この記事はハイパースペース大戦の戦いを扱っています。お探しの記事は統一戦争戦いかもしれません。

「わたしの熱心な弟子オダン=ウーアは、やがて大図書館をつくり、ついには愛する書物のなかで死ぬであろう」
―死の間際にウールーが遺した予言[出典]

キレックの戦い(Battle of Kirrek)は、5,000 BBYハイパースペース大戦で行われた戦闘のひとつ。シスの暗黒卿ナガ・サドウによる銀河共和国への侵略のさなか、その艦隊の一部はコロス星系征服のために派遣された。星系における戦いが迫る中、コロス星系の統治者エンプレステタラバンという名の男にキレックの軍隊の指揮権を任せた。ラバンは、直前に終結した統一戦争テタの軍隊と戦った抵抗勢力と海賊の指導者だった。勢力を再招集するよう言われたラバンは、テタの軍隊の援助と、ドレイソスの学者オダン=ウーアや、セレジアンマスターウールーというふたりのジェダイの協力を得たほか、近隣の植民惑星ロニカの囚人もシスとの戦いに協力した。

当初、シス勢力の勢いは歯止めが効かず、キレック防衛軍は退却を強いられた。オダン=ウーアの戦闘瞑想も効果を発揮していないようだった。そのためマスター・ウールーは作戦を立て、それを実行に移した。セレジアンのウールーは、酸素が豊富な環境ではシアン・ガスを充満させたタンクに入っていなければならなかった。そしてシアン・ガスは、酸素呼吸者にとって致命的な猛毒になった。ウールーは自身のタンクを破壊し、風を操作してガスを侵略者に向けて運んだ。作戦は功を奏し、シス軍の数は大幅に削られた。間もなく、ラバンを助けるためにロニカから囚人たちが到着し、シス軍の心臓部に部隊を導いた。ウールーはシアン・タンクの破壊によって命を落としたが、ラバンとその軍隊はキレックの戦いに勝利した。

背景

キレックの指揮官、ラバン

5,000 BBYハイパースペース探検家ゲイヴジョリ・ダラゴン兄妹は、出身地のコロス・メジャーの借金取りから逃れ、宇宙船スターブレーカー12>で未知領域を旅した。兄妹は長い間孤立していたシス帝国を発見する。帝国では、拡張主義者ナガ・サドウと、その政治的対立者ルド・クレシュというふたりのシス卿が権力争いを繰り広げていた。クレシュとの戦いの最中、サドウはわざとジョリ・ダラゴンを逃がした。<スターブレーカー12>にはホーミング・ビーコンが取り付けられており、ジョリは銀河共和国領域へのルートをナガ・サドウに知られてしまった。コロス・メジャーに戻ったジョリは、コロス星系の7つの惑星を併合した統治者、エンプレステタにシスの脅威を警告した。銀河元老院は警告を信用しなかったが、間もなくサドウは大量の侵略艦隊を率いて共和国領に姿を現した。後にハイパースペース大戦と呼ばれるようになる紛争が始まり、サドウは共和国の首都惑星コルサントに全面攻撃を仕掛けた。

サドウのシス・アプレンティスになったゲイヴ・ダラゴンがコロス星系で軍を招集したため、テタはすぐに戦いの準備を始めた。宮殿で開かれた作戦会議で、テタはキレックでシス帝国と戦う軍を率いる指揮官に、ラバンを任命した。ラバンはかつて、テタがコロス星系を統一しようとしたとき、海賊や抵抗勢力を率いて彼女に対立した男だった。コロスの統一戦争でラバンの軍隊が見せた獰猛さに感銘を受けたテタは、彼らを大赦し、シスとの戦いに協力してもらうことにしたのだった。また、テタは近隣の刑務所惑星ロニカから囚人を徴集し、ラバンの軍隊を強化すると約束した。また、2名のジェダイドレイソスの学者オダン=ウーアと、セレジアンジェダイ・マスターウールー)も加勢のため駆け付けた。ラバンはすぐにキレックに戻り、軍を集めて最終的な準備を行った。

戦闘

シアン・ガスを放つウールー

ラバンは砦の周囲を固め、側溝と尖った棒で防衛力を補強した。やがてシス艦隊は地上部隊(大量のマサッシ戦士やシス・ウォー・ビーモスを含む)を載せたドロップシップをキレックに放った。ラバンの勢力は勇敢に前進するシス軍と戦ったが、相手はあまりに圧倒的で、行く手を遮ることが出来なかった。惑星軌道からの爆撃にも助けられ、シス軍はラバンの軍隊を着実に後退させていった。戦いの流れを変えるため、オダン=ウーアは統一戦争の戦いでテタの軍隊を指揮したときと同じように、戦闘瞑想と呼ばれるフォース技術を使う。オダン=ウーアの技でキレックの防衛軍の士気が上がり、逆にシス軍の士気は低下した。しかし、獰猛なマサッシの戦士には戦闘瞑想が通用しなかった。キレックの兵士たちはオダン=ウーアに文句を言い、このドレイソスのジェダイは勝利の望みが潰えたのではないかと考えた。

シス軍の進撃が続く中、マスター・ウールーはオダン=ウーアのもとを離れ、戦場に向かった。セレジアンのウールーは、酸素が豊富な空気中で生きるために、シアン・ガスで満たされたタンクの中で生活しなければならなかった。酸素がセレジアンにとって有害であるのと同様、シアン・ガスは酸素呼吸種族にとっての猛毒となり、ウールーはこの特性を効果的に活用するつもりだった。戦いの混乱の中で、マスター・ウールーは自身のタンクを破壊し、風を使ってガスをシス軍の心臓部に向けた。これによって多くのマサッシ戦士が倒れ、彼らの皮膚はシアン中毒で黄緑色に変わった。しかしシス軍は、勝利の可能性が低くなっても戦いを止めなかった。戦いの終盤、大量の宇宙船がキレックの空に姿を現した。当初、この船は侵略者の援軍かと思われたが、すぐにエンプレス・テタの称号がその船体に確認された。彼らはロニカの囚人部隊で、ラバンの軍隊に新しい戦力が加わった。特赦によって解放された囚人たちに助けられ、キレックの防衛軍は退却から進軍に転換する。シスの戦士は宇宙船に退却し、キレックの戦いはラバンの勢力の勝利に終わった。

その後

ウールーの死

シスに対して大勝利を収めたものの、オダン=ウーアは師のウールーを失った。このセレジアンのマスターは、壊れたシアン・タンクの近くでを迎える間際に、弟子オダン=ウーアがやがて長老のジェダイへと成長し、古代の知識の中で命を終えるだろうと予言した。この予言の通り、およそ1,000年後、当時最長老のマスターになっていたオダン=ウーアは、惑星オッサスグレート・ジェダイ・ライブラリーで命を落とす。キレックでシスを負かし、コロス・メジャーの戦いやコルサントでも勝利を収めた共和国は、効果的に敵の試みを挫いた。ナガ・サドウとシス艦隊はシス領域へと逃れるが、第二次コリバンの戦いで最終的な敗北を遂げた。ナガ・サドウは自らの死を装い、辺境の衛星ヤヴィン4へと姿を隠した。

制作の舞台裏

キレックの戦いは、コミック・ブック・シリーズ『Star Wars: Tales of the Jedi』の『The Fall of the Sith Empire』(1996年発売/ケヴィン・J・アンダースン作、未邦訳)で描かれた。イラストを担当したのはダリオ・カラスコ・ジュニア

登場エピソード

  • Lost Tribe of the Sith: Precipice (言及のみ)
  • Crosscurrent (言及のみ)
  • Tales of the Jedi: The Fall of the Sith Empire 3: First Encounter (初登場)
  • Tales of the Jedi: The Fall of the Sith Empire 4: The Dogs of War
  • Tales of the Jedi: The Fall of the Sith Empire 5: End of an Empire (言及のみ)
  • Abyss (言及のみ)

参考資料

他言語版
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