に存在した山に覆われた地殻惑星。銀河共和国の末期、クイーン・ブレア・オーガナがオルデランを統治し、彼女の夫のベイル・オーガナ元老院議員が銀河元老院で惑星の代表者を務めていた。
皇帝シーヴ・パルパティーンの銀河帝国が誕生した後、オルデランは旧共和国の再建を目指す組織、反乱同盟の創設に際して重要な役割を果たした。帝国のグランドモフ・ウィルハフ・ターキンは、巨大要塞デス・スター・バトル・ステーションのスーパーレーザー砲をテストするため、同盟軍と強い繋がりを持つこの惑星を標的に選んだ。破壊を生き延びた数少ないオルデラン出身者のひとりに、王家の後継者であるプリンセス・レイア・オーガナがいた。
特徴
惑星オルデランはコア・ワールドの同名の宙域および星系に属した。宇宙から見ると、オルデランは青と緑色の球体で、白い雲に覆われていた。オルデランの表面には莫大な水があり、頂上に雪が積もった山脈や緑の草が生い茂る地域が存在した。オルデランは銀河系社会で“美の惑星”として知られていた。オルデランの有名な地形に、クラウドシェイプの滝やイサタビス雨林があった。
歴史
クローン戦争以前
トレード・フェデレーションによるナブー侵略事件が起きた頃、オルデランは銀河系の大部分を支配する民主主義国家銀河共和国に加盟していた。当時、オルデランは銀河元老院にベイル・アンティリーズ元老院議員を派遣していた。この年、フィニス・ヴァローラムが最高議長の職を解かれ、アンティリーズ議員は新議長選挙の候補に選出された。しかし、オルデランの議員は選挙でナブー星系代表のシーヴ・パルパティーン議員に敗れた。
それから10年後、ベイル・オーガナ総督がアンティリーズに代わり元老院議員になっていた。彼はオルデランのクイーンであるブレア・オーガナの夫だった。当時、共和国はドゥークー伯爵率いる独立星系連合の分離主義運動に悩まされ、戦争勃発の危機が訪れていた。オルデランはオーガナ議員を通してパルパティーン議長のロイヤリスト・コミッティーに参加していた。当初、この委員会は共和国の安定性を保つための活動をしていたが、やがてパルパティーン議長の権力拡大を阻止する運動に移行していった。この年、惑星カミーノでクローン軍団が発見され、分離主義勢力に対抗するための軍隊として正式に採用されることになった。共和国を差し迫った戦争から救うため、最高議長は元老院から非常時大権を与えられたが、これは平和主義的なオルデランやその元老院議員の価値観に反する出来事だった。間もなく、共和国と分離主義勢力の関係はクローン戦争へ発展した。
クローン戦争

オルデランの都市
カダーヴォの戦い当時、タトゥイーンを訪れたオルデラン出身の観光客2名がスピーダー・バイクの事故で命を落とした。ザイゲリアン・ニュースは、ふたりがモス・アイズリーのカンティーナで飲酒していたことが事故の原因になったのではないかと報じた。
帝国時代

デス・スターにより破壊されるオルデラン
帝国の首都惑星コルサントのレベル3204に住んでいた多数のオルデラニアン住民は、故郷の消滅(彼らは“災厄”と呼んだ)で死んだ同胞のために祈りをささげた。しかし、オルデランの破壊に関する詳細な情報が明らかになると、祈りは暴動に変わった。この暴動は武力によって迅速に鎮圧された。
住民
オルデランには哲学と平和主義で知られる人間の住民がいた。銀河系規模の紛争の時代にあっても、オルデラニアンは武器を持つことを避けた。しかし彼らは勇気を失っていたわけではなく、銀河帝国に対する抵抗運動に加担していた。オルデラン社会は王家であるオーガナ家や、総督および主席議長の称号の保持者によって統治されていた。王家のメンバーは外交任務で流線型のクルーザーを使用した。
制作の舞台裏
表記
翻訳メディアでは主にオルデランとオルデラーンの二通りの表記がある。もともとスピンオフ媒体ではオルデラン表記が主流だったが、ディズニー以降はオルデラーン表記が多用されるようになり、作品のタイトルにも使われている(レイア・オーガナ オルデラーンの王女)。しかし2019年現在もディズニー公式サイトの紹介ページではオルデラン表記が使われていたりと、例外も多い。
登場エピソード
参考資料
脚注
- ↑ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビギナー・ゲーム
- ↑ 訳文は小説『デス・スター』(富永和子訳)による。