- 「彼をここへ連れてくるのじゃ、尋問のために」
「はい、マスター。改めて報告します」 - ―ヨーダとオビ=ワン・ケノービ[出典]
ヤヴィンの戦いの22年前、パドメ・アミダラ元老院議員の命を狙う賞金稼ぎを捕まえるため、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービが惑星カミーノの任務に派遣された。ケノービはこの任務で思いがけない事実を突き止めた。カミーノでは銀河共和国のためのクローン軍団が製造されており、すぐにでも実戦配備できる状態になっていたのである。ケノービはカミーノアンのラマ・スー首相と対面し、クローンの遺伝子提供者がジャンゴ・フェットという名の賞金稼ぎであることを知った。フェットこそアミダラ暗殺未遂事件の犯人だと考えたケノービは、ティポカ・シティのプラットフォームで賞金稼ぎと対決した。
フェットはかろうじてジェダイの攻撃を凌ぎ、クローンの息子ボバと共にスターシップ<スレーヴI>で逃げ去った。ケノービは<スレーヴI>の船体にホーミング・ビーコンを仕掛け、賞金稼ぎの追跡を続けた。その後、ケノービとフェットはアウター・リム・テリトリーの惑星ジオノーシス上空の小惑星帯で交戦したが、決着はつかなかった。ケノービによる一連の調査結果を受け、銀河元老院のシーヴ・パルパティーン最高議長は共和国グランド・アーミーの創設を宣言した。
背景[]
- 「君のクローンを拝見したが、実に素晴らしい。君も誇らしいだろう」
「俺は銀河に自分の足跡を残したいだけの、単純な男だ」
「遠くコルサントにも、足跡は残したかな?」 - ―オビ=ワン・ケノービとジャンゴ・フェット[出典]
ヤヴィンの戦いの22年前、軍隊創設法案の投票日にナブー代表のパドメ・アミダラ元老院議員の命を狙う暗殺未遂事件が発生した。ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービとその弟子アナキン・スカイウォーカーは賞金稼ぎのザム・ウェセルを捕まえたが、彼女は別の賞金稼ぎによって口封じのため殺されてしまった。ジェダイ最高評議会はケノービに事件の調査を命じ、スカイウォーカーは惑星ナブーへ戻るアミダラ議員に同伴することになった。ケノービはウェセル殺害に使用された毒矢に関する情報を手に入れるため、コルサントで食堂デックス・ダイナーを営むベサリスクの友人、デクスター・ジェットスターを尋ねた。ジェットスターは毒矢がアウター・リム・テリトリーの彼方に位置する惑星カミーノの製品であることを教え、カミーノアンとの交渉方法についてアドバイスした。ケノービはジェダイ・テンプルのアーカイブでカミーノの位置を突き止めようとしたが、司書ジョカスタ・ヌーの助けを借りても情報を得ることができなかった。
ケノービはジェダイ・ヤングリングのグループを指導していたグランド・マスター・ヨーダに助言を求めた。ヨーダは何者かがアーカイブの記録を消したのではないかという生徒の意見を高く評価し、カミーノがあるとされる場所へ向かうようケノービに命じた。ケノービはリシ・メイズの付近で実際にカミーノを発見し、ティポカ・シティでカミーノアンのトーン・ウィーに歓迎された。彼はラマ・スー首相を紹介され、ジェダイ・マスター・サイフォ=ディアスが発注したクローン軍団が完成済みだと知らされた。ケノービは思いがけない報告に衝撃を受けたが、カミーノアンに話を合わせ、クローンの遺伝子提供者がジャンゴ・フェットという名の賞金稼ぎであることを知った。クローン軍団を視察した後、ケノービはティポカ・シティの一室でフェットとその息子(正確には純粋なクローン)ボバと対面した。ケノービはフェットがウェセルを殺した賞金稼ぎと同一人物か見極めようとしたが、質問の答えをはぐらかされた。また、フェットはサイフォ=ディアスの名前を知らないと語り、自分を遺伝子提供者として雇ったのは「タイラナス」という名の男だと説明した。フェットの部屋を離れた後、ケノービはコルサントにいるヨーダやマスター・メイス・ウィンドゥに連絡を取り、任務の進展を報告した。ケノービはカミーノアンは暗殺未遂事件と無関係で、フェットこそ探している犯人だと推測していた。ヨーダはより詳細な尋問のためにフェットを捕え、コルサントへ連れてくるようケノービに命じた。
対決[]
- 「パパ、あいつだ!」
「ボバ、船に乗れ!」 - ―ボバとジャンゴ・フェット[出典]
ジャンゴ・フェットはケノービが自分を追ってカミーノまで来たことに気付き、すぐに惑星を離れる準備を始めた。しかし、彼は宇宙船<スレーヴI>が駐機してある離着陸プラットフォームでケノービに追いつかれてしまった。フェットはボバを先に船に乗せ、ウェスター34ブラスター・ピストルで銃撃を開始したが、ケノービはライトセーバーで弾丸を偏向しながら賞金稼ぎに迫っていった。フェットはZ-6ジェットパックで飛翔して距離を保ち、ジェダイに向けてミサイルを放った。また、ボバも<スレーヴI>に搭載された2門のレーザー砲でケノービを仕留めようとした。ケノービはライトセーバーを取り落したが、フォースを使って跳躍し、襲い掛かって来たフェットに空中でキックを食らわせた。賞金稼ぎは落下した際にブラスター・ピストルを失い、2人とも丸腰で肉弾戦を繰り広げることになった。
ケノービはフォースのテレキネシスでライトセーバーを取り戻そうとしたが、その動きに気付いたフェットは素早く飛翔し、ジェダイの手首にウィップコードを巻きつけた。フェットは敵をティポカ・シティの下に広がる海に落とすためプラットフォームの端に向かって飛んだが、ケノービはウィップコードを柱に引っ掛け、賞金稼ぎを落下させた。ケノービはジェットパックを失ったフェットに追い討ちをかけ、離着陸場から蹴り落とそうとしたが、ウィップコードが手首に巻きついたままだったため自分も道連れになってしまった。
2人はプラットフォームの端の斜面を滑り落ちたが、フェットは装甲服に内蔵された刃物を床に押し付けて持ちこたえた。フェットは先に落下したケノービをウィップコードで支える形になり、重みで斜面の端へと引っ張られたが、なんとかコードを切断することに成功した。ケノービはティポカ・シティの施設にコードを絡ませ、プラットフォームの下にある建物へ戻ることができた。フェットはケノービが海に落ちたと勘違いし、ボバの待つ<スレーヴI>に乗り込んだ。ケノービが再びプラットフォームに駆け付けた時、<スレーヴI>はボバの操縦でティポカ・シティから離れようとしていた。ケノービはライトセーバーを拾い上げ、ホーミング・ビーコンを船体に投げつけた。
その後[]
- 「パパ! つけられてるぜ!」
「船に発信器を仕掛けられたようだな」 - ―ボバとジャンゴ・フェット[出典]
カミーノを離れた後、<スレーヴI>は独立星系連合の幹部たちが集まる惑星ジオノーシスへ向かった。しかし、フェット親子はジオノーシス星系でケノービの乗るデルタ7ジェダイ・スターファイターが自分たちを追っていることに気付いた。ケノービは<スレーヴI>の猛攻撃をしのぎ、密かにジオノーシスに潜入した。彼はそこで分離主義評議会の秘密会議を盗み聞きし、彼らが戦争に備えてバトル・ドロイドの軍隊を準備していることを知った。ケノービによる一連の調査報告を受け、銀河元老院のシーヴ・パルパティーン最高議長は分離主義者の脅威に対処するため共和国グランド・アーミーを立ち上げた。ケノービは分離主義勢力に捕えられたが、ウィンドゥ率いるジェダイ攻撃チームが救出に駆け付け、ジオノーシスの戦いが勃発した。この戦いのさなか、フェットはウィンドゥのライトセーバーで首を切られ、命を落とした。
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (初登場)
- クローン・ウォーズ – デス・ウォッチの陰謀 (間接的に言及)
- クローン・ウォーズ – 失われた者 (言及のみ)