- 「反乱軍は今日、再生する。戦いは始まったばかりだ。そして、わたしは最後のジェダイではない」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
クレイトの戦い(Battle of Crait)、別名クレイト包囲戦(Siege of Crait)は34 ABYにファースト・オーダーとレジスタンスの間に起きた戦闘である。この戦いが起きる少し前に、レジスタンスはスターキラー基地攻撃作戦で大きな勝利を収めたが、ファースト・オーダー艦隊の報復攻撃で惑星ディカーの拠点を失い、逃走を強いられた。レイア・オーガナ将軍率いるレジスタンスは、ファースト・オーダーのハイパースペース追跡装置から逃れることができず、最終的に塩に覆われた惑星クレイトへの避難を決断する。クレイトへの降下の過程で多くの仲間を失いつつも、レジスタンスの数少ない生き残りは、かつて反乱同盟が銀河内戦で使用した前哨基地にたどり着いた。
一方、ファースト・オーダーの新しい最高指導者となって間もないカイロ・レンは、アーミテイジ・ハックス将軍とともに地上軍を指揮し、クレイト前哨基地の巨大なブラスト・ドアを破壊するためバッタリング・ラム・キャノンを配備した。レジスタンスは外部に救援信号を発信し、新たな仲間が助けに駆けつけてくれることを期待しつつ、限られた戦力でなんとか持ちこたえる作戦に出た。彼らは基地の周囲の塹壕に兵士を配置し、ファースト・オーダーの大砲を破壊するためV-4X-Dスキー・スピーダーからなる“レブ”中隊を出撃させた。ポー・ダメロン大尉率いる中隊は、TIEファイターの攻撃で多くの犠牲者を出したが、チューバッカが操縦するYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の援護で全滅を免れる。しかし、結局スピーダー部隊はキャノンの砲撃を阻止することができず、前哨基地のブラスト・ドアは破壊されてしまった。
防壁は破られ、外部からの増援も無く、レジスタンスの希望は潰えたかに見えたが、惑星オク=トーにいるジェダイ・マスターのルーク・スカイウォーカーがフォースの力を使ってクレイトの戦場に自身の姿を投影し、レジスタンスの生存者たちが逃げる時間を稼いだ。ルークの幻影がカイロ・レンとライトセーバーの対決を繰り広げるあいだに、レジスタンスはヴァルプテックスの後を追ってクレイトの洞窟を進み、外へ通じる抜け穴を発見した。ルークの幻影が消滅した後、レンはスノートルーパーを率いて基地に突入したが、既にレジスタンスは<ミレニアム・ファルコン>で逃げ出していた。レジスタンスはクレイトの戦いに破れ、ルークも力を使い果たして命を落としたが、レジスタンスとファースト・オーダーの戦争はこの後も続いた。
背景[]
執拗な追跡[]
- こちらの記事も参照: オエチの戦い
- 「やつらは長くは保たない、これほど燃料を消費していてはな。あとは時間の問題だ」
- ―アーミテイジ・ハックス将軍[出典]
34 ABY[3]、最高指導者スノーク率いるファースト・オーダーは、スターキラー基地を使ってホズニアン星系を攻撃し、新共和国の首都惑星であるホズニアン・プライムを銀河元老院や防衛艦隊もろとも滅ぼした。レイア・オーガナ将軍指揮するレジスタンスは、即座にスターキラー基地への攻撃作戦を実行に移し、この超兵器の破壊に成功する。[7] 戦いが終わった後、レジスタンスはファースト・オーダーの報復攻撃を恐れて、すぐに惑星ディカーにある基地からの撤退活動を開始した。ディカーの基地はアーミテイジ・ハックス将軍指揮下のファースト・オーダー艦隊に破壊されたが、レジスタンスは間一髪で撤退を完了し、イリーニウム星系からハイパースペースへジャンプした。[1]
しかしファースト・オーダーは新技術のハイパースペース追跡装置を使ってレジスタンスの行き先を特定し、攻撃を続行した。レジスタンスはこの戦いでレイアを除く最高司令部のメンバーを全員失い、燃料を浪費しながら逃げ続ける絶望的な状況に追い込まれた。そんな中、負傷したレイアに代わってレジスタンス艦隊の指揮官となったアミリン・ホルド中将は、小型の輸送船を使って惑星クレイトに人員を避難する作戦を立てた。宙図には記載されていない鉱石の星クレイトには、かつて反乱同盟が使用した前哨基地が残されていたのである。一方、ファースト・オーダーの旗艦であるメガ級スター・ドレッドノート<スプレマシー>艦内では、最高指導者スノークが弟子のカイロ・レンの裏切りに遭って命を落としていた。[1]
クレイトへの降下[]
レジスタンスは30隻の[6] U-55軌道ロードリフター[4] でクレイトへの降下を開始したが、彼らの作戦はファースト・オーダーに気づかれた。<スプレマシー>に潜入していたフィンとローズ・ティコがファースト・オーダーに捕まった際に、協力者だったDJが2人を裏切り、レジスタンスの計画を密告してしまったのである。ファースト・オーダーの艦船は輸送船団をターボレーザーで砲撃し、なんの抵抗もすることができない無力な船を1隻ずつ撃墜していった。<ラダス>に残っていたホルド中将は、1隻でも多くの輸送船を逃がすため、<スプレマシー>に向かってハイパースペース・ジャンプを利用した特攻を仕掛けた。[1]
<ラダス>は<スプレマシー>を真っ二つに引き裂き、編隊を組んでいたリサージェント級スター・デストロイヤーを数隻巻き添えにした。ホルドの命を賭した攻撃のおかげで、レジスタンスに残された[1] 6隻の[6] 輸送艇は無事にクレイトの地表にたどりつくことができた。一方、フィンとローズ・ティコはファースト・オーダーによって処刑される寸前だったが、<ラダス>の攻撃で<スプレマシー>のハンガーが崩壊したため、九死に一生を得た。フィンは一対一の対決でキャプテン・ファズマを倒し、ローズやアストロメク・ドロイドBB-8と一緒に[1] クサイ級軽シャトル[4] で<スプレマシー>の残骸から脱出した。また、フィンたちとは別に<スプレマシー>に乗り込んでいたジェダイのレイも船の破壊を生き延び、スノークのシャトルを奪って脱出した。[1]
戦闘[]
レジスタンスの希望[]
- 「よし、聞いてくれ。この錆びたバケツは気に入らないし、どうも分が悪そうだ。でもなんとかして隊形を維持し、奴らがあのキャノンを前に出すまでは近寄りすぎないよう気をつけろ」
- ―ポー・ダメロン[出典]
カイロ・レンは、スノークを殺したのはレイだと嘘をつき、ハックス将軍を力で従え、ファースト・オーダーの新しい最高指導者となった。彼が最高指導者になって最初に出した指令は、レジスタンスを滅ぼすためクレイトに全勢力を差し向けることだった。一方[1]、わずか数十人となった[5] レジスタンスの生存者たちは旧反乱軍の前哨基地に立てこもった。レイアの命令で、基地の唯一の出入り口である巨大な防護壁のブラスト・ドアが閉じられた時、フィンとローズの乗るシャトルが間一髪で基地の中に滑り込んだ。[1] その後、レジスタンスは軌道からの攻撃を阻止するため基地のシールドを作動させ[6]、アウター・リム・テリトリーに救難信号を発信した。レジスタンスに残された唯一の希望は、レイアのメッセージを受け取った同志が助けに来てくれるまで、なんとか抵抗を続けて時間を稼ぐことだった。[1]
ファースト・オーダーは数十隻の輸送船を使い[6]、全地形対応メガキャリバー6(AT-M6)と全地形対応装甲トランスポート(AT-AT)からなるウォーカー部隊、そして全地形対応重運搬機(AT-HH)によって牽引されたスーパーレーザー・シージ・キャノン[5](別名バッタリング・ラム・キャノン)をクレイトの地表に降ろした。 [1] デス・スターのテクノロジーの小型版であるシージ・キャノンは、クレイト前哨基地の防護壁を容易に破壊できる火力を備えていた。カイロ・レンはハックスとともに専用のコマンド・シャトルに乗り込み、部隊の指揮を執った。[1] レジスタンスの防衛砲台を突破するため、ファースト・オーダーのウォーカー部隊はヴィアーズ隊形と呼ばれるフォーメーションをとってクレイト前哨基地に向かって前進した。[5]
レジスタンスの戦力は、旧反乱軍がクレイトに残していったV-4X-Dスキー・スピーダーと、スピーゾック社製のv-120およびv-232砲台[5] といった古い軍用品ばかりだった。[5] これらの兵器はレジスタンス技術者たちによって再利用可能かチェックされ、使えるものは即席の改修を受けた。当初、すぐに出撃可能なスキー・スピーダーはひとつもなかったが、ローズ・ティコたちの創意に富んだ応急処置によって13機が利用可能になった。[6] また、カルアン・イーマット将軍率いるトルーパーたちが基地の外部防衛部隊を形成し、網の目のように広がる地表の塹壕に陣取った。[5]
ポー・ダメロン大尉はフィンやローズ・ティコ、パミッチ・ネロ・グッド、ノディン・チャヴドゥリ[1]、ナイン・ナン[6] を始めとする12人のパイロットからなる[1] “レブ”中隊[4] を指揮し、スキー・スピーダーに乗り込んだ。[1] 彼らはこの古い機体を使い、シージ・キャノンが防壁を射程距離に入れる前にその前進を止める必要があった。出撃に際し、ダメロンはかつてヤヴィンの戦いでデス・スターを破壊した反乱同盟軍のレッド中隊を例に出し、仲間たちを鼓舞した。[6] 間もなく、イーマット将軍がクワッドノキュラーでファースト・オーダーのウォーカーを確認し、スキー・スピーダー隊が前哨基地から出撃した。[1]
スキー・スピーダーの抵抗[]
- 「われわれは最後まで戦ったけれど、銀河はもう希望を失ってしまった。火花は消えてしまった」
- ―レイア・オーガナ[出典]
レジスタンスのスキー・スピーダーは塩で覆われた平原のナトリウム層を切り裂きながら飛行し[6]、赤い菱マンガン鉱[5] の航跡を地面に残して、ファースト・オーダー地上部隊に向かって直進した。ダメロンは敵のキャノンが前に出てくるまでは近づき過ぎないよう、仲間たちに警告した。“レブ”中隊を援護するため、後方の砲台もダメロンの合図で砲撃を開始した。一方、カイロ・レンはハックスから敵機の接近を知らされたが、ウォーカーの前進を続行させた。ファースト・オーダーは[1] 上空で旋回していた[6] TIE/foおよびTIE/sf制宙戦闘機部隊を迎撃に送り出し、あっという間に数機を撃墜した。[1]
スキー・スピーダーは上空からの銃撃をかわすため散開したが、厳しい戦いを強いられた。また塹壕のトルーパーと固定砲台も激しい銃撃にさらされた。戦闘中、ローズ・ティコのスピーダーは3機のTIEに後方をとられたが、チューバッカが操縦するYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>が戦場に駆けつけ、3機を同時に撃ち抜いて破壊した。<ファルコン>の銃座についたレイは[1]、AG-2G四連レーザー砲[8] で次々とTIEを撃墜していき、ファースト・オーダーの注意を地表からそらした。カイロ・レンは激昂しながら<ファルコン>の破壊を命じ、ハックス将軍の指示で、すべてのファイターがこの軽貨物船に向かっていった。レイはスピーダーの仲間たちを救うため、このままTIEを引き連れて戦場から離れるようチューバッカにアドバイスした。[1]
<ファルコン>はTIEファイターを引きつけながらクレバスの中に飛び込み、赤いクリスタルの峡谷の中を飛行した。一方、ファースト・オーダーはスーパーレーザー・シージ・キャノンの発射準備を開始し、レジスタンス・パイロットの生存者たちは砲口の中に撃ち込むチャンスを狙った。[1] カイロ・レンはスキー・スピーダーがキャノンを破壊するのは不可能だと考えたが、万に一つの可能性を危惧し、敵機を片付けるよう部下に指示を出した。ダメロンはキャノンを牽引しているウォーカーのケーブルに機銃掃射を行ったが、表面を焦がしただけに終わった。ファースト・オーダーのウォーカー部隊の迎撃を受け、スキー・スピーダーの生き残りはわずか5機となっていた。[6]
残り数百メートルまで迫った時、ダメロンはキャノンの充填が既に完了していると判断し、仲間たちに攻撃の中止を命じた。ナイン・ナンとカイ・スレナリ、ローズは命令に従ったが、フィンだけはキャノンへの突進を続けた。[6] キャノンはレジスタンスの防護壁に向かって[1] トレーサー・ビーム[5] の照射を開始していたが、フィンは構わず砲筒の中にまっすぐ飛び込もうとした。しかしフィンが焼き尽くされてしまう直前、ローズのスピーダーがフィンの機体に横から体当りした。2機のスピーダーはキャノンの射線を外れて大破したが、ローズが負傷しただけで、パイロット2人は無事だった。なぜ自分を止めたのかと問うフィンに、ローズは憎む相手と戦うよりも愛する人を救うほうが大切だと説き、彼にキスをした。一方、シージ・キャノンはスーパーレーザーを発射し、レジスタンスが立てこもっている基地の防護壁に穴を開けた。[1]
最後のジェダイ[]
- 「おれを許すと言いに戻ってきたのか? おれの魂を救うために?」
「違う」 - ―カイロ・レンとルーク・スカイウォーカー[出典]
防護壁を破ったことを確認すると、カイロ・レンはハックスに前進を続けるよう命じた。[1] レジスタンスの救難信号は多くの地点で受信されたが[6]、レイアのメッセージに応答する者はいなかった。ファースト・オーダー軍が迫る中、レイアはすべての希望が潰えたと考え、仲間たちとともに最後の戦いに備えた。その時、ルーク・スカイウォーカーが基地の奥の坑道から姿を現し、一同を驚かせた。ルークはこれまでのことをレイアに謝り、ハン・ソロのダイスを彼女に手渡した。[1] 双子の兄と触れたとき、レイアは彼と秘密をわかちあった。[6] ルーク本人はいまも彼の隠遁先である惑星オク=トーにおり、クレイトに存在するのはフォースによって投影された幻だったのである。[1]
自分の息子はもはや存在しないと語るレイアに、ルークは“完全に消え去る者などいない”と告げ、たった1人でファースト・オーダーの軍隊に立ち向かっていった。ジェダイだった頃の師匠の姿に気づいたカイロ・レンは、全火力を彼に向けるよう怒鳴りたてた。[1] 一方、フィンは壊れた船の装甲や鋼線で即席のソリをつくり、負傷したローズを塹壕まで運んだ。また、TIEファイターとの戦いを終えた<ミレニアム・ファルコン>のチューバッカとレイは、ファースト・オーダーのウォーカー部隊が一点に向かって集中砲火を行っているのを目撃し、前哨基地の裏側に回ったほうがよいと判断した。[6] レンは砲撃を続けるよう叫び続け、ハックスがもう充分と判断して中止を命じるまで過剰なほどの集中砲火が続いた。しかし爆炎が消えると、そこにはローブに焦げ跡ひとつついていないルークの姿があった。レンは自分を地上に下ろすよう命じ、反論したハックスはフォースで壁に叩きつけられた。[1]
フィンとローズはなんとか仲間たちのもとへ戻り、1人でファースト・オーダーに立ち向かうルークの姿を目撃した。フィンはルークを助けに行くべきだと考えたが、ダメロンはレジスタンスの火花を守るために、ルークがくれたチャンスを掴む必要があると説得した。彼らはルークが姿を現した事実から、クレイト前哨基地の鉱山に自然の出入り口が存在する可能性に気づいた。ダメロンは、ヴァルプテックスと呼ばれるキツネ型のクリーチャーが坑道の奥へ向かうのを見て、この生き物の後をつけるよう仲間たちに呼びかけた。[1]
カイロ・レンとルーク・スカイウォーカーはファースト・オーダーの隊列と前哨基地のあいだに広がる焼け焦げた平原でライトセーバーの対決を繰り広げた。レンはレジスタンスは滅びて戦争は終わると語り、最後のジェダイも死ぬことになると言い放ったが、ルークはそのすべてを否定し、反乱軍は再生し、戦いはまだ始まったばかりで、自分は最後のジェダイではないと告げた。ルークはライトセーバーの青い刃をおさめ、もし怒りによって自分を殺したなら、かつてレンが殺めたハン・ソロと同様、自分はこの先つねにレンのそばにいることになるだろうと語った。レンは無防備なルークに突進してライトセーバーを振り下ろしたが、赤い刃は幻影を何事もなくすりぬけた。真実に気づいて言葉を失うレンに対し、ルークの幻影は別れの言葉を告げて消滅した。[1]
カイロ・レンはスノートルーパーの部隊を率いて防護壁の亀裂を通り、前哨基地の中に攻め込んだが、レジスタンスのメンバーはすでに姿を消しており[1]、残されていたのは無人の輸送船と放棄された装備品だけだった。[6] レジスタンスの生存者は複雑な坑道を通り抜け、ヴァルプテックスが鉱山の出入りに使う亀裂を発見していたのである。亀裂は大量の岩で塞がっていたが、外にいるレイがフォースのテレキネシスを使って岩を動かし、仲間たちの脱出を可能にした。彼らは急いで<ミレニアム・ファルコン>に乗り込み、ファースト・オーダーに見つかる前にクレイトから飛び立っていった。[1]
一方、レンは前哨基地の司令室の床に、ハン・ソロのダイスが転がっているのを見つけた。[1] レンがダイスを見つめた時、フォースに震えが起こり、レイとのあいだにフォースの絆が生じた。レイは恐怖も同情もない冷静な瞳でレンを見つめたあと、つながりを断ち切った。[6] その直後、ダイス自体もぼやけて消滅した。[1]
その後[]
- 「ここからどうやって反乱軍を再建するのですか?」
「必要なものはすべて揃っているわ」 - ―レイとレイア・オーガナ[出典]
クレイトの戦いはファースト・オーダーの勝利に終わった。レジスタンスの主力はほぼ壊滅し、残されたのはレイア・オーガナ将軍やポー・ダメロン、フィン、レイ、チューバッカ、ローズ・ティコ、ケイデル・コー・コニックス、ナイン・ナン、カイ・スレナリ、ラーマ・ダーシー、ジェノ・ナミト[1]、マール・コッベン[9]、BB-8、R2-D2、C-3POを含む、ひとにぎりのメンバーだけだった。しかしレジスタンスを完全に壊滅させるというファースト・オーダーの目的は達成されず、レイアたちはこの戦いが終わった後も、反乱軍を再建して戦い続ける決意を失わなかった。[1]
ルーク・スカイウォーカーは、フォースの投影を使ってカイロ・レンと戦い、レジスタンスが脱出する時間を稼いだ後、力尽きてフォースとひとつになった。クレイトから脱出した際、レイとレイアはルークが死んだことをフォースを通して感知した。レイはこの状態からどうやって反乱軍を再建できるのかと不安を打ち明けたが、レイアはすでに必要なものはすべて揃っていると彼女に告げた。[1] オク=トーのテンプル・アイランドに住むラナイのケアテイカーたちはルークが姿を消したことに気づき、岩棚で彼のローブを発見した。ルークのローブとその他の衣服、そして武器やコンパスといった道具類は、アルシダ=オーカとその娘たちによって保管用の小屋にしまわれた。[6]
<ファルコン>の生存者たち[]
クレイトの戦いの後、ダメロンとレイ、フィンは<ミレニアム・ファルコン>のラウンジに座り、つかの間の平穏なひとときを使って、直近のできごとを振り返った。ダメロンは一連の事件が違ったかたちで進んでいれば良かったと後悔を述べたが、レイは過去でくよくよ悩んではいけないと告げた。雰囲気を変えるため、ダメロンはフィンと一緒にジャクーに墜落した後、どうやってあの砂漠の惑星から脱出したかを2人に語って聞かせることにした(彼はこの話をまだフィンにすら教えていなかった)。ダメロンはレイアからジャクーの任務を与えられたところから語り始め、フィンとの逃亡、そしてナカ・イートという名のゴミ漁りとの出会いを説明した(レイはジャクーのゴミ漁りの中ではマシな方のナカと出会えたのはラッキーだと指摘した)。ダメロンはナカの友人オン・ゴスが住むブローバック・タウンへ連れて行かれ、ディカーへ戻る船を得ることができた。また彼はBB-8を探すためニーマ・アウトポストに立ち寄ったが、ドロイドはすでにそこにいなかった。その後ディカーに戻ったダメロンは、レイアからBB-8がタコダナにいることを知らされたのだった。[2]
ダメロンが続けてタコダナの戦いを振り返っていた時、レイアもラウンジにやってきた。レイアは<ファルコン>の副操縦席で亡き夫ハン・ソロのことを思い返していたが、ナイン・ナンと席を代わり、こちらにやってきたのである。レイアはフォースに関して3人と短い会話を交わしたあと休息に向かい、フィンもローズ・ティコの容態を確認しに行ったため、ラウンジに残ったのはダメロンとレイ(そしてポーグ)だけになった。ダメロンは、レジスタンスがタコダナの城に駆けつけたのが遅かったことを後悔したが、マズ・カナタのその後についてレイから尋ねられると、彼女は元気だと請け合った。レイがカイロ・レンから拷問を受けたことを知ると、ダメロンは自分も同じ経験をしたと語り、自分たちは“拷問仲間”だとジョークを言った。[2]
話題はスターキラー基地の偵察任務に移り、ダメロンはブラック中隊のパイロットであるテミン・ウェクスリーとカレ・キューン、ジェシカ・パヴァが任務の計画を練ったのだとレイに明かした。彼らが任務のために使用したレジスタンス偵察ポッドは、ファースト・オーダーに特定される危険が無い代わりに、エンジンすら搭載していない代物だった。ウェクスリーが乗り込んだ偵察ポッドは、キューンが操縦するXウイングによってスターキラー基地の近くまで運ばれ、その弱点を突き止めるため情報収集を行った。[2] 必要な情報を手に入れることはできたものの、結局彼らはファースト・オーダーによって追跡され、レジスタンス基地の場所が知られてしまうことになった。[7]
時を同じくして、アストロメク・ドロイドのR2-D2とBB-8も互いに直近のできごとを振り返っていた。BB-8はスターキラー基地の戦い当時スリープ状態だったR2-D2に、レジスタンスの戦死者たちの名前を教えた。2体のドロイドの会話は、通路で出くわしたC-3POによって遮られた。C-3POはアストロメクたちと会話したあとラウンジに入り、レイが読んでいたジェダイの聖典の翻訳を手伝うことになった。C-3POは、文字が古いため雑な翻訳になることを断りつつ、フォースやジェダイに関して書かれた一節を訳し始めた。また一方、ダメロンはローズの様子を確認しているフィンのもとへ行き、ディカー撤退戦のとき治療のため眠っていたフィンに、当時のできごとを教えた。ほかのブラック中隊隊員がレジスタンスの仲間を探す任務に出ていることを知ったフィンは、彼らがその後どうなったのかと尋ねた。まさにそのとき、パヴァからピンチを知らせるメッセージが彼らのもとへ届いた。仲間たちを助けるべく、ダメロンはなんとかオーガナを説得し、1人で新たな戦いへ出発することになった。[2]
ルーク・スカイウォーカーの伝説[]
ファースト・オーダーの大軍にたったひとりで立ち向かったジェダイ・マスター・ルーク・スカイウォーカーの物語は、やがてカントニカをはじめとする星々の住民にも伝わった。[10] カント・バイトのレース場でファジアーの世話役として働く少年オニホ・ザヤは、ゴミや木材を使って作った人形を使いながら、仲間のテミリ・ブラッグやアラシェル・サーにルークの物語を語って聞かせた。[6]
制作の舞台裏[]
クレイトの戦いは2017年12月15日公開のシークエル・トリロジー第2作『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』で描かれた。[1] 映画公開に先立ち、2017年12月13日に配信されたゲーム『Star Wars バトルフロント II』のダウンロード・コンテンツで、初めてクレイトの戦いが描写された。[11]
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (初登場) (DLC)
- スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ジュニアノベル版
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ コミック版
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎 (言及のみ)
- レジスタンスの復活 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:去りし日の希望 (間接的に言及)
- スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け (言及のみ)
参考資料[]
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- スター・ウォーズ ビークルのすべて
- 最後のジェダイ:ローズ・ティコ:レジスタンス・ファイター
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 1.32 1.33 1.34 1.35 1.36 1.37 1.38 1.39 1.40 1.41 1.42 1.43 1.44 1.45 1.46 1.47 1.48 1.49 1.50 1.51 1.52 1.53 1.54 1.55 1.56 1.57 1.58 1.59 1.60 1.61 1.62 1.63 1.64 1.65 1.66 1.67 1.68 1.69 1.70 1.71 1.72 1.73 1.74 1.75 1.76 1.77 1.78 1.79 1.80 1.81 1.82 1.83 1.84 1.85 1.86 1.87 1.88 1.89 1.90 1.91 スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎
- ↑ 3.0 3.1 『スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス』によれば『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』の時系列が34 ABYであり、クレイトの戦いを描く『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の時系列は、『フォースの覚醒』から直結しているため。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 5.9 スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 6.12 6.13 6.14 6.15 6.16 6.17 6.18 6.19 スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- ↑ スター・ウォーズ/最後のジェダイ コミック版
- ↑ Star Wars バトルフロント II
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[Source] |