ガー・ナクト(Gha Nachkt)は惑星トランドーシャ出身の男性トランドーシャンで、銀河共和国末期に活動した廃品回収業者である。廃品貨物船<ヴァルチャーズ・クロー>を操縦し、クローン戦争の戦場でデブリを漁った。22 BBY、ナクトはボサウイの戦いの戦場跡でデルタ7Bジェダイ・インターセプターを発見し、R2シリーズ・アストロメク・ドロイドのR2-D2を回収する。このドロイドのメモリー・バンクには共和国グランド・アーミーの戦略情報がプログラムされており、ナクトは独立星系連合のグリーヴァス将軍と取り引きして大金を手に入れようと計画した。彼はR2-D2を探しにやって来たジェダイ・ナイト、アナキン・スカイウォーカーとパダワン・アソーカ・タノを欺き、Rシリーズのドロイドは回収していないと嘘をついて彼らの捜索をやり過ごす。その後、ナクトは分離主義勢力の秘密基地スカイトップ・ステーションへR2-D2を届けた。グリーヴァスの命令通りR2-D2を解体したナクトは、このアストロメクに予想以上の重要機密が詰まっていたことを突き止める。ナクトは調子に乗って約束の報酬を吊り上げようとしたが、グリーヴァス将軍はライトセーバーでナクトの腹を一突きし、強欲な廃品回収業者を始末した。
経歴[]
廃品回収業者[]
- 「トランドーシャンの廃品回収業者か。戦場の廃棄物を漁りに来たんだ」
- ―アナキン・スカイウォーカー[出典]
トランドーシャンの男性、ガー・ナクトは種族の故郷である惑星トランドーシャに生まれた。GS-100廃品回収船<ヴァルチャーズ・クロー>の船長だったナクトは、銀河共和国と独立星系連合がクローン戦争を繰り広げていた時、戦場から価値のあるガラクタを拾う廃品回収業者として生計を立てていた。22 BBY、ボサウイの戦いが行われた小惑星帯をうろついていたナクトは、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーが所有するR2シリーズ・アストロメク・ドロイド、R2-D2を発見する。このアストロメク・ドロイドはジェダイと一緒に戦いに参加したが、デルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターが損傷を負って爆発した後、持ち主と離れ離れになってしまったのである。ナクトは共和国軍の戦略情報を持つドロイドは金になると考え、独立星系連合のグリーヴァス将軍と取り引きすることに決めた。グリーヴァスはトランドーシャンの収穫に興味を示し、衛星ルーサン2に設けられた分離主義者の情報収集拠点、スカイトップ・ステーションにR2ユニットを連れてくれば報酬を支払うと告げた。
<ヴァルチャーズ・クロー>がまだボサウイ軌道の小惑星帯の中に留まっていたとき、スカイウォーカー、彼のパダワンのアソーカ・タノ、R3-S6の乗るG9リガー級軽貨物船<トワイライト>がナクトの廃品回収船を発見する。彼らは正体を隠して<ヴァルチャーズ・クロー>に乗り込み、ナクトにR2ユニットの回収品はないかと尋ねた。当初、ナクトはRシリーズの出物はないと嘘をつき、それよりも彼らのR3-S6をC-14と交換しないかと持ちかけたが、スカイウォーカーがクレジットをちらつかせると、彼らが廃品倉庫を自由に見てまわるのを許可した。ナクトが目を離した後、ジェダイは倉庫にしまわれていたIG-86歩哨ドロイドと乱闘になった。実は分離主義者のスパイだったR3-S6が、ジェダイを殺すためミスに見せかけてIGドロイドを起動したのである。ジェダイの師弟はアサシン・ドロイドを倒して去っていったが、ナクトは彼らが商品を台無しにしたことに文句を言った。
スカイトップ・ステーション[]
- 「これが褒美だ」
- ―グリーヴァス将軍[出典]
その後、トランドーシャンの廃品回収業者はグリーヴァス将軍の待つスカイトップ・ステーションを目指して<ヴァルチャーズ・クロー>を飛ばした。途中、R2-D2は制御ボルトをはずして逃亡を試みたが、ナクトは間一髪で彼を再び捕まえた。ルーサンの月に到着すると、ナクトはスカイトップ・ステーションでR2-D2をサイボーグの将軍に引き渡した。ナクトはグリーヴァスの命令で自らR2ユニットを解体することになり、メモリー・バンクにプログラムされている情報を解析する。その結果、このR2ユニットにはナクトやグリーヴァスが想像していたよりも多くの機密が保管されていることが明らかになった。グリーヴァスはナクトを褒めたたえたが、この廃品回収業者が調子に乗って報酬の値上げを要求すると、背後から腹部にライトセーバーを突き立て、彼の息の根を止めた。その後、結局R2-D2はスカイトップ・ステーションに駆け付けたアナキン・スカイウォーカーによって救出され、ナクトの命を犠牲にした貴重な情報も共和国の手に戻った。
人物[]
ガー・ナクトはでっぷりと肥えたトランドーシャン男性で、身長は1.75メートルだった。彼の顔は左右対称ではなく、右目のまわりの肉が垂れ下がっており、脚も胴体に比べて短かった。クレジットの力を何よりも信じていたナクトは、グリーヴァス将軍を相手に、再三にわたって報酬の値上げを要求していた。