ガンダーク(Gundark)はアウター・リム・テリトリーの惑星ヴァンコアに棲息した極めて攻撃的なクリーチャーである。4本の腕と鋭い牙を使って獲物に襲いかかった。辺境の領域で活動する教養のないパイロットですらガンダークの凶暴さは知っており、しばしば強さや攻撃性の比喩表現にこの動物の名前が使われた。アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービはジェダイとしての人生の中で複数回にわたってガンダークと遭遇したが、そのたび辛うじて生き延びていた。
特徴[]
ガンダークはアウター・リム・テリトリーの惑星ヴァンコアに棲息していた、凶暴かつ攻撃的なクリーチャーである。ヴァンコア星系に住むガンダークの凶暴性は銀河系各地に知れ渡っており、辺境領域で活動する学のないパイロットたちのあいだですら、この伝説的な猛獣の話を知らない者はほとんどいなかった。[2] ガンダークの体長は2[2]~2.5メートルほどで、4本の腕と2本の足に合計で16本の鉤爪が生えていた。[3] ガンダークの肌は赤く、目は黄色に輝き、首の周りや腕、尾などに茶色の毛が生えていた。ガンダークの腕のうち、上の2本は太くて長かったが、下の2本は細くて短く、足や尾も比較的小さかった。[1][5] ガンダークはヴァンコアの洞窟[1] や砂漠に住み[4]、複数匹で獲物を攻撃した。[1]
ガンダークは極めて凶暴だったが、知覚種族がこの生き物を飼いならすのは不可能ではなかった。実際、衛星ザードッサ・スティックスではミング・ポの調教師が2匹のガンダークを手懐けていた。[5]
歴史[]
- 「こんなに緊張しているのは2人でガンダークの巣に落ちたとき以来だぞ」
「あの悪夢の中に落ちたのは、マスター、あなたです」 - ―オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカー[出典]
共和国時代[]
22 BBY以前、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービはガンダークの巣の中に落ちてしまい、パダワンのアナキン・スカイウォーカーによって救い出された。[6]
クローン戦争中の22 BBY、それぞれジェダイ・マスターとナイトに昇格したケノービとスカイウォーカーは、独立星系連合の国家主席ドゥークー伯爵を追跡して惑星ヴァンコアにたどり着いた。地表に墜落したドゥークーのソーラー・セーラーを発見した後、彼らは洞窟内で捜索活動を行ったが、ドゥークーがフォースを使って落盤を起こしたため、瓦礫の中に閉じ込められてしまった。ケノービとスカイウォーカーは瓦礫の下敷きになるのは免れたものの、閉鎖された空間で2匹のガンダークと戦うことになった。ケノービのライトセーバーは故障し、スカイウォーカーのセーバーはドゥークーに奪われていたため、2人はフォースを使って岩を持ち上げ、ガンダークを撃退した。その後、彼らは地中から吹き出した毒ガスで命を落としかけたが、駆けつけたパダワン・アソーカ・タノによって洞窟から救い出された。タノとクローン・トルーパーはガンダークが戻ってくる前に洞窟の入口を破壊して封鎖した。[1]
21 BBY、アナキン・スカイウォーカーとメイス・ウィンドゥはボバ・フェットの破壊工作によって墜落したヴェネター級スター・デストロイヤー<エンデュアランス>の残骸を訪れ、生存者を捜索した。2人のジェダイがブリッジへ向かった後、彼らのアストロメク・ドロイド、R2-D2とR8-B7は2匹のガンダークによって襲撃された。R8-B7は猛獣にバラバラにされたが、R2-D2はブリッジで発生した爆発の破片のお陰で九死に一生を得る。しかし、スカイウォーカーとウィンドゥはこの爆発で瓦礫の下敷きになり、R2-D2は助けを呼びに行こうとしたが、ジェダイのスターファイターの前で再びガンダークに行く手を阻まれた。アストロメクはガンダークに牽引ケーブルを打ち込み、スカイウォーカーのデルタ7Bインターセプターを自動操縦で発進させることにより、戦闘機1機を犠牲にして猛獣を退治した。[7]
20 BBY当時、ガーナック率いるトランドーシャンの狩猟ギルドは、狩りの拠点であるユブリキアン浮遊要塞にガンダークの毛皮を飾っていた。この要塞には、ガンダークの他にも彼らが仕留めた数々の猛獣の名残が保管されていた。[8]
20 BBY、ホンドー・オナカー率いるウィークウェイの海賊団に捕まったアソーカ・タノを救出するため、6人のジェダイ・イニシエイトがプレイゴのサーカス団に紛れ込んで惑星フローラムの海賊基地を訪れた。彼らはそれぞれ動物を模したコスチュームに身を包んで正体を隠し、ペトロはガンダークの衣装を着た。[9]
19 BBY、砂漠の衛星ザードッサ・スティックスに住むミング・ポの調教師は、2匹のガンダークを飼いならしていた。フランゴール・カルトに所属していたこの調教師は、カルトの計画を邪魔するジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥとジャー・ジャー・ビンクス下級代議員を倒すため、手懐けたガンダークを彼らに差し向けた。しかし、ウィンドゥがライトセーバーで1匹を切り倒すと、もう1匹は恐れをなして逃げていった。[5]
帝国時代以降[]
5 BBY頃、レクシムという名前の人間が、ハンターたちを楽しませるための狩猟設備を作り、その中にガンダークを放した。ところが、レクシムとハンターたちは猛獣を制御できなくなり、逆に施設の中でガンダークから逃げ回る羽目になった。彼らは遭難信号を受け取った反乱者のラサット戦士、ガラゼブ・オレリオスによって救い出されたが、レクシムは自らを犠牲にして施設を封鎖する役目を引き受けた。[10]
3 ABY、ワンパの襲撃を生きのびた反乱同盟軍のルーク・スカイウォーカー中佐がホスのエコー基地で治療を受けた後、見舞いにやってきたハン・ソロは健康そうなルークを見て「ガンダークの耳だって引きちぎれそうなくらい強そうに見える」と表現した。[11]
カンジクラブ・ギャングの首領、タス・リーチが所有した“ハットスプリッター”・ブラスター・ライフルのグリップ部分はガンダークの骨でできていた。また、ジャクーのトゥアナル村に住むロア・サン・テッカはガンダーク革製のサバイバル・ベルトを身に着けていた。[12]
登場作品[]
|
参考資料[]
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- Gundark - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 クローン・ウォーズ – 囚人ドゥークー
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 Gundark - 公式データバンク
- ↑ 3.0 3.1 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ 4.0 4.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 5.0 5.1 5.2 クローン・ウォーズ – 失踪 パート2
- ↑ スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- ↑ クローン・ウォーズ – 絆
- ↑ "Wookiee Hunt" Episode Guide - The Clone Wars - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ "Bound for Rescue" Episode Guide - The Clone Wars - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ 狩られる側 – 反乱者たち マガジン 10
- ↑ スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
- ↑ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー