- 「分離主義者のドロイド軍がここで何らかの大軍と交戦したことは確かだ。ただ、それが何者なのかは判然としない」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
オード・マンテル・シティ(Ord Mantell City)は惑星オード・マンテルの都市である。銀河共和国時代の末期、犯罪シンジケートのブラック・サンがこの都市に拠点を持っていた。クローン戦争中、元シス卿モール率いるシャドウ・コレクティヴがオード・マンテル・シティに勢力を集結させ、分離主義勢力と戦いを繰り広げた。モールはこの戦いに勝利し、ドゥークー伯爵とグリーヴァス将軍を捕虜にとった。またこの街には情報屋シドのパーラーがあった。帝国時代初頭、銀河帝国から離反したバッド・バッチのメンバーはシドから情報や仕事をもらうため、何度かオード・マンテル・シティを訪問した。
特徴[]
- 「お前の同盟たるブラック・サンがオード・マンテルに基地を持っておる」
- ―モールに対し、マザー・タルジン[出典]
オード・マンテル・シティは[1] ミッド・リムのブライト・ジュエル宙域に属す惑星[3] オード・マンテルの都市である。中央の盛り上がった土地に高い建築物がそびえ立ち、それを取り囲むように街が広がっていた。街は外壁に囲まれ、スターシップを駐機させるためのハンガーが複数存在した。銀河共和国時代の末期、中心部のタワーのひとつは犯罪組織ブラック・サンの拠点として使われていた。[1] オード・マンテル・シティの地下には古い坑道が広がっていた。この鉱業用通路はかなり古く、街の各地に繋がっていたが、その存在を知る者はほとんどいなかった。[4]
市街地にはごみごみした落書きの多いストリートが広がっており、トランドーシャンの情報屋シドが営むシドズ・パーラーも、そうした通りの地下にあった。[2] またオード・マンテル・シティの通りには、マンテル・ミックスと呼ばれるお菓子を売る売店があった。[5] オード・マンテル・シティにはファリーンや[1] トランドーシャン、ウィークウェイ、アイソリアン[6]、パントラン、人間といったさまざまな種族の住民が暮らしていた。[7]
歴史[]
- 「我が軍がシティを占拠すればモール軍は虫けらも同然。容赦なく踏みつぶせ!」
- ―グリーヴァス将軍[出典]
クローン戦争終盤の19 BBY、元シス卿のモールはマザー・タルジンの助言に従い、シャドウ・コレクティヴの軍勢をブラック・サンの拠点があるオード・マンテル・シティに集めた。ブラック・サンに加えてデス・ウォッチのマンダロリアン戦士やパイク・シンジケート、ナイトブラザーといった勢力がモールのもとに集い、敵対勢力である独立星系連合との戦いに備えた。一方、ドゥークー伯爵とグリーヴァス将軍率いる連合軍艦隊は、モールがオード・マンテルを集結地点に選んだことを知り、ブライト・ジュエル星系へハイパースペース・ジャンプした。彼らは惑星軌道に到着すると同時に、宇宙空間から都市へ爆撃を行った。オード・マンテル・シティはターボレーザーの容赦ない砲撃で甚大な被害を受けた。[1]
爆撃を終えると、グリーヴァスは分離主義勢力ドロイド軍をオード・マンテル・シティに展開し、地上戦を開始した。しかしモールはシャドウ・コレクティヴが都市で敵を引き付けているすきに、敵の旗艦であるプロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーを直接攻撃し、グリーヴァスを捕虜にとることに成功した。地表ではバトル・ドロイドの軍隊がほぼ勝利を掴んでいたが、グリーヴァスが破れたことで制御信号が切断され、一転コレクティヴが戦いの勝者となった。街でナイトブラザーと戦っていたドゥークーも、大勢の兵士に囲まれて拘束された。コレクティヴが街から引き揚げた後、共和国とジェダイ・オーダーにオード・マンテルで発生した戦いの知らせが入った。共和国はオード・マンテル・シティに医療チームを派遣し、戦いの巻き添えになった負傷者の治療にあたった。また彼らは街に残されていたマンダロリアンのヘルメットを見つけ、マンダロアのアルメク首相が今もコレクティヴと同盟関係にあることの物証を得た。[1]
トランドーシャンの情報屋シドはオード・マンテル・シティでシドズ・パーラーという店を経営し[2]、ジェダイからも信頼を置かれていた。19 BBYに銀河帝国が設立されて間もない頃、帝国軍から離反したクローン・コマンドーの部隊“バッド・バッチ”がパーラーを訪れ、オメガを狙う賞金稼ぎに関する情報を求めた。シドは情報と引き換えに、ムチという名のランコアをザイゲリアンの奴隷商人から救出する任務をバッド・バッチに依頼した。彼らはオールド・オード・マンテル・シティでムチを救い出し、シドのもとへ連れ帰った。ムチはその場で犯罪王ジャバ・ザ・ハットの副官ビブ・フォーチュナに引き渡された。[6]
バッド・バッチはその後もたびたびオード・マンテル・シティを訪れ、シドから傭兵の仕事をもらうようになった。ある時、シドはコレリアの廃棄処分施設からタクティカル・ドロイドを回収する任務をバッド・バッチに与えたが、この仕事は失敗に終わった。[8] その後、バッド・バッチはトカゲ型生物を強奪する仕事を請け負い、オメガによって“ルビー”と名付けられたその生き物をシドのもとへ運んだ。仕事の後、オメガとレッカーはマンテル・ミックスを購入するため街へ繰り出した。[5] また別の日、ラクサス・セカンダスの任務のあいだ、シドのもとで居残りを命じられたオメガは、その才能をデジャリックに生かし、街の人々と賭け勝負をしてバッド・バッチの借金返済に貢献した。[7]
登場作品[]
- スター・ウォーズ:ダース・モール ダソミアの後継者 (初登場)
- バッド・バッチ – 猛獣
- バッド・バッチ – ドロイドの墓場
- バッド・バッチ – 戦いの傷痕
- バッド・バッチ – 対等な仲間
- バッド・バッチ – ライロスからのSOS
- バッド・バッチ – 群れ
- バッド・バッチ – カミーノへの帰還
- バッド・バッチ – 戦利品
- バッド・バッチ – ライオット・レース
- バッド・バッチ – 埋もれた秘宝
- バッド・バッチ – 真実と結末
- バッド・バッチ – プラン99
参考資料[]
- "Rampage" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- Cid's Parlor - 公式データバンク
- Ord Mantell - 公式データバンク