- 「スローン大提督の帰還は、わが軍の再興を告げるものとなる」
- ―ギラッド・ペレオン[出典]
ギラッド・ペレオン(Gilad Pellaeon)は人間の男性で、銀河帝国の宇宙艦隊に仕えた将校。もともとバラナイ・サヴィト大提督率いる第3艦隊に所属し、インペリアル級スター・デストロイヤー<ハービンジャー>の指揮官を務めた。サヴィトがスターダスト計画の資材を盗むという反逆行為を犯していることが発覚した際、ペレオンはスローン大提督とカリン・ファロ准将に味方し、上官の逮捕に協力した。
サヴィトの失脚後、ペレオンと<ハービンジャー>はグランドモフ・ウィルハフ・ターキンによってスローンの第7艦隊に再配属された。ヤヴィンの戦いの少し前、ペレオンはスローンの指揮のもとアウター・リムの惑星ロザルの封鎖に参加した。しかしスペクターズ反乱分子と地元の抵抗勢力が帝国軍に反旗を翻し、ロザルを解放するためにキャピタル・シティで戦いを起こした。封鎖艦隊は反乱分子が呼び寄せたパーギルの群れによって総崩れとなり、ペレオンは謎の物体の出現をスローンに報告したものの、すぐに通信が途絶してしまった。
スローンはロザルの戦いのさなかに姿を消したが、ペレオンはこの戦闘を生き延び、銀河内戦以降の時代もシャドウ評議会の一員として帝国の残存勢力に仕えた。9 ABY頃、ペレオンはモフ・ギデオンやブレンドル・ハックス司令官といった残存勢力のリーダーたちと会議を行った。ペレオンは同僚たちに早計な行動を控えるよう訴え、スローンの帰還が帝国軍の復興を告げる先ぶれになるだろうと語ったが、ギデオンはペレオンの主張に懐疑的だった。
経歴
ロザル封鎖
ペレオンは帝国宇宙軍の第7艦隊に艦長として仕えた帝国士官である。銀河内戦が勃発する直前、ペレオンはスローン大提督と共に惑星ロザルを封鎖し、エズラ・ブリッジャー率いる現地の反乱勢力とスペクターズによる解放運動に対抗した。[2]
ロザルの解放運動のさなか、ペレオン含む第7艦隊は謎の飛行物体からの襲撃を受けた。スローンは味方艦の反応が消失した理由を尋ねるためペレオンを呼び出した。ペレオンは途切れ途切れの通信の中でハイパースペースから突如謎の物体が現れたことをスローンに告げたものの、全容を伝えることはできずに通信が切断された。謎の飛行物体の正体はエズラ・ブリッジャーによって呼び出されたパーギルの群れであった。[2]
その後、パーギルはスローンとエズラ・ブリッジャーを伴ってハイパースペースにジャンプし、ロザルの帝国軍は司令官を失って瓦解した。銀河帝国はロザルを失い、二度とロザルに侵攻することはなかった。[2]
制作の舞台裏
ギラッド・ペレオンはSF作家ティモシイ・ザーンによって生み出されたキャラクターである。初登場作品は1991年に発売されたスター・ウォーズ レジェンズの小説『帝国の後継者』。ザーンが手掛けた“スローン3部作”に加え、多くのレジェンズ小説、コミック、ゲームおよび設定資料集に登場している。
正史設定では2017年秋に放送開始されたアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン4の最終話『家族の再会 - そして別れ』が初登場作品となった。ジム・カミングスが本作でペレオンの声優を担当した。カミングスは『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』や『反乱者たち』でホンドー・オナカーも演じている。2023年、ペレオンはTVシリーズ『マンダロリアン』で初となる実写での登場を果たした。俳優はザンダー・バークレー。
発音と表記
レジェンズの翻訳媒体ではペレオンの表記が主流であるが、正史作品の『反乱者たち』および『マンダロリアン』ではパレオンと表記され、日本語吹替でもそう発音されている。しかし本サイトでは当面、レジェンズと同じペレオン表記を使用する。(正史最初の発音例である『反乱者たち』でこそ「パレオン」と聞こえるが、それ以降に発表されたオーディオ小説やドラマでは「ペレオン」に近いため。)
登場作品
- スローン:トリーズン
- 反乱者たち – 家族の再会 - そして別れ (初登場) (台詞または音声のみ) (表記はパレオン)
- マンダロリアン – チャプター23:スパイ (初ビジュアル化) (ホログラムでの登場) (表記はパレオン)