クロミウム(Chromium)、あるいはクロム(Chrome)は貨幣としても用いられた貴重かつ高価な鉱物である。惑星ナブーの文化において、クロミウムの船体のスターシップは王室の所有であることを意味していた。
用途[]
希少鉱物のクロミウムは、銀河系社会において通貨として用いられていた。[1] またクロミウムはスターシップの船体の仕上げに使われたり[2]、ドロイドのめっき加工[5]、ブラスターの装飾、アーマーの素材として用いられることもあった。[3] ハイパードライブ・システムは通常、次元移送の負荷に耐えるためクロミウムとチタンの合金を必要とした。[6] また純粋なクロミウムは通信を遮断する効果を持っていた。[1]
歴史[]
惑星ナブーの文化では、クロミウムで仕上げが施された宇宙船は王室所有であることを示す象徴になっていた。パドメ・アミダラはナブーの女王だった頃にクロミウム仕上げのロイヤル・スターシップを使用していた。[2] またアミダラは退位して元老院議員となった後もクロミウム仕上げの船を使って旅をした。[5]
14 BBY、ジェダイ・パダワンのカル・ケスティスは惑星ゼフォに墜落したヴェネター級スター・デストロイヤーの残骸を訪れた際に、自分のライトセーバーを改造するのに十分な量のクロミウムを手に入れた。[4]
若い頃、密輸業者のランド・カルリジアンは帝国軍将校の武器であるSE-14r軽連射式ブラスターを2丁入手して改造し、ナブーの衛星で採取されたクロミウムを使って仕上げを施した。この連射式ブラスターはカルリジアンの長年のコレクションの中の逸品となった。[7]
アノート宙域の惑星バーニン・コンにはクロミウム鉱山が存在した。帝国時代、オーダー66を生き延びたジェダイのカンドラとヌージは、ウィックリッジ付近にあるクロミウム鉱山で銀河帝国の尋問官に殺された。その後、クロミウム鉱山周辺には帝国の5Mセク・ドロイドが配備された。また銀河内戦中に行われた鉄の封鎖当時、バーニン・コンで武器庫を運営するトランドーシャンのブラスクは、通常なら購買券で取り引きをするところ、代わりにクロミウムを差し出した顧客には特別な品物を提供していた。[1]
ファースト・オーダーのキャプテン・ファズマの装甲服には、皇帝シーヴ・パルパティーンのナブー・ヨットから回収されたクロミウムが再利用されていた。クロミウム仕上げの装甲服は有害な放射線を遮断することができた。また、ファズマのブラスター・ライフルもクロミウムでコーティングされていた。[3]