キジーミ・シティ(Kijimi City)はかつてキジーミコ(Kijimiko)の名で知られた、寒冷惑星キジーミのイズキカ山に築かれた都市。標高4,200メートルの高原にあり、凍てつくような風が吹き荒れる極寒の土地だったが、キジーミで最も首都と呼べそうな町でもあった。かつてダイ・ベンドゥによって建てられた修道院を中心に発展し[3]、何世紀もかけてゆっくりと形成されていった。[7] ロールディアンの宗教団体である至福の平静結社は、キジーミ・シティに“至福の地域”と呼ばれる地区を作った。しかし彼らは町で犯罪が増えると姿を消し、ダイ・ベンドゥ寺院の守護者たちも盗賊に追い出されてしまった。至福の地域は“盗賊地区”と呼ばれるようになり、盗賊や無断住居者、行方を知られたくない人々の隠れ家となった。[3]
海賊や犯罪者の襲撃が相次いだ結果、キジーミ・シティから僧侶は姿を消し、盗賊や犯罪シンジケートが町を牛耳るようになった。[3] ハイ・リパブリック時代、メリートウ種族によって構成される犯罪組織アシェガ・クランがこの町にハイブを築き、ダイ・ベンドゥの修道院を自分たちの拠点とした。キジーミにはもともと中央政府が存在せず、キジーミ・シティは無法地帯と化していたが、銀河内戦期になって銀河帝国が惑星への介入を開始した。アシェガ女王は帝国との交渉に臨み、アウター・リムへの進出を見越して帝国と協力関係を結んだ。しかしそれを快く思わないクリムゾン・ドーンも同時期にキジーミ・シティに進出し、温泉地区付近に縄張りを築いた。3 ABY、爆弾の専門家アンク・パラコを探すためキジーミ・シティを訪れた無法者ケイ・ヴェスは、クリムゾン・ドーンのレディ・キーラが帝国とアシェガに対して仕組んだ計略に巻き込まれることになった。[5]
帝国の崩壊後、新共和国は犯罪組織が深く根差している星に対して何の手も打たなかったため、キジーミ・シティでは犯罪活動がエスカレートした。特に、この町を拠点とする“キジーミのスパイス・ランナーズ”はスパイス事業の混沌期に勢力を拡大し、海賊行為でのし上がった。しかしキジーミは新共和国に助けを請うすべが無かったため、ファースト・オーダーの格好の標的となった。レジスタンスとの戦争が始まると、ファースト・オーダーはキジーミ・シティを占領下に置いて戒厳令を敷いた。[3] 35 ABY、レジスタンスのメンバーがドロイド職人バブ・フリックに会うため町を訪れた。その結果キジーミはファースト・オーダーの標的となり、ゾーリ・ブリス率いるスパイス・ランナーズは撤退を強いられた。間もなく、キジーミ・シティは惑星もろともジストン級スター・デストロイヤー<デリファン>に破壊されてしまった。[6]
登場作品[]
- スター・ウォーズ 無法者たち
- ポー・ダメロン:フリー・フォール
- フォース・コレクター (初登場)
- スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け
- スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 小説版
- スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け ジュニアノベル版
参考資料[]
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション (表記はキジミ・シティ、キジミコ)
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
Babu Frik's workshop - 公式データバンク
Kijimi City - 公式データバンク
Oma Tres - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 『ポー・ダメロン:フリー・フォール』によると、キジーミ・シティが設立されたのは本作の1,000年前である。『スター・ウォーズ タイムライン』によれば『フリー・フォール』の時系列は18 ABYであるため、町が設立されたのは982 BBY頃となる。
- ↑ スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- ↑ ポー・ダメロン:フリー・フォール
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 スター・ウォーズ 無法者たち
- ↑ 6.0 6.1 スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け
- ↑ スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 小説版