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類似した名称の記事はカーソン(曖昧さ回避)を参照

「この宙域は新共和国の管轄内だ。全ての船にビーコンを送る義務がある」
―カーソン・テヴァ[出典]

カーソン・テヴァ(Carson Teva)は人間男性で、新共和国スターファイター隊に仕えたT-65B Xウイング・スターファイターパイロットである。9 ABY、同僚の新共和国軍パイロットトラッパー・ウルフとともにアウター・リムでパトロールを行った際、テヴァは亜光速で航行しているガンシップレイザー・クレスト>に接近し、なぜトランスポンダーを発信していないのかと尋ねた。<クレスト>のパイロットであるマンダロリアン賞金稼ぎディン・ジャリンは、自分の船は銀河帝国以前のものだから発信の義務はないと答え、トランスポンダーを起動してほしいとの要請に対し、機械が不調だと嘘をついた。最終的にジャリンは仕方なく信号を出したが、その結果、<レイザー・クレスト>が新共和国監獄船ボサン5>に対する襲撃事件に関与していたことがわかった。

テヴァとウルフのXウイング・スターファイターが警戒態勢をとると<レイザー・クレスト>は即座に逃げ出した。テヴァたちは惑星マルド・クレイス大気圏まで賞金稼ぎのガンシップを追跡したが、やがて見失ってしまった。その後<クレスト>の記録を調べた2人は、ジャリンが新共和国監獄船で道義的な行動を取っていたことを知った。間もなくテヴァたちは<クレスト>がノビー・ホワイト・アイス・スパイダーの群れに襲われているのを見つけ、このクリーチャーをブラスター・ライフルで撃退し、ジャリンを救った。テヴァは今回助けてやった理由を説明し、トランスポンダーを直しておけば、この次リムのパトロールで遭遇したときも見逃してやると告げ、Xウイングに乗り込んで去っていった。

経歴[]

<レイザー・クレスト>追跡[]

「君のトランスポンダーから信号が出ていない」
「ああ、この船は帝国以前の引き揚げ品だ。だからビーコンを送る義務はない」
―カーソン・テヴァとディン・ジャリン[出典]
RazorCrest-X-wings-Chapter10-SWCT

<レイザー・クレスト>を囲むテヴァとウルフのXウイング

新共和国の時代、カーソン・テヴァは新共和国軍スターファイター隊大尉の階級に就き、T-65B Xウイング・スターファイター搭乗した。9 ABY、彼は仲間の新共和国軍パイロットトラッパー・ウルフとともにアウター・リム・テリトリー[1] アケニス宙域[2] をパトロールし、銀河帝国の残党を探した。やがて2人は惑星マルド・クレイスの近くでガンシップレイザー・クレスト>と遭遇した。このスターシップトランスポンダーを発信しておらず、テヴァとウルフはそれぞれ船の両側に接近し、通信機でパイロットに呼びかけを行った。ガンシップの操縦者であるマンダロリアン賞金稼ぎディン・ジャリンは、<レイザー・クレスト>は銀河帝国以前の船であるためビーコンを発信する義務はないと答えた。これに対しテヴァは、新共和国が現行の政府であるため、すべての船にビーコンを発信する義務があると訂正した。ジャリンはテヴァの要求を聞き入れ、ビーコンをセットしておくと約束し、Xウイングと別れようとした。[1]

しかしテヴァは会話を続け、帝国の残党でないことを確認するためにも、自分とウルフに今シグナルを送ってほしいと要求した。マンダロリアンはしばらく黙ったのち、船のハードウェアがオフラインであると主張したが、テヴァが待つと答えたため、今度は機械が不調だと嘘をついた。これに対しテヴァは、帝国軍でないことをこの場で確認できないのなら、アデルファイにある新共和国の前哨基地までついてきてもらう必要があると告げた。ジャリンは仕方なくシグナルを起動し、その際、後ろの席に座っている“フロッグ・レディ”に対して「静かに」と告げた。カーソンが聞き返すと、ジャリンはハイパーバキュームの排気音だと弁明した。<クレスト>のシグナルを受信したウルフは、チャンネル2で個人的に会話できないかとカーソンに告げ、このガンシップが新共和国監獄船ボサン5>に対する襲撃事件に関与している可能性があることを伝えた。[1]

CarsonTeva-X-wing-DinDjarin-RazorCrest-SW

Sフォイルを開いたテヴァのXウイング

Xウイング・スターファイターSフォイルを戦闘態勢に開いた後、テヴァはマンダロリアンに、<クレスト>が<ボサン5>に接近したことはあるかと尋ねた。するとジャリンは答える代わりに<クレスト>の速度を上げ、Xウイングを振り切ってマルド・クレイスへと逃亡した。テヴァはウルフとともにガンシップを追って惑星の大気圏に突入し、止まらなければ撃つと警告した。しかし新共和国パイロットたちは銃撃を行うこと無く追跡を続け、テヴァはあんな船では大気圏でバラバラになるだろうとウルフに告げた。<クレスト>がの渓谷に逃げ込んだ際、Xウイングの照準コンピューターが作動し、テヴァは再びマンダロリアンに制止を求めた。ところが<クレスト>は曲がり角を超えた先で氷の壁面の亀裂に入り、テヴァとウルフはそのまま別方向に飛んだため相手を見失ってしまった。[1]

情状酌量[]

「どうだろう、その3人の犯罪者の賞金を放棄する代わりに、この氷の岩から出れるよう、船の修理を手伝ってくれないか?」
「どうだろう、トランスポンダーを直しておけば、今度リムでお前のボロ船を見かけても見逃してやるというのは?」
―ディン・ジャリンとカーソン・テヴァ[出典]
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アイス・スパイダーを撃退したテヴァ

<レイザー・クレスト>を見失った後、テヴァとウルフはこのガンシップの記録を調べ、<ボサン5>の囚人6-9-11を誘拐した容疑でマンダロリアンに逮捕状が出ていることを知った。しかし同時に2人は、ジャリンが他3人の指名手配犯たちの逮捕に貢献した上、自らを危険にさらしてまで新共和国刑務局ラント・ダヴィン中尉を救おうとしたという、新共和国監獄船のセキュリティ記録を発見した。その後テヴァとウルフは、マルド・クレイスの地表に開いた氷の穴の底で<レイザー・クレスト>を再発見した。<クレスト>はノビー・ホワイト・アイス・スパイダーの大群に襲われており、その中でも大型の1匹がジャリンたちのいるコックピットを襲撃していた。[1]

テヴァとウルフはXウイングで大型の1匹を撃退すると、機体を穴底に着地させ、A280ブラスター・ライフルで戦闘機のコックピットから狙撃を行い、残りのアイス・スパイダーを退治した。ジャリンが船の中から現れると、テヴァは<レイザー・クレスト>の記録を調べたことを明かし、マンダロリアンが監獄船でとった行動は真実かと尋ねた。ジャリンが自分は逮捕されるのかと聞き返すと、テヴァは通常ならそうだが、今回は見逃すと仄めかした。するとジャリンは、逮捕に貢献した3人の犯罪者の賞金を求めない代わりに、<レイザー・クレスト>の修理を手伝ってくれないかと2人のパイロットに頼んだ。テヴァは頼みには答えず、トランスポンダーを直しておけば、この次アウター・リムのパトロール中に出くわしても見逃してやると告げた。その後、テヴァとウルフはジャリンと<クレスト>を穴底に残し、Xウイングに乗り込んで去っていった。[1]

人物[]

「俺は逮捕されるのか?」
「ああ、本来ならばな。だが今は大変な時代だ」
―ディン・ジャリンとカーソン・テヴァ[出典]

カーソン・テヴァは黄人種の人間男性で、は茶色、灰色のを生やしていた。ウイングメイトのトラッパー・ウルフと一緒に<レイザー・クレスト>を追跡した際、テヴァは止まらなければ撃つとマンダロリアンに何度も警告しつつも、攻撃を行うことに乗り気ではなかった。マンダロリアンが<ボサン5>で取った行動を知ったテヴァは、本来であれば彼を逮捕するべきだと知りつつ、今は大変な時代だという理由で見逃すことにした。[1]

装備[]

CarsonTeva

フライト・ヘルメットを装着したテヴァ

「<レイザー・クレスト>、止まれ。さもないと撃つぞ。繰り返す、撃つぞ」
―カーソン・テヴァ[出典]

テヴァはオレンジ色のフライト・スーツK-22995軽フライト・ヘルメットを装備していた。彼のヘルメットは全体的に青で塗装され、正面の左右に新共和国の紋章が黄色でペイントされていた。テヴァはT-65B Xウイング・スターファイターに搭乗し、A280ブラスター・ライフルを装備しており、マルド・クレイスではこの武器を使ってアイス・スパイダーを撃退した。[1]

制作の舞台裏[]

ファンの出演[]

「スター・ウォーズ・ユニバースに韓国系カナダ人が出演するということは、多くの人々に、夢は叶うという希望を与える。実現可能なのだと。要するに、それこそが私にとってのスター・ウォーズだ」
―ポール・サン=ヒョンジュ・リー (CBC News から翻訳)[出典]

カーソン・テヴァの存在は、ジョン・ファヴローが製作総指揮を務める実写TVシリーズ『マンダロリアンシーズン2の公式トレーラー(2020年9月15日公開)で初めて明らかになった。[3] その後、このキャラクターは同年11月6日に動画配信サービス Disney+ で配信が始まったペイトン・リード監督によるエピソード『チャプター10:乗客』で初登場を果たした。役名は“カーソン・テヴァ大尉”(Captain Carson Teva)とクレジットされており、俳優はポール・サン=ヒョンジュ・リーである。[1] リーは韓国系カナダ人の俳優で、『Kim's Convenience』への出演で知られる他、『スター・ウォーズ』や『ゴーストバスターズ』のコスプレ趣味を持つ。[4]

リーは CBC News にて、自身のスター・ウォーズ・キャリアが始まったきっかけは、2018年に旧友のデボラ・チョウと会ったことだと語っている[4] (チョウは『マンダロリアン』のエピソード『チャプター3:罪』や『チャプター7:罰』の監督である)。[5][6] チョウはリーに、『マンダロリアン』の製作総指揮を務めるデイヴ・フィローニが『Kim's Convenience』のファンで、リーを出演させたいと考えていることを明かした。それからリーはチョウを介して自身のスター・ウォーズ・コスプレ写真をフィローニに送り、それを見たフィローニは、リーなら自前のコスチュームで出演可能だとコメントしたという。[4]

制作[]

「私は5歳に戻っていた。はるか彼方の銀河に飛ばされたんだ。映画を見ることが人生の全てだった。ついにここに来て、そこに座って、そして離れたくなくなった」
―ポール・サン=ヒョンジュ・リー (CBC News から翻訳)[出典]

リーによると、彼のコスチュームはヘルメットも含めてオーダーメイドであるという。またリーは持ち前のコスチューム製作技術を活かし、『マンダロリアン』の衣装専門スタッフたちに脱出用ハーネスの締め方を教えた。衣装部門がXウイング・パイロットのコスチュームに身を包んだリーの写真を撮ろうとした時、彼のヘルメットはまだ塗装中だったため、ビッグズ・ダークライター[4](1977年の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場)[7] のヘルメットが貸し出されることになった。『スター・ウォーズ』ファンであるリーは模様を見てすぐにそれが誰のヘルメットか気づき、感激したという。[4]

リーが CBC に対して語ったところによれば、彼の登場シーンの撮影は2020年2月にロサンゼルスで行われ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー[4](2016年、ギャレス・エドワーズ監督)[8] のために制作されたXウイング・セットのコックピットが再利用された。LEDスクリーンがリーの周囲に星空を映し出し、リーは揺れる宇宙船のセットの中で演技を行った。『チャプター10:乗客』の配信が始まると、ファンや同僚からの反響がリーのもとに殺到したという。彼は CBC News に対し、自分のような韓国系カナダ人がスター・ウォーズに出演することは、夢は叶うという希望を多くの人々に与えると語っている。[4]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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