キャピタル・シティの任務(Mission in Capital City)は反乱分子スペクターズのメンバーが5 BBYに行った任務。当時スペクターズはアウター・リムの惑星ロザルで銀河帝国に対する抵抗運動を展開していた。犯罪王シカトロ・ヴィザーゴの情報に基づき、彼らは手始めにキャピタル・シティで帝国からブラスターを強盗した。しかし、エズラ・ブリッジャーという名の地元住民のストリート・キッドが彼らの活動に介入した。エズラは中身を知らないままブラスター・ライフルの入った箱を横取りし、都市中を逃げ回った。彼はスペクターズやストームトルーパーの追っ手を撒いたが、遂にTIEファイターに追い詰められた。しかし、反乱者のリーダーであるジェダイのケイナン・ジャラスがエズラを救い、彼を宇宙船<ゴースト>に乗せてロザルから飛び立った。
<ゴースト>はTIEファイター数機に追跡され、大気圏を出た後もしばらく戦闘を強いられた。追っ手を振り切り、ハイパースペースに飛び込んだ後、スペクターズの宇宙船は認識用のシグナルを書き変えて再びロザルに戻った。彼らは食べ物の入った箱を宇宙船から降ろし、ターキンタウンと呼ばれる難民の街で無料で配った。<ゴースト>の船長であるヘラ・シンドゥーラとケイナンはヴィザーゴのもとへブラスターを運び、報酬として金と情報を受け取った。帝国の奴隷にされたウーキーの居場所を知ったスペクターズは、彼らの救出任務に着手することになった。またこの強盗事件に関わったことがきっかけとなり、エズラは<ゴースト>のクルーに加わることになった。
背景[]
ヤヴィンの戦いの5年前[3]、反乱者のグループ“スペクターズ”がアウター・リムの惑星ロザル周辺で銀河帝国に対する抵抗運動を開始した。 活動の資金確保や宇宙船<ゴースト>のメンテナンス費用を捻出するため、反乱者たちはしばしば[1] デヴァロニアンの犯罪王でギャング団ブロークン・ホーン・シンジケートのリーダーを務める[4] シカトロ・ヴィザーゴから仕事を引き受けていた。[1] ひとつの惑星だけで活動することに満足していなかった反乱者たちは、ヴィザーゴから提供された情報を用い、帝国との戦いに加わってくれそうな宇宙船と合流しようとした。しかし、その宇宙船(ウーキーの乗るガンシップだった)はトランドーシャンの奴隷商人によって襲撃され、乗っていたウーキーは帝国の奴隷にされてしまった。ヴィザーゴは捕えられたウーキーについて調査すると約束し、反乱者たちに別の仕事を与えた。彼らは、ロザルのキャピタル・シティでブラスターが入った帝国の供給品ケースを強奪することになった。[5] ケースの中には、ヴィザーゴが欲しがっているブラスターの他に、食料が入ってるものがあった。反乱者たちは、ケースを奪った後で食料をターキンタウン(グランドモフ・ウィルハフ・ターキンによって追い出された難民たちの街)で配ろうと考えた。[1]
反乱者たちが行動を起こす直前、インペリアル級スター・デストロイヤー[4] <ローブリンガー>[5] がキャピタル・シティへやって来た。[1] 廃棄されたロザルネット通信タワーE-272[4] からスター・デストロイヤーの到着を目撃したエズラ・ブリッジャーは、スピーダー・バイクに乗って宇宙船の行き先を目指した。[1] 14歳の孤児で[4] 、詐欺によって生計を立てていたエズラは、キャピタル・シティの街中でゴウタルの商人ヨーファーと帝国軍将校のトラブルを目にした。カンバーレイン・アレスコ司令官とマイルズ・グリント管理官のふたりが、地元の商人をいたぶって楽しんでいたのである。ヨーファーが帝国を批判すると、アレスコたちはこの商人を反逆罪で捕えようとした。エズラはアレスコから通信装置を盗み、将校のふりをして帝国の軍人たちに緊急事態の発生を呼びかけた。アレスコとグリントは止むを得ず商人を見逃し、中央の広場へと急いだ。[1]
礼を言う商人からジョーガン・フルーツを盗んだ後、エズラは帝国軍将校の様子を見るため広場へ向かった。広場では、ヨガー・リステ補給官とその部下たちが、供給品ケースの積み込みに勤しんでいた。時を同じくして、そのケースを狙う反乱者たちが広場に集まって来ていた。[1]
強盗[]
帝国の兵士たちが作業を続ける中、反乱グループのメンバーで、爆弾に精通したマンダロリアンのサビーヌ・レンがスピーダー・バイクを爆破し、ストームトルーパー1名が犠牲になった。敵の包囲を警戒した帝国軍将校は、ケースを移動させるよう部下に命じた。しかし、反乱者のリーダーで、オーダー66を生き延びたジェダイのケイナン・ジャラスが都市の通りでケースを運搬中のスピーダーを待ち伏せした。ケイナンはラサットの戦士ガラゼブ・“ゼブ”・オレリオスと共にトルーパーを制圧したが、そこに突如現れたエズラが、スピーダー1機とケース2箱を横取りして去っていった。[1]
エズラの介入により、都市の通りを舞台にした追跡劇が始まった。サビーヌはエズラが操縦するスピーダーに飛び乗り、彼が奪った2箱のうちひとつを取り戻した。ケイナンとゼブに追われながら、エズラはキャピタル・シティの外へ逃げ出した。帝国軍のトルーパーも追跡に加わったが、ゼブは一度後退し、ボー=ライフルで追跡者のひとりを殴り倒した。ケイナンは残るもうひとりの追跡者を爆弾で殺害した。その後、ケイナンはケースをゼブに任せ、ひとりでエズラを追い続けた。彼はエズラに追いつき、ケースを返すよう求めたが、少年はこれは自分の物だと言い張って譲らなかった。エズラはTIEファイターの出現に乗じて再び逃げ出し、都市から離れていった。[1]
TIEファイターはタワーへ戻ろうとするエズラを追い続けた。TIEファイターの砲撃でスピーダーを失ったエズラは、次の攻撃を前に、なすすべもなく立ちすくんだ。しかし、彼の背後から現れた<ゴースト>がTIEを撃墜し、少年の命を救った。さらに4機のTIEファイターが近づく中、ケイナンはエズラを船内へ誘い入れた。宇宙船の搭乗口にジャンプした際、エズラは自分でも気づかないうちにフォースの力を利用した。[1]
エズラを船に乗せた後、<ゴースト>は宇宙へ飛び出した。盗んだケースにブラスターが入っていたことを知ったエズラは、闇市場で売れば大金になると考え、ケースは自分の物だと主張した。ケイナンはエズラと乗組員たちの口論を止め、少年をゼブに任せた後、船のコックピットに向かった。その後、パイロットのヘラ・シンドゥーラの指示に従い、ケイナンとサビーヌは宇宙船がハイパースペース航法の計算を終えるまでの間、回転式砲台でTIEファイターと戦った。ケイナンとサビーヌがそれぞれTIEを1機撃墜した後、<ゴースト>はハイパスペースへジャンプし、帝国の追っ手を振り切った。[1]
その後[]
反乱者たちが逃亡に成功した後、彼らの活動を調査するためロザルを訪問していた帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスが[5]、アレスコやグリントと事件について話し合った。カラスはこれまでにも反乱者たちによる襲撃が発生していたことを明かし、全面的な反乱運動が起きる前にこのグループを殲滅する必要があると語った。[1]
<ゴースト>は宇宙船識別用のシグナルを偽装した後、再びロザルに戻った。宇宙船はターキンタウンの近くに着陸し、サビーヌとゼブは貧困に苦しむ住民たちに食べ物を届けに行った。エズラもケースの運搬を手伝わされたが、反乱者たちの目的を理解しておらず、盗んだ武器を奪って家に戻りたいと考えていた。しかし、彼は食べ物の到着に喜ぶ街の住民を目にし、反乱者たちが人びとに感謝されていることに驚いた。一方、ケイナンとヘラはブラスターをヴィザーゴに届け、報酬として金と情報を受け取った。ヴィザーゴは、帝国によって捕えられたウーキーの居場所をふたりに教えた。[1]
エージェント・カラスによって仕組まれた罠であることを知らないまま、反乱者たちはウーキーの捕虜の救出任務に乗り出した。しかし彼らはカラスの罠を切り抜け、ウーキーが惑星ケッセルのスパイス鉱山に連れて行かれたことを突き止めた。任務の後、エズラにフォース感応能力が備わっていることが発覚し、彼はケイナンのパダワンとして訓練を受けることになった。ロザルとケッセルで起きた事件を受け、カラスはジェダイの生存者狩りを任されている大尋問官に連絡を取った。[1]
制作の舞台裏[]
キャピタル・シティの強盗事件は、『スター・ウォーズ 反乱者たち』の第1作として公開されたアニメ映画『スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火』で描かれた。この作品は2014年10月3日に初めて放送され、日本では2015年1月24日に初公開された。この出来事の内容は、ミッシェル・コーギーによる『反乱者たち』シリーズのジュニアノベル、『反乱の口火』や『帝国の日』でも描かれている。
『反乱の口火』の初期ドラフト(草稿)では、事件の顛末が異なる形で描かれていた。ドラフトではエズラ・ブリッジャーは盗んだスピーダー・バイクで逃げ切り、都市の外にあるタワーに戻っていた。また、スピーダーを使わず、街中の屋上を走り回る追跡劇も描かれていた。エズラはタワーに戻った後でケースを開け、帝国のプロパガンダ宣伝用の電子リーフレットを発見する。そしてエズラとケイナンの再会は強盗事件の翌日となる予定だった。ドラフトの最終版で、映画の序盤にアクションシーンを加えるため、強盗の場面にスピーダーを使ったチェイスが追加された。[6]
登場作品[]
- スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火 (初登場)
- 反乱者たち(1) 反乱の口火
- 反乱者たち(2) 帝国の日
- 審査 – 反乱者たち マガジン 11 (言及のみ)
- 反乱者たち – 旧友 (言及のみ)
- 反乱者たち – 同族 (間接的に言及)
参考資料[]
- スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド
- サビーヌ マイ・レベル・スケッチブック (間接的に言及)
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス (間接的に言及)
- スター・ウォーズ タイムライン
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 1.32 1.33 1.34 1.35 1.36 スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火
- ↑ 反乱者たち – 戦う芸術家
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド
- ↑ 5.0 5.1 5.2 反乱者たち(1) 反乱の口火
- ↑ "Spark of Rebellion" Trivia Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
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[Source] |