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カイ・ジャスティス | |
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人物の情報 | |
死亡 |
0 BBY、初代デス・スター |
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所属 |
- 「ウーキーの忠誠心は伝説的だ。それが最も発揮された時、共和国は十分に彼らの忠誠心を頼りにすることができるだろう」
- ―ウーキーについて、カイ・ジャスティス[出典]
カイ・ジャスティス[1](Kai Justiss)は人間の男性で、クローン大戦の時代に活躍したジェダイ・ナイトである。彼はオーダー66を逃れ、ジェダイの大粛清を生き残った。ジェダイとしての初期の経歴の中で、ジャスティスは銀河系の各地を旅し、マーシュ・ホーントやマッタモックといった様々なクリーチャーと遭遇した。また、ジャスティスはウーキーの社会を乱そうとするドロイドのスペシャリスト、ターレン・ロナーの計画を阻止するため、惑星キャッシークの都市、ルークロロでウーキーと協力して活動した。22 BBYにクローン大戦が勃発すると、ジャスティスは惑星ジオノーシスで繰り広げられた戦争の最初の戦いに参加した。
クローン大戦中、ジャスティスは仲間のジェダイであるツイ・チョイ、シアン・ジェイセルとともに、アクラメイターI級アサルト・シップ<VCD987>に乗り込んだ。22 BBY、惑星ドロンガーに兵士を運んでいた<VCD987>は、独立星系連合による攻撃を受けた。彼らの軍艦は乗っ取られ、ジャスティスたちの生死は連合の指導者であるドゥークー伯爵の判断に委ねられた。しかしドゥークーはジェダイたちを解放し、彼らが銀河共和国のために戦い続けることを許した。その後、ジャスティスはキャッシークでジェダイの外交任務を担当する恒久的な役割を与えられる。しかし彼は独立星系連合の司令官、アサージ・ヴェントレスによって賞金を懸けられてしまった。オーダー66が実行された後、ジャスティスは共和国に代わって誕生した新政府、銀河帝国のエージェントから逃れ、0 BBYまで逮捕を免れ続けた。しかしこの年、彼は帝国によって捕えられ、初代デス・スターでダース・ヴェイダーに処刑された。
経歴
初期のキャリア

マーシュ・ホーントと遭遇するジャスティスとドゥ
ジェダイ・ナイトのカイ・ジャスティスは、青いブレードのライトセーバーを使っていた。彼はジェダイとしての活動の中で様々な惑星を訪れ、多種多様なクリーチャーと遭遇した。アウター・リム・テリトリーでフォース=センシティブの動物ジャコビーストと遭遇したときなど、ジャスティスは何度か自己防衛のためにライトセーバーを使わなくてはならなかった。仲間のジェダイ、アー=セマ・ドゥとともに、ジャスティスはマーシュ・ホーントと呼ばれるフォース=センシティブ種族と遭遇したこともあった。また、別の任務でデルタ7イーサスプライト級軽インターセプターに乗り込んだジャスティスは、データパッドをマッタモックに盗まれてしまった。マッタモックは、注意を引かれた輝く物体を持ち去ることで知られていた。また、ジェダイ・テンプルにおいて、ジャスティスはジェダイ・アーカイブを訪れ、ジョカスタ・ヌーと対面したことが少なくとも一度はあった。
キャッシークの任務
その経歴の早い段階で、ジャスティスはウーキーに同行し、彼らの故郷である惑星キャッシークに赴いた。都市ルークロロに到着すると、ジャスティスと彼の同行者は翻訳用プロトコル・ドロイドのK-27に迎えられた。ウーキーの都市を進んでいたジャスティスたち3人は、近くの建物で発生した爆発を目撃する。建物の中で炎が燃え盛っていたため、K-27はジャスティスとウーキーに中の人を助けるよう要請した。ウーキーの消防隊が駆け付ける前に、ジャスティスと同行者のウーキーは、建物の住民を何名か救出した。
救出されたウーキーのひとり、ウルロウォは、フレーム・ビートルがなぜか建物の中にいたことが、爆発発生の原因だと説明した。K-27は、1週間前にも同じような火災がルークロロの別の場所で発生していたことや、上級消防士のルアーフハーラが都市の根幹になっているロシュアの幹を守るのに苦労したことを彼らに教えた。その後まもなく消防士ルアーフハーラが現地に駆け付け、ジャスティスたちは爆発の直前に建物の近くでメンテナンス・ドロイド数体を目撃したことを報告した。火災の原因を発見するため、ジャスティスたちはルアーフハーラのドロイド捜索を手助けすると申し出た。しかしK-27は、ドロイドのデータに干渉した場合、罰金を科されることになるだろうと彼らに警告する。ルアーフハーラはそれを踏まえたうえで、ジャスティスたちの手助けを受け入れた。
調査を進めたジャスティスとウーキーの同行者、そしてルアーフハーラは、孵化したばかりのフレーム・ビートルと思われる生き物が、火災が発生した建物の壁に放たれたのではないかと推論した。しかしこの推理では、メンテナンス・ドロイドが火災に関わっていたのかどうかに答えが出なかった。ジャスティスとウーキーはキャッシークでの捜査活動を続けたが、打つ手はあまり残っていなかった。しかしその後、貨物を調べていたウーキーが、コンテナの中にルアーフハーラの死体を発見する。ジャスティスと同行者は拘束され、その後数時間にわたり、ルアーフハーラを最後に見た場所を説明することになった。当局は結局ふたりを解放したが、ジャスティスはキャッシークを離れてはならないと警告された。

ウーキーとともにトランドーシャンと戦うジャスティス
宇宙船に戻ったジャスティスとウーキーの同伴者は、船がJR-8シリーズ・メンテナンス・ドロイドとフレーム・ビートルに包囲されていることに気づいた。ドロイドとフレーム・ビートルの脅威を排除すると、ふたりはJR-8の1体を調査し、これらがテンポラリー・ドロイド社(ウーキーにK-27を供給したレンタル会社)から来たものであることを突き止めた。K-27は、主人であるターレン・ロナーが発火事件に関わっていると仄めかされたことに怒った。しかしK-27は、ロナーが惑星ドーシャからやって来た人物で、テンポラリー・ドロイド社の倉庫をトランドーシャンに護衛させていることをジャスティスに黙っていた。キャッシークと同じ星系出身のトランドーシャンは、ウーキーと長年の敵対関係にある種族だった。
テンポラリー・ドロイド社の倉庫に赴いたジャスティス、ウーキーの同伴者、K-27は、トランドーシャンの警備兵に襲われた。警備兵は、ロナーが逃げる時間を稼いでいたのである。ジャスティスとウーキーはトランドーシャンを破ったが、ロナーがクシーの蔓で動くリフトカーで逃げる様子を目にした。ふたりはリフトカーのコントロールを奪おうと試みたが、ロナーは比較的安全なロシュアの幹へと飛び降りた。追いかけてくるジャスティスとウーキーに対し、ロナーは頭上のウーキー・ナーサリー・リングに仕掛けたフレーム・ビートルは、自分が死ねば発火するようになっていると脅した。しかしジャスティスたちは爆弾の危険を排除し、その過程でロナーを破ることに成功した。
クローン大戦とその後

<VCD987>で戦うジャスティスとチョイ、ジェイセル
22 BBY、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービが、辺境の惑星ジオノーシスから遭難信号を発信した。ケノービは、独立星系連合によって大規模なドロイド軍団が製造されていることを突き止めていた。パダワンのアナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラ元老院議員とともに連合側に捕らえられたケノービを救出するため、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥは攻撃チームを組織してジオノーシスに向かった。短い交渉が決裂した後、ジャスティスは仲間たちと共にジオノーシスのペトラナキ・アリーナで戦った。ジャスティスは、ジオノーシスの戦いを生き残った数少ないジェダイのひとりとなった。共和国はこの戦いに勝利したが、この出来事をきっかけに、銀河系規模の紛争、クローン大戦が勃発することになった。マスター・ヨーダは共和国の軍事指導者のひとりになることに同意し、ジャスティスは彼に代わってキャッシークのジェダイ・ウォッチマンになった。
クローン大戦開戦から7か月後、ジャスティスはドロンガーへの支援部隊を運ぶアクラメイターI級アサルト・シップ、<VCD987>に乗り込んだ。ドロンガーには治療効果を持つ真菌、ボタの畑があった。共和国と独立星系連合の両者がドロンガーで収穫活動を行い、惑星は戦場となった。シアン・ジェイセルやツイ・チョイといったジェダイも、ジャスティスに同行して<VCD987>に乗り込んでいた。移動中、<VCD987>は分離主義勢力による圧倒的な攻撃にさらされ、エンジンが砲撃によって破壊されてしまった。ジャスティスとジェイセル、チョイ、クローン・トルーパーは、船に乗り込んできたクオレンを追い返すために戦った。連合軍の指導者であるドゥークー伯爵が、ダーク・アコライトのソーラ・バルクとともに姿を現すと、分離主義勢力は攻撃を中断した。
ジャスティスは、戦争の初期段階に共和国のために戦うことを好んでいなかったジェイセルが、ドゥークーと言葉を交わす様子を傍観した。伯爵はジェダイの滅亡を望んでいるわけではないと主張し、それを証明するためジャスティスとジェイセル、チョイを中立領域へと運び解放した。しかし<VCD987>に乗っていたクローンたちは命を落とした。その後、ジャスティスはキャッシークにおける、恒久的な外交任務に割り当てられた。ジャスティスはホロネット・ニュースに対し、ウーキーが信頼できる民族であることを保証した。

ヴェイダーによって処刑されるジャスティス
21 BBY、独立星系連合のエージェントであるアサージ・ヴェントレスは、ジャスティスの首に賞金を懸けた。しかし賞金首になったジェダイはジャスティスだけでなく、ヴェントレスはサシー・ティンやルミナーラ・アンドゥリ、アナキン・スカイウォーカーといったジャスティスの味方たちにも賞金を懸けていた。クローン大戦が終結した際、ジャスティスはオーダー66を生き延び、その後しばらくの間帝国情報部を出し抜いた。それから20年間、ジャスティスは死を免れ、およそ0 BBY当時には惑星ガーキに避難していた。しかし彼は地元の農民に裏切られ、賞金稼ぎギルドの支部であるクリムゾン・ノヴァに売り飛ばされてしまう。ブリーラ、ブーシ、ザッカスを含む賞金稼ぎたちが、彼を捕まえるために派遣された。ハンターたちと戦ったジャスティスは、戦闘中にトランドーシャンの腕を切り落とした。
しかし最終的にジャスティスは銀河帝国に捕らえられ、初代デス・スターへと運ばれてシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーによって処刑された。
個性と特徴
ジャスティスはシアン・ジェイセルやセリファ・アルテュネンといったジェダイと違い、クローン大戦においてもジェダイに与えられた役割を全うした。彼はキャッシークのウーキーを尊重し、ホロネット・ニュースで彼らの忠誠心を評価する発言をしていた。また、20年もの間ジェダイの大粛清を逃れたジャスティスは、姿を隠す能力に長けていたと言える。
制作の舞台裏

クリス・トレヴァスが描いたジャスティスとジョカスタ・ヌー
カイ・ジャスティスというキャラクターは、2001年にアーティストのジョー・コロネイによってつくり出された。コロネイは、『Star Wars Gamer 4』に収録されたJ・D・ワイカーのロールプレイング・アドベンチャー作品、『Kashyyyk in Flames』のイラストの担当者だった。彼の美術監督、カイル・ハンター(Kyle Hunter)は、読者のために複数の“プレイヤー”・キャラクターを作るようリクエストした。コロネイは友人のウェブマスター兼アーティスト、ジャスティン・チャンをモデルにカイ・ジャスティスのキャラクターをつくった。
『Kashyyyk in Flames』の中でこのキャラクターに名前は与えられていなかったが、パブロ・ヒダルゴーによる『リパブリック・ホロネット・ニュース・コア版14:10:03』(スター・ウォーズ・インサイダーEX クローン大戦スペシャル・イシューに収録)で初めて名称が明かされた。名前を考えたのはコロネイとチャンで、カイ・ジャスティスはその後も何度かホロネット・ニュースに登場した。また、このキャラクターは『Power of the Jedi Sourcebook』や『Jedi: Count Dooku』(ジョン・オストランダー作、ジャン・ダーシーマ画)にも登場した。コロネイとダーシーマの他に、カイ・ジャスティスを描いたアーティストはクリス・トレヴァスだけである。彼のイラストはライダー・ウィンダムの『Jedi vs. Sith: The Essential Guide to the Force』に掲載されている。また、アベル・G・ペニャとライアン・カウフマンがカイ・ジャスティスのストーリー制作に貢献した。
コロネイとチャンは、のちにコロネイのブログ「Drawing in the Empire」の中でジャスティスの設定を拡張した。既存のジャスティスの描写を受けて制作されたこの拡張設定の中で、アー=セマ・ドゥがジャスティスのマスターだったことや、ジャスティスがジェダイ・マスターに昇格し、キャッシークの戦いにも参加していたことが語られた。しかしこれらの拡張設定は正史作品の中で発表されておらず、非正史のものである。
登場作品
"Kashyyyk in Flames"—Star Wars Gamer 4 (初登場) (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(コミック)
- Jedi: Count Dooku
- リパブリック・ホロネット・ニュース・コア版14:10:03 (カイ・ジャスティスとしての最初の言及)
- CIS Shadowfeed Dispatch 15:01:15 Edition (ビジュアルのみ)
- Republic HoloNet News Special Inaugural Edition 16:5:24 (ビジュアルのみ)
参考資料
Kai_Justiss ‐ Wookieepedia
Kai Justiss - 旧データバンク (リンク無効; バックアップ)
脚注
- ↑ カタカナ表記は『リパブリック・ホロネット・ニュース・コア版14:10:03』に基づく。