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類似した名称の記事はクローン戦争(曖昧さ回避)を参照

「邪悪の迷宮になりはてたな、この戦いは」
ヨーダ[出典]

クローン戦争(Clone Wars)は、22 BBYから19 BBYまで続いた、銀河共和国独立星系連合(CIS)のあいだの、銀河系規模の大きな戦争の名前である。クローン・ウォー(Clone War)、グレート・クローン・ウォー(Great Clone War)とも。この戦争の呼び名は、CISのバトル・ドロイド部隊に対抗して共和国が採用した、クローン・トルーパーから名づけられている。これらの軍隊、共和国グランド・アーミー分離主義勢力ドロイド・アーミーは、銀河系の歴史の中で互いに戦いあった戦力として最大のものであり、彼らの戦いは急速に数えきれないほどの居住惑星へと広まっていった。

第一次ジオノーシスの戦いから戦争が始まると、両陣営ともに重要な戦いで勝利を収めていき、戦争中、幾度となくどちらかが相手を完敗させる決定的勝利を収めそうな局面があった。コルサントの戦いにおいて連合側の国家主席ドゥークー伯爵が命を落とし、連合軍将軍グリーヴァスウータパウの戦いで殺され、さらにオーダー66の実行とドロイド軍団の機能停止が重なったことにより、この戦争に終止符が打たれた。この時点で、クローン戦争は史上最大の銀河規模の戦争だった。

戦争関係者のほとんどが知らなかったことだが、この戦争が始まり、そして継続し、やがて終結したのも、シスの暗黒卿ダース・シディアスの策略だった。シディアスは戦争を利用し、ジェダイの大粛清によるジェダイ・オーダーの壊滅のみならず、共和国を銀河帝国へと再編成し、自ら銀河皇帝の座に就くという究極的目標を達成させたのである。クローン戦争はシス卿のオーダーが独裁的に銀河系政府を統治するという結果をもたらした。

背景

戦争への調整

22 BBY第一次ジオノーシスの戦いで公式に始まったクローン戦争だが、その起源は、かつてトレード・フェデレーションアウター・リム貿易ルートへの課税に抗議して行った、惑星ナブー封鎖に見ることができた。この封鎖事件の結果として、ナブー選出元老院議員パルパティーンが、銀河共和国最高議長に選ばれている。彼は彼は、銀河元老院を頻繁に苦しませた腐敗に終止符を打つと約束する。しかし、議長になって最初の数年間、公約はほとんど果たされなかった。トレード・フェデレーションの非武装化も、ほとんどの人々から見れば平手打ち程度の損害しかない、甘いものだった。さらに、トレード・フェデレーションのヴァイスロイヌート・ガンレイは、ナブー紛争で演じた役割に対する重大な告訴のすべてを、パドメ・アミダラ議員の反対があったにもかかわらず、なんとか回避していた。

The Seduction of Dooku

ドゥークー伯爵と連絡を取るダース・シディアス

このころ、パルパティーンは、その正体であるダース・シディアスとして、経験豊かなジェダイ・マスタードゥークー伯爵と接触していた。パルパティーンはナブーの戦いで弟子のダース・モールを失っており、新しい弟子を必要としていた。ドゥークーは共和国に対する信頼を、ガリドラーンの戦いの後に失っており、新しい弟子として完全な人物だったのである。旧友のジェダイ・マスターであるサイフォ=ディアスを殺害し、ダース・タイラナスとなったドゥークーは、ジェダイクローン軍団が密かに育てられていることを、知るべき時期が来るまで悟られないよう、ジェダイ・アーカイブからカミーノに関する情報を消去した。資質をテストした後、ドゥークーはクローン軍団の遺伝子提供者としてジャンゴ・フェットを選び出した。

共和国のグランド・アーミーの準備はカミーノで進められていたが、一方で、銀河系には既に活動していたクローン戦士の軍団が存在した。クローン製造者と彼らの計画はオビ=ワン・ケノービのようなジェダイや、フリンガーにして元銃器密輸業者デクスター・ジェットスターなどには知られており、アウトバウンド・フライトが破壊された27 BBYごろ、銀河共和国の軍隊はこのクローン戦士たちと戦った。この戦士たちは成人まで急速に成長させられていたため、危険なほど不安定なクローン・マッドネスの傾向があった。未来の大提督ギラッド・ペレオンなど、こうした戦いのベテランたちは、これらの戦いがクローン戦争の始まりだったのではないかと考えるようになったが、当時のほとんどの市民にとって、この時には共和国動揺の予兆程度にしか感じられなかった。

Kamino Facility

カミーノで育てられたクローン・トルーパー

24 BBY、パルパティーンの最高議長としての任期の8年目が訪れ、終わった。およそ同じころ、ドゥークーはラクサス・プライムに姿を現し、独立星系連合(CIS)を組織するという意向を明言する。この連合は特権を剥奪された政府と組織によるグループであり、彼らの目的は共和国からの離脱だった。この離脱した派閥が起こし得ることを危惧し、パルパティーンは銀河憲法に定められていたよりも長く、議長にとどまることを許された。

その後の2年間、多くの星系が共和国を去って連合に加わった。アンドージオノーシスティナサイ・マイスヤグデュルなどがその中に含まれていた。彼らにはさらに、エルロードダンジャータントラスルイス宙域が加盟し、リマ・トレード・ルートのリムワード(リム側)はほとんどが連合の支配下に置かれることになった。これらの宙域には連合に200もの農耕惑星を提供したアブリオン宙域アガマーオールン・トチスマーゴシャー・ハイパースペース交差路を提供したラハラ宙域も追従した。しかし、アンドーが連盟に加わった後も、アンドーアン・フリー・コロニーは共和国の傘下に残った。

Geonosis droid foundries

ジオノーシスで製造されるバトル・ドロイド

その後、連合には銀河系の企業が参加していった。バクトイド・アーマー・ワークショップ社コマース・ギルドコーポレート・アライアンステクノ・ユニオンインターギャラクティック銀行グループ、そしてトレード・フェデレーションなどである。首都惑星コルサントでは、軍隊創設法案への投票のためやって来たナブーの元老院議員、アミダラへのテロ(ドゥークーとヴァイスロイ・ガンレイによって指示され、ジャンゴ・フェットとザム・ウェセルが実行した)など、多くのテロリストによる攻撃が行われた。アミダラへのテロの結果、最高議長は共和国を分離主義勢力の脅威から守るため、軍隊を創設する権利を手にする。

アミダラの命を狙う二度目の攻撃の後、ジェダイ評議会はオビ=ワン・ケノービに議員暗殺計画の黒幕を探し出すよう命じ、アナキン・スカイウォーカーがナブーに戻るアミダラ議員を護衛することになった。捜索の末、ケノービはカミーノにたどり着き、クローン軍団(この時点で20万ユニットが製造され、100万が製造途中だった)を発見する。ケノービはジャンゴ・フェットとも会うが、彼は息子とともにジオノーシスへの逃亡を図る。ケノービは彼を追跡し、ジェダイ評議会へメッセージを送ろうとしたが、捕えられてしまう。タトゥイーンにおいて、スカイウォーカーはその場に留まってアミダラを守るよう、メイス・ウィンドゥから指示を受けた。しかしアミダラはジオノーシスへ行きケノービを救うことに決める。しかしアミダラとスカイウォーカーも捕まってしまい、ポグル・ザ・レッサー大公(分離主義勢力の主要リーダーのひとり)の命令で、ふたりはケノービとともに処刑されることになってしまう。

元老院は分離主義勢力のドロイド軍団のことを知り、代議員ジャー・ジャー・ビンクス(彼は副議長マス・アミダに操作されていた)はパルパティーン最高議長に非常時大権を与えることを提案する。議長は、共和国グランド・アーミーに仕えるクローン軍団の創設を合法化した。

一方、ジオノージアン・インダストリーズ社究極兵器の設計を進めていた。これは、銀河共和国の軍隊や惑星を破壊することができる球体のようなバトルステーションだった。

連合軍の仲間

Seps

アサージ・ヴェントレス、グリーヴァス将軍、ダージ

シスの2人の掟によって公然と弟子をとることは許されなかったドゥークー伯爵だが、何人かのフォース=センシティブたちをダーク・アコライトとして活動させるため探し出していた。その中には、アサージ・ヴェントレスセヴランス・タンソーラ・バルクトル・スコアカドリアン・セイアーテル・ダークカロクヴィノクサートトレノックスなどが含まれ、一時はジェダイ・マスターのクインラン・ヴォスさえその一員だった。ヴェントレスとヴォスを除いた全員が、戦争中に殺害されている。

このダーク・ジェダイのグループに加え、ドゥークーはチストリの戦士サイドン・プラックスや、ジェンダイバウンティ・ハンターダージらも仲間に引き入れた。マンダロリアンを憎んでいたダージは、マンダロリアンのジャンゴ・フェットのDNAから作られた共和国クローン・トルーパー軍団を滅ぼすという動機から、連合に快く加わった。

独立星系連合のもっとも重要で、もっとも有名な協力者は、カリーシュの戦士、カイメイン・ジャイ・シーラルだった。シーラルの体は、ドゥークー本人が手配したシャトル墜落事故によって(シーラルはその事実を知らなかった)、再起不能なほどの重傷を負わされていた。重傷を負った彼の体は惑星ジオノーシスへと運ばれる。インターギャラクティック銀行グループの会長サン・ヒルはこの戦士に、彼の新しい人生と、彼の民族に対するインターギャラクティック銀行グループからの支援を提供すると申し出た。引き換えに、このカリーシュに突き付けられた条件は、彼の同胞を不当に扱った共和国に対し連合側のドロイド軍を指揮すること、それだけだった。

シーラルは与えられた機会を掴み、新しいドロイドの体を得て、恐るべきドロイド軍最高司令官、グリーヴァス将軍となったのである。

歴史

ジオノーシスの戦い

Attack of the clones 4

ジオノーシスの戦い

クローン戦争の最初の戦闘は、ジオノーシスの戦いだった。この戦いは分離主義勢力がジオノーシスでオビ=ワン・ケノービを捕え、彼を共和国のスパイとして告発した後に勃発した。アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラ元老院議員がケノービ救出を試みたが、ふたりとも捕まってしまい、処刑されることになった。メイス・ウィンドゥが率いる攻撃チームは、囚人たちが殺される予定の処刑場、ペトラナキ・アリーナへとなだれ込んだ。続いて起こった戦いの中で、数多くのジェダイと、クローン軍団の遺伝子提供者であるバウンティ・ハンター、ジャンゴ・フェットが命を落とした。ジェダイはこのとき初めてB2スーパー・バトル・ドロイドと対峙し、そのグレードアップされた知性、アーマー、武器に圧倒された。

ジェダイはしばらくの間何とか持ちこたえていたが、数で圧倒するドロイド軍によって撃退されてしまう。彼らが最後まで戦う備えをしていたところに、ヨーダが指揮するクローン軍団が駆け付け、空から共和国ガンシップが降ろされた。ジェダイをアリーナから救出したクローンたちは、ジオノーシスの陸地でドロイド軍団の脱出を阻止するため、戦いを繰り広げた。

しかし、戦いは地表だけで行われたわけではなかった。宇宙空間では、アディ・ガリアが率いるクローン・パイロットたちが、様々なトレード・フェデレーションの戦艦と戦い、地下ではクローン・コマンドー(特に、有名なデルタ分隊のコマンドーたち)が分離主義勢力と戦い、共和国は製造工場やサン・ファークジオノージアンのリーダーを排除して勝利を収めていた。

戦いが敗北に終わると、ドゥークー伯爵は分離主義勢力の究極兵器プランを手にし、秘密の格納庫へと逃げて行った。オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーによる妨害があったが、ドゥークーはこの二人に打ち勝ち、アナキンの右腕を切断する。しかし、ドゥークーもその場に駆け付けたヨーダを破ることは容易にいかず、逃げるために姑息な手を使わざるを得なかった。

コルサントにたどり着いたドゥークーは、ザ・ワークスでダース・シディアスと対面した。ふたりのシス卿にとって、敗北に終わったジオノーシスの戦いも、より大きなゲームの始まりにすぎないようだった。

1年目(22 BBY~21 BBY)

初期の戦い

「クローン大戦が銀河中に広がった。星々を脅かすのは邪悪なドゥークー伯爵一派。一方新しい共和国軍を率いるのはジェダイ騎士団の役目だ」
ヨーダ[出典]

ジオノーシスの戦いは共和国の勝利に終わったが、共和国と連合の間の戦争勃発は、回避不可能だった。何百万ものクローン・トルーパー・ユニットが、連合軍を探し出して倒すためにコルサントから派遣された。こうした任務において、クローンはジェダイ・ナイトに指揮される。ジェダイ・オーダーが大挙して武器を手に取るのは、1,000年前の第七次ルーサンの戦い以来、初めてのことだった。

その後の戦いで、ジェダイ・ナイトのソーラ・バルクとソルメは、ドゥークーと戦うためバクラの秘密基地へと派遣された。ジェダイにとって事態はうまく進まず、ソルメは何とか逃げ切ったが、バルクはドゥークーに捕えられ、フォースのダークサイドに誘惑されてしまう。ジオノーシスの戦いから7日後、メイス・ウィンドゥは価値ある情報を持つテクノ・ユニオンの科学者ラトリ・テインを見つけ出すため、2人のジェダイのスパイ、アイラ・セキュライレニク・イトクラコレリア任務へ送り出す。彼らは、スルイス宙域フリーダムズ・サンズの試みを止める計画に失敗し帰還したばかりのコレリアンのジェダイ・マスター、ネジャー・ハルシオンの予期せぬ助けを得る。

その後、ウーキーの故郷キャッシークを、分離主義勢力とトランドーシャンが侵略した。トランドーシャンは数えきれないほどのウーキーの捕虜を集め、強制収容所に彼らを収監した。共和国は何とかトランドーシャンを追い払ったが、キャッシークでの戦いは継続した。

戦争開始を認識し、ウーキーは共和国グランド・アーミーのためにエレデス星系アラリス・プライムデシメイターを作動した。スパイのボギーガ・ベダイはこのことをハット・カルテルブーアカ・ザ・ハットに報告する。ブーアカはこの情報を分離主義勢力に教えれば利益が得られると判断した。

カミーノ防衛

Blue Glass Arrow 詳細は第一次カミーノの戦いを参照

その後、共和国のクローン施設を破壊しようと、コーポレート・アライアンスの監督官パッセル・アージェンテモン・カラマリメライが率いる分離主義勢力が惑星カミーノに攻撃を仕掛けた。しかし、ジェダイは彼らの作戦を知っており、ジェダイ・スターファイターの防衛艦隊を、カミーノを守るために派遣した。ジェダイのパイロットたちは上空で勇敢に戦ったが、ドロイド軍のティポカ・シティへの上陸を止めることができなかった。新しく始動したARCトルーパージェット・コマンドーの到着によって戦いの流れは変わり、メライは都市のシールド発生装置があると想定される場所に、必死の攻撃を仕掛けざるを得なくなった。

しかし、このモン・カラマリの戦略家にとって、ジェダイはあまりに賢すぎる相手だった。コーポレート・アライアンスが集めたデータは間違っており、メライの努力も無駄に終わった。土壇場の攻撃で、メライはジェダイのハイパースペース・リングに飛び込み、途中で旗艦の<シャーク>を破壊させて戦艦に退却の猶予を与えた。明らかに共和国の勝利だったが、実はこの戦いは、連合内の裏切り者を探し出して始末するために、ダース・シディアスとその弟子ダース・タイラナスが仕組んだものだった。その後、カミーノからはより多くのクローン・トルーパーが展開され、戦争は長引いた。また、共和国はスパーティ・クローニング・シリンダーなどの別のクローニング方法の研究を開始し、共和国中のいたるところで徴兵が行われた。

ムウニリンスト征服

Blue Glass Arrow 詳細はムウニリンストの戦いを参照
Blue Glass Arrow 詳細はヤヴィン4の対決を参照
「銀行グループは降伏した。勝利は我ら共和国軍のものだ」
―共和国軍の報告[出典]
Voolvif2

ムウニリンストでクローン・トルーパーを率いるヴールヴィフ・モン

惑星ムウニリンスト攻撃を指揮させるため、パルパティーンはアナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービを派遣する。この惑星はインターギャラクティック銀行グループの本拠地であり、分離主義勢力の金融上の重要地かつ、バトル・ドロイドの提供元だった。戦いの中、共和国はアクラメイター級アサルト・シップ艦隊を分離主義勢力の防衛網に放つ。スカイウォーカーが宇宙戦を指揮し、ケノービは地上攻撃を指揮した。

ムウニリンスト地上、ケノービの軍隊の戦況は優勢だった。キャプテンアルファ77が率いるムウニリンスト10は首都ハーナイダンで任務を実行するも、ガンシップを敵の陣地の中で撃ち落とされてしまった。しかし、このARCトルーパーはムウニリンスト中核に配置されている防衛砲台を破壊するという任務を達成した。SPHA-T砲台は分離主義勢力の都市と軍隊の大部分を壊滅させた。これに応じ、分離主義勢力のバウンティ・ハンター、ダージはケノービの地上軍に対抗してIGランサー・コンバット・ドロイド部隊を指揮する。ケノービは105-Kランサー・バイクに乗ったクローン・ランサー・トルーパーを率いてダージの部隊と戦い、最後にはダージとの一騎打ちで彼らを破った。それからケノービは銀行グループの司令センターでムウニリンスト10と落ち合い、グループのリーダー、サン・ヒルに降伏を要求する。そこに、直前の決闘を生き延びていたダージが乱入し、クローンからの一斉射撃を浴び重傷を負うも、ジェンダイの能力によって耐え抜き、ケノービを襲った。多くのクローンが殺されたが、アルファ77の助けもあり、ケノービはダージを倒す。しかし、このときも、再生能力を使ってダージは生き延びていた。

一方宇宙でも、アナキンは共和国軍を勝利に導いた。戦闘中、彼は非正統的な戦術を採用した。クローンの戦闘機に、ミサイルをアクラメイター級アサルチ・シップの船首を飛び越え、敵のいない方向へ撃つよう命じたのである。アナキンが共和国の戦艦を通り越して飛行すると、彼を追跡するドロイド・スターファイターが、アナキンをかすめたミサイルに命中し、破壊された。自分を追跡する残ったミサイルを引き連れ、アナキンはCISのクルーザーを通り越し、ミサイルを格納庫に導いた。作戦通り、敵の宇宙船は破壊された。

戦いの後半、正体不明のスターファイターがハイパースペースから姿を現し、クローンの乗る戦闘機を数多く破壊した。スカイウォーカーはすぐに未知の宇宙船と交戦する。戦いは白熱し、ドッグファイトは軌道から惑星地表、そしてまた軌道へ戻り、宇宙空間へと戦場を転々とした。この謎のフォース=センシティブのパイロットは、のちにドゥークーの弟子、悪名高いアサージ・ヴェントレスであることが明らかになる。彼女はハイパースペースにジャンプし、若きジェダイもオビ=ワンの静止を振り切り、後を追った。彼はジャングルのヤヴィン4までヴェントレスを追い、彼女とライトセーバーの戦いを繰り広げ、マサッシ・テンプルの頂上で彼女を打ち負かした。ヴェントレスは敗北するも、死を免れていた。ムウニリンストの戦いは、共和国の大きな勝利の一つとなった。

モン・カラマリの戦い

KitFisto

ダックで戦うキット・フィストー

Blue Glass Arrow 詳細はモン・カラマリの戦い(クローン戦争)を参照
「惑星モン・カラマリで種族が分裂した。クオレンの分離主義連盟軍がカラマリ評議会と対決。カラマリたちでは歯が立たぬ。我々が介入する」
ヨーダ[出典]

一方、海の惑星ダックでは、ジェダイ・マスター・キット・フィストー率いるクローン・スキューバ・トルーパーモン・カラマリ・ナイトたちが、CISを味方に付けたクオレン孤立主義同盟を破った。戦いの後、キット・フィストーは孤立主義同盟がモアッパ(キットはモアッパが知覚種族であることを発見する)と結託していたことを知る。キットはモン・カラマリに、知的なモアッパに敬意を払い和平協定を結ぶ必要があると知らせた。しかし、クオレン自由ダック運動の主要メンバーはモン・カラマリから逃げ、CISの惑星パマントミントゥインへと移り住んだ。こうした惑星で、自由ダック義勇工兵隊は造船所を作り上げる。CISが盗み出したモン・カラマリ造船所のブループリントを基にしたデザインを使い、これらの造船所はレキューザント級軽デストロイヤーをミントゥインで、プロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーパマント・ドックス社で、連合宇宙軍のために造船する。

ダントゥインの戦い

Blue Glass Arrow 詳細はダントゥインの戦い(クローン戦争)を参照
Macehands

ダントゥインで戦うメイス・ウィンドゥ

連合軍は、惑星ダントゥインを共和国のムウニリンスト封鎖に対する反撃のための途中着陸地として利用していた。しかし、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥはダントゥインに連合軍がいることを知り、分離主義勢力の前進を止めるため、クローン・トルーパーを引き連れて旅立った。クローンとドロイドが広大な平野で衝突したことで、ダントゥインでも戦争の火ぶたが切って落とされることとなった。マスター・ウィンドゥの存在のおかげで、連合側のB2スーパー・バトル・ドロイドのほとんど4分の1程度の人数しかいなかったクローン・トルーパーだったが、戦況は優勢だった。

しかし、戦いにおける立場は、巨大な包囲兵器、サイズミック・タンクの到着によって逆転することになる。このタンクは本来採掘活動のために使われるサイズミック・ドライバーを使い、クローン・トルーパーを押しつぶすか、衝撃波で吹き飛ばした。混乱の中、ウィンドゥはライトセーバーを失ってしまい、しばらく丸腰でドロイドと戦わざるを得なくなった。サイズミック・タンクの次の衝撃波の中でライトセーバーを取り戻すと、ウィンドゥはタンクに向かって跳躍した。ウィンドゥはサイズミック・ドライバーを動けなくし、タンクのドロイドの乗組員を破壊して、コントロールを奪った。ウィンドゥはその場を飛び去り、地面に激突して爆発するサイズミック・タンクを見守った。戦いは共和国の勝利に終わる。

イラム防衛

Blue Glass Arrow 詳細はイラムの待ち伏せを参照
「イラムの寺院を見つけ出し破壊しろ」
ドゥークーの指令[出典]
Padme cartoon

イラムでのパドメ・アミダラ

一方、惑星イラムでは、CISの鉱山に配置されるカメレオン・ドロイドが、ライトセーバー・クリスタル・テンプルへと潜入した。攻撃の際、ジェダイ・マスターのルミナーラ・アンドゥリと、そのパダワンバリス・オフィーが、後者のライトセーバー制作のためにテンプルに居合わせた。ふたりは勇敢にテンプルを守ったが、最終的に建物は大きな被害を受ける。

ふたりのジェダイは洞窟の陥没によって窮地に陥るが、元老院議員パドメ・アミダラと共に旅をしている途中異変に気づき、ふたりを救出に向かうようキャプテン・グレガー・タイフォを説得したマスター・ヨーダが、イラムに駆け付けた。マスター・ヨーダは、アミダラのナブー・ヨットに皆を残し、ひとり洞窟へと向かった。アミダラ議員は彼を心配し、C-3POR2-D2を連れて後を追った。R2のスキャナーは移動する物体をとらえ、彼女たちはその物体から攻撃を受ける。3人は待ち伏せを回避するため物陰に隠れるが、カメレオン・ドロイドはクローキング装置を使って姿を隠すことができた。アミダラは敵の位置を知るため、コートを囮にして投げた。ドロイドの銃撃でその位置を知った議員は、正確に相手を打ち抜き、2体のドロイドを破壊した。

ヨーダはルミナーラとバリスを連れてテンプルから帰還した。ヨーダはだれがテンプルの位置を漏らしたのかと不安がった。R2は破壊されたカメレオン・ドロイドにプラグを接続し、ドゥークー伯爵の通信記録を呼び出した。

ハイポリの戦い

Blue Glass Arrow 詳細はハイポリの戦い(クローン戦争)を参照
「疲れていたとはいえ、ジェダイ5人が立ち向かい倒されるのは尋常ではない。恐るべき敵だ」
グリーヴァスについて、キ=アディ=ムンディ[出典]
Grievouscartoon

ハイポリにおけるグリーヴァス

ハイポリの戦いでは、銀河共和国がもっとも大きな脅威のひとつと直面した。この戦いでグリーヴァス将軍が衝撃的なデビューを飾ったのである。将軍はドロイドの大軍をハイポリで指揮し、共和国の宇宙船をいくつか撃墜し、共和国の軍隊を完全に排除し、ター・シアダアクマン・バレクシャア・ギを含むジェダイ数人を殺害した。惑星ムウニリンストのケノービ将軍から派遣されたARCキャプテンのアルファ77とARCトルーパーの中隊が良いところに駆け付けたため、生き残っていたジェダイは殺されずに済んだ。この戦いを生き残ったのは、シャアク・ティキ=アディ=ムンディアイラ・セキュラカクルーク、そしてARCの部隊だけだった。

2年目(21 BBY~20 BBY)

ハルウン・コルの危機

ジェダイ評議会の長老、メイス・ウィンドゥが故郷の惑星ハルウン・コルへと派遣されたことで、ジオノーシスの戦いから6か月後、ハルウン・コルの危機が始まった。共和国が手に入れたホロヴィドからは、ハルウン・コルにいるジェダイ、デパ・ビラバ(彼女は分離主義勢力を味方にしたバロワイに対抗できるようコルナイを訓練するため、あらかじめ評議会に派遣されていた)が、血に飢えた狂人のようになっていることが見受けられた。この惑星が戦略的に重要な交易場であることもビラバが派遣された理由だったが、共和国はまだ惑星全体を敵に回して攻撃に専念する準備はできていなかった。裏切り者の共和国エージェントが仕組んだ暗殺計画を回避し、ウィンドゥはビラバに会うため内陸へと移動する。メイスはCRC-09/571率いる共和国輸送船<ハレック>のクローンの援軍と協力し、バロワイの民兵に対抗してコルナイの兵士を指揮した。

彼は首都ペレク・ボウへと移動し、独創的な戦略を用いて、バロワイ市民軍のローズ・ゲプトゥン大佐を何とか追いつめた。土壇場でコルナイのカー・ヴァスターのエリート兵士が何人か裏切ったにもかかわらず、ウィンドゥはゲプトゥンを降伏させて星系を引き渡させ、ドロイドをシャットダウンさせた。しかし、この勝利には大きな損失が伴った。ビバラは戦いが終わった後、自ら昏睡状態に陥り、回復することはなかった。

3年目(20 BBY~19 BBY)

プリシトリンの勝利

Blue Glass Arrow 詳細はプリシトリンの戦いを参照
Jedi Trial full

プリシトリンの戦い

惑星プリシトリンは共和国によって征服されたばかりだった。銀河の全領域のデータ装置にリンクできる進んだコミュニケーション・システムがあったものの、惑星には防衛手段がほとんど存在しなかった。分離主義勢力に攻撃されることを恐れ、共和国は造船所のある近隣のスルイス・ヴァンから艦隊を得ようとした。

しかし、アサージはすぐに彼らの計画に気づき、銀行グループの提督ポース・トニス率いる艦隊を派遣する。スルイス・ヴァンを封鎖したトニスの艦隊は、プリシトリンへ行き大量のドロイド軍団でこの星を征服した。トニスの艦隊は星系に広めた妨害フィールドによって、首尾よく行動を進めることができた。この妨害は、銀河系のほかの場所でも通信を妨げた。

キャプテン・ゾーズライダー・スレイクのフリーダムズ・サンズは分離主義勢力を止めようとするが、戦況は敗北に近かった。幸運にも、ネジャー・ハルシオンとアナキン・スカイウォーカーが指揮する共和国の増援が彼らのもとへと駆けつけ、プリシトリンの戦いが始まった。戦いの中、共和国とフリーダムズ・サンズは100万を超えるバトル・ドロイドと巨大な宇宙艦隊を相手し、勝利を収める。また、この戦いはスカイウォーカーがジェダイ・ナイトに昇格する前の最後の試練という側面も持っていた。

のちにスセヴフィで、ネジャー・ハルシオンはアンザーティのダーク・ジェダイ、ニコス・タイリスと戦って命を落とした。しかし、アンザーティのほうも死んだため、彼の支持者ジェンサライはジェダイに対抗するようになる。ネジャー・ハルシオンの孫コラン・ホーンによって発見されるまで、長年の間ジェンサライは銀河系と隔絶したままになる。

終戦に向けての展開(19 BBY)

ダース・シディアス捜索

ジェダイにとって、シス卿が銀河元老院を支配しているという可能性が、重要なものになった。戦争が始まったとき与えられた非常時大権を放棄するようパルパティーンを説得するための材料として、ダース・シディアスの捜索がなされる。

アナキン・スカイウォーカーは(少なくとも共和国市民にとっての)「ポスター・ボーイ」となっており、プリシトリンの戦いで果たした役割もあり、ジェダイ・ナイトの称号を与えられた。彼はアウター・リム包囲作戦に参加したジェダイのひとりであり、サルーカマイフェルーシアマイギートーニモーディアケイト・ニモーディアディーコ、ニモーディアコルー・ニモーディアといった惑星で分離主義勢力の主要な施設を攻撃した。コルー・ニモーディアへの攻撃中、共和国のウォーカーとジャガーノートが連合軍に対して解き放たれた。ニモーディアは戦いで荒廃し、多くのニモーディアンの孵化場が破壊されたことは、この種族に影響を及ぼした。アナキンはグリーヴァス将軍に対する共和国の答えとなり、歴史上もっとも偉大な共和国の英雄へと上り詰めた。

Grievoussoru

シャアク・ティの前に現れたグリーヴァス

第一次ケイト・ニモーディアの戦いでは、ダース・シディアス存在の証拠が発見された。この戦いで共和国はトレード・フェデレーションのヴァイスロイにして、分離主義評議会の主要メンバー、ヌート・ガンレイを捕まえようとしていた。共和国は分離主義勢力をコアとコロニーから一掃していたが、ヌート・ガンレイは出来る限りの富を回収しようと、ケイト・ニモーディアへと戻ってきていたのだった。共和国情報部は彼の居場所の情報を掴み、オビ=ワン・ケノービとナイトに昇格したばかりのスカイウォーカー、そしてジャン・ドドンナが待ち伏せのために派遣された。

しかし、ヌート・ガンレイは何とか脱出に成功する。ケイト・ニモーディアは共和国によって征服され、ガンレイのメクノ=チェアが回収された。この特注品の家具には、暗号化されたチャンネルで放送することができるホロプロジェクターが搭載されており、ガンレイたちはこれを使って直接ダース・シディアスとの通信を行っていた。そこでジェダイ評議会は、オビ=ワンとアナキンにこの証拠から示されるコースをたどり、ダース・シディアスの正体を掴むという任務を課した。シス卿探索任務を進めていくうちに、彼らは銀河中を動き回ることになる。

一方では、コマース・ギルドの指導者シュ・マーイが彼女の本拠地である惑星フェルーシアへ、持ち株の生産に関する準備を行うために戻っていた。しかし、新しくナイトになったバリス・オフィーとセロニアンのパダワン、ゾンダーが彼女を捕まえるためにフェルーシアへと派遣されるが、逆に捕まることになる。その後、アイラ・セキュラとクロー・コマンダーCC-5052が救出に駆け付ける。シュ・マーイは逃げる前に、フェルーシアの水系に致命的な生物兵器を放っていった。

これらの事件の後、グリーヴァスは分離主義評議会を集め、彼らの隠れ家を見つけようとした。彼が最初に選んだのはベルドロンだったが、ヌート・ガンレイのメクノ=チェアを通しての伝達が傍受されたため、共和国に情報が知られ、彼らはこの惑星から逃げなくてはならなかった。共和国の特別部隊とケノービ、スカイウォーカーは分離主義勢力を待ち伏せする。戦いが始まり、スカイウォーカーはターボレーザーの波の中を飛びぬけ、グリーヴァスの旗艦、<インヴィジブル・ハンド>のブリッジを攻撃した。

分離主義勢力は難民輸送船に砲撃し、何機かを破壊することで逃げる機会を得た。しかし、ベルドロンでグリーヴァスを待ち伏せしたことで、共和国はどうやって暗号を解読するのかを発見できた。装置をリバース・エンジニアリングし、共和国情報部はその起源と、ダース・シディアスが銀河の首都コルサントの捨てられた施設、ザ・ワークスで活動していた事実を突き止めた。そこでダース・シディアスは、彼の最後の手札を切ることになった。すなわちコルサントの戦いである。最高議長パルパティーンとして、シディアスは惑星マイギートー、フェルーシア、サルーカマイを「悪の3惑星」と呼ぶスピーチを行い、これらを鎮圧するためにコルサントの防衛艦隊の半分を派遣した。同時に、彼はドゥークー伯爵とグリーヴァス将軍に防御力の弱まった銀河首都を、ディープ・コアの秘密のハイパースペース・ルートを使って攻撃するように命令した。

この時点で、クローン戦争による死者は数十億人に上っていた。

Saesee and Clones Attack

分離主義勢力宇宙船を拿捕しようとする共和国軍

そんな中、オビ=ワンとアナキンはグリーヴァスがそこに隠れていると考え、辺境の惑星ネルヴァーンへと赴いていた。そこで、アナキンは巨大なモンスターを倒し、(これは地元民の若者の通過儀礼を邪魔する行為だったが)地元ネルヴァーニアンの賞賛を得た。彼らはこれを、彼らの土地を謎の悪から解放するホルト・ケイズド(ネルヴァーニアンの言語で「幽霊の手」の意味、アナキンの機械の腕について指していた)の到来と考える。痛みを伴う式典に耐えた後、アナキンは悪と直面するための探求に乗り出すことになる。彼は洞窟に入り、自分がダース・ヴェイダ―になるヴィジョンを目にした。それから、彼は地元民を実験台にしていたテクノ・ユニオンの研究施設を発見し、これを破壊する。彼は実験台にされ体を変異された捕虜たちの心に触れ、彼らを家族のもとへ帰す。ネルヴァーニアンの村では祝賀会が開かれた。

その後、オビ=ワンとアナキンはレッド中隊とともに、ドゥークーが隠れているとされる惑星タイスへ送られた。中隊は軌道の防衛力によって一掃され、ケノービとスカイウォーカーは二人だけでライマージ・パワー社の施設に潜入することになった。ドゥークーは彼らのもとにバトル・ドロイドを送るが、アナキンはフォースの力を使い、ドロイドとドゥークーの頭上に天井を落とした。ドゥークーは何とか瓦礫から逃れ、ソーラー・セーラーを使って惑星を脱出し、グリーヴァスと落ち合った。ジェダイたちも部屋の残骸を逃れ、旗艦へと戻るが、コルサントが分離主義勢力に襲われていると知らされた。彼らはすぐにインターセプターでコアへと戻る。

コルサントの戦い

Blue Glass Arrow 詳細はコルサントの戦い(クローン戦争)を参照
Spacebattle

コルサント上空でドロイド・ファイターの大軍と戦うスクワッド・セブン

コルサントでは、ドゥークー伯爵とグリーヴァス将軍が率いる分離主義勢力の艦隊が、この銀河系首都に対する1週間にもわたる包囲攻撃を仕掛けていた。独立星系連合C-9979ランディング・クラフトが、ヴァルチャー・ドロイドとドロイド・トライ=ファイターの大軍を引き連れて首都内部へと放たれた。何億ものバトル・ドロイドやタンク・ドロイドがギャラクティック・シティの通りを荒廃させていき、そこで暮らす住民や施設に重大な被害をもたらしていった。これに応え、共和国は分離主義勢力ドロイド軍団に対抗するクローン部隊を配備した。

戦いが宇宙空間、大気圏内上空、地上で荒れ狂う中、グリーヴァス将軍は500リパブリカを襲撃し、何人かのクローン・トルーパーやジェダイを殺害し、パルパティーン最高議長を誘拐した。

救出任務
Dookuepisodeiii

インヴィジブル・ハンド>での対決

スカイウォーカーとケノービは、パルパティーンの救出任務に参加するため、首都惑星へと戻ってきた。ふたりは分離主義勢力のグリーヴァスの旗艦、<インヴィジブル・ハンド>に乗り込み、パルパティーン議長がとらえられている部屋へと急いだ。

しかし、そこを離れる前に、二人の前にドゥークー伯爵が現れた。スカイウォーカーとケノービは再びこのシス卿と戦うことになる。最初はドゥークー伯爵の優勢だったが、ジェダイは戦いの途中にライトセーバーの戦闘スタイルを変え、シス卿を圧倒した。ドゥークーは自分の優位を取り戻すため、フォースを使ってケノービを壁のほうへと飛ばし、彼を気絶させた。

ドゥークーとスカイウォーカーの戦闘中、パルパティーンとドゥークーの二人が、スカイウォーカーにダークサイドへと誘惑する言葉を投げかけた。これはドゥークーにとって逆効果であり、スカイウォーカーが戦いの主導権を握ることになる。スカイウォーカーはドゥークーを丸腰にし、パルパティーンの指示でその首を刎ねた。ドゥークーの死によって、分離主義勢力は、軍事派閥をグリーヴァス将軍が率い、民事派閥をヌート・ガンレイが率いるという、不安定な状態になった。

スカイウォーカー、ケノービ、パルパティーンは、グリーヴァス将軍によって再び捕えられたものの、R2-D2の助けを借りて拘束から抜け出し、ばらばらになっていた宇宙船を運転して、何とかコルサントの地表へと不時着させた。グリーヴァス将軍は残っていた分離主義勢力艦隊とともに逃げ出し、アウター・リム・テリトリーへと姿を隠した。

ウータパウの戦い

Blue Glass Arrow 詳細はウータパウの戦いを参照
Commander cody 2

ウータパウ第212突撃大隊を率いるCC-2224

分離主義勢力を惑星コルサントから一掃しても、パルパティーンはグリーヴァス将軍を倒すまで、分離主義者の脅威は終わらないと強調した。クローンの情報部は分離主義勢力の拠点が惑星ウータパウにあることを突き止め、ジェダイ評議会はグリーヴァスを裁きの場に引き連れるため、オビ=ワン・ケノービにその任務を割り当てた。

ウータパウに到着したケノービは、港湾管理長官ティオン・メイドンに迎えられ、グリーヴァスの居場所を教えてもらった。ヴァラクティルボーガを移動手段として選んだケノービは、このクリーチャーに乗ってパウ・シティの10階へと移動する。そこでケノービはグリーヴァスと短い間戦ったが、まもなくコマンダーCC-2224が率いる第212突撃大隊が到着する。

グリーヴァスの死

グリーヴァスは逃げるチャンスをつかみ、ツェミュウ6パーソナル・ホイール・バイクに乗り込んでその場を離れる。ケノービは将軍のベルバラブ22スターファイターが泊めてあるところまで彼を追跡し続け、そこで再び戦った。グリーヴァスは途中までケノービに対し優勢に見えたが、ケノービはフォースを使ってグリーヴァスのブラスターを呼び寄せ、利用する。ケノービは数回ブラスターを撃ち、グリーヴァスの臓器を破壊した。共和国の歴史上もっとも大きな脅威の一つだったグリーヴァス将軍は、こうして破られた。その後クローンは対戦闘機砲台を破壊し、LAATの援軍がやってこれるようになった。やがてオーダー66が発令されるまで、共和国軍はドロイド軍を退ける戦いをつづけた。

キャッシークの戦い

Blue Glass Arrow 詳細はキャッシークの戦い(クローン戦争)を参照
初期の戦闘
Battlefront Kashyyyk

キャッシークの戦い

惑星キャッシークでは、共和国とウーキーの共同軍が2度目の分離主義勢力の侵略を押し返していた。キャッシークは銀河系の南東の四半領域にとって重要なナビゲーション拠点と考えられており、分離主義勢力が狙う戦略的重要地点だったのである。連合側のリーダーはウーキーに反乱に加わるよう呼びかけたが、キャッシークの王族の態度ははっきりしなかった。生前のグリーヴァス将軍は、連合軍に加わるという決定を促すため、彼らを「説得」するためのバトル・ドロイドを送ることに決めたのである。ドロイドたちは、意図せずリクミー皇太子を殺してしまったため、グラッチャウワ王は分離主義勢力に対抗することに決めた。

クローン戦争中、徹底的な攻撃を数多く行った分離主義勢力は、最終的にワワート諸島の都市、カチーホに完全な侵略を行うことを決定する。これは文字通り、森林に囲まれた惑星へ侵略するためのビーチ・ヘッド(上陸拠点の意)だった。このために分離主義勢力は原住民ウーキーの昔からの敵対者であり、星系の隣人、トランドーシャンを攻撃の準備のために使った。トランドーシャンはいくつかの方法を実行したが、都市を急襲してそのリーダーであるターフル将軍を連れて行き、真の目的を奴隷売買に見せかけて隠す方法などが際立っていた。秘密裏に、分離主義勢力はドロイド部隊の大軍を着陸させて、攻撃に備えていた。しかし、この星系が戦略的要地であり、どちらの陣営も戦いを信じていたにもかかわらず、実のところ、ダース・シディアスの牽制によって戦闘勃発は遅れていた。

デルタ分隊の任務
Blue Glass Arrow 詳細はキャッシークの任務(クローン戦争)を参照

デルタ分隊のクローン・コマンドーたちは、ターフルを発見し、ウーキーを分離主義勢力に対し団結させるために派遣された。このウーキーの首長を救出した後、コマンドーはカチーホで分離主義勢力と戦うウーキーのレジスタンスを支援し、軌道のコマース・ギルドのデストロイヤーを破壊した。戦いの中RC-1207が命を落とし、分離主義勢力の反撃によってデルタ分隊はガンシップに乗って戦いを脱出した。その後、彼らは自分たちが共和国の侵入勢力の先遣隊であることを知る。

戦いの始まり
WookieeCharge-ROTS

故郷を分離主義勢力の侵略軍から守るため立ち上がるウーキー

共和国にとって、キャッシークは分離主義勢力の手に渡すにはいかない重要地であり、第501軍団の隊員によって部隊が補充された第41精鋭兵団のクローン・トルーパー大隊が、分離主義勢力ドロイド軍団と戦うウーキー軍を支援するため、キャッシークへと派遣された。

ジェダイ・マスターのヨーダはウーキーたちと良い関係を持っていたため、星系へと送られる共和国軍の指揮官となった。彼は共和国および地元民の軍隊を指揮するさい、ウーキー防衛軍の指導者たち、ターフル将軍とチューバッカの助けを得た。ジェダイ・マスターのルミナーラ・アンドゥリやクインラン・ヴォス(ボーズ・ピティの戦いの後、再配置された)もこの戦いに参加した。

ヨーダの軍隊が到着したころには、分離主義勢力は既に惑星を封鎖していた。しかし、ヨーダ将軍の艦隊は封鎖を突破して惑星地表に上陸することに成功する。宇宙での戦闘も続き、CIS艦隊から離れたドロイドの分遣隊が交戦した。ドロイドの大隊は司令場所を立ち上げ、攻撃を行った。

ウーキーの空飛ぶカタマランは、ジャガーノートやAT-APAT-RTウォーカーなどの攻撃車両によって援護され、戦った。彼らの相手をしたのは、分離主義勢力の大量のドロイド・タンクOG-9ホーミング・スパイダー・ドロイド、そしてHMPドロイド・ガンシップだった。

ウーキーと共和国の防衛軍が力を合わせベストを尽くしたにもかかわらず、カチーホは間もなく分離主義勢力による占領の危機にさらされることになった。ウーキーを生き延びさせたのは、ふたつの要素だった。すなわち、バトル・ドロイド軍の突然の停止と、オーダー66の発令である。しかしこれらふたつの出来事は、のちにウーキーたちにはるかに悪い災厄をもたらすことになる。

アナキン・スカイウォーカーの転向

Jediquest9

スカイウォーカーをフォースのダークサイドに誘惑するパルパティーン

クローン戦争の出来事の中、パルパティーン最高議長はアナキン・スカイウォーカーの父親代わりになっていた。この若いジェダイは最高議長との会話のやり取りを快く感じており、それをケノービやアミダラから隠していた。パルパティーンは、スカイウォーカーが募らせていたジェダイ評議会への不信感を効果的に利用し、不安定なスカイウォーカーに、自分は評議会よりもより多くのものを彼に提供できると語りかけた。パルパティーンは、ジェダイ評議会に報告されるとわかっていながら、スカイウォーカーに、自分の正体がダース・シディアスであることを明かした。

Mace 's Death

シディアスのフォース・ライトニングによって命を落とすメイス・ウィンドゥ

スカイウォーカーは情報をメイス・ウィンドゥに伝えた。ウィンドゥはジェダイ・マスターのキット・フィストーサシー・ティン、そしてエージェン・コーラーを引き連れて、パルパティーンの支配に終止符を打つため、最高議長のオフィスへと向かう。しかし、この強力なシス卿との対決の末、すぐにウィンドゥ以外のジェダイは殺されてしまった。ウィンドゥの言いつけに逆らって議長のオフィスへやって来たスカイウォーカーは、ウィンドゥによって窓際に追いやられ、窮地に陥っているパルパティーンを目撃する。パルパティーンはこの局面を利用し、スカイウォーカーを誘惑することに成功した。ウィンドゥがパルパティーンを殺そうとしたため、スカイウォーカーは彼のライトセーバーを持つ手を切り落とした。するとパルパティーンはフォース・ライトニングを使ってウィンドゥを窓の外へと投げ飛ばし、このジェダイ・マスターを殺害した。仲間のジェダイを裏切ってしまったスカイウォーカーは自分に残された選択肢を理解していた。彼はパルパティーンに忠誠を誓い、ダース・ヴェイダ―の名前を与えられる。彼の最初の仕事は、第501軍団を率いてジェダイ・テンプルを攻撃し、中にいるすべてのジェダイを排除することだった。その後、彼は分離主義評議会を皆殺しにするため、惑星ムスタファーへ派遣される。

こうして、ジェダイの大粛清が始まった。

終戦

「オーダー66を遂行せよ」
パルパティーン[出典]
Flaming Temple

ヴェイダ―と第501軍団の攻撃後、燃え盛るジェダイ・テンプル

Blue Glass Arrow 詳細はフェルーシアの戦い(アウター・リム包囲作戦)サルーカマイ包囲作戦第二次ケイト・ニモーディアの戦いマイギートーの戦い(クローン戦争)を参照

ヴェイダ―がジェダイ・テンプルのジェダイを粛清する任務、ナイトフォール作戦を実行すると、パルパティーンは銀河中のクローン・コマンダーたちに、オーダー66を遂行するよう指示を出した。この通信によって、クローン・トルーパーたちは即座に、それまで仕えていたジェダイの指揮官を標的とみなした。

惑星ウータパウでは、コーディの命令のもとトルーパーたちがボーガに乗ったオビ=ワン・ケノービを砲撃した。クローンたちはケノービが死んだと仮定し、ウータパウの戦いはバトル・ドロイドがシャットダウンされるまで継続した。

SWREP83-FC

チャックの助けでオーダー66を生き残るクインラン・ヴォス

惑星キャッシークでは、戦闘が徐々に落ち着いていく中、マスター・ヨーダはフォースの中に大きな乱れを察知した。その乱れの正体は、銀河中いたるところで実行されていた、オーダー66だった。キャッシークのクローン・コマンダー、CC-1004もコマンダー用の周波数をロックされたチャンネルで、コムリンク=コールを受け取った。最高議長パルパティーンのイメージが、このコマンダーにジェダイ・マスター、ヨーダ将軍を殺害するように命じる。

クローンたちが背後から銃を向けると、ヨーダはライトセーバーを起動して宙を舞い、一瞬で暗殺者たちの首を切り落とした。それから、ヨーダはウーキーの戦士ターフルとチューバッカとともに、近くのジャングルへと逃亡を始めた。

キャッシークのそれ以外の場所でも、共和国と分離主義勢力の間の戦いはほぼ終結していたようだった。ウーキーたちが壊れたバトル・ドロイドを積み重ねる中、クローン・トルーパーたちは装備の損害を査定し、キャッシークの全面的占領に備え始めていた。ジェダイ・マスターのルミナーラ・アンドゥリは、それまで会話を交わしていた、彼女を円になって取り囲んでいた8人のクローン将校たちに殺された。クインラン・ヴォスクワット・ドライブ・ヤード社製HAVwA6ジャガーノートの上に乗っていたところを、近くの別のジャガーノートの主要砲台に攻撃された。彼の乗る戦車は破壊されるが、彼自身は攻撃を生き延びた。

キャッシークを侵入者から守っていた共和国軍が侵入者となり、冷酷に指揮官のジェダイを処刑したことで、キャッシークの戦いは終結する。共和国軍が即座にこの星系から手を引いたため、ウーキーたちは惑星規模の戦いの残骸として残っていた、大量の壊れた武器を拾い集めることが出来た。

オーダー66で処刑されたジェダイの中には、惑星フェルーシアアイラ・セキュラ、惑星サルーカマイスタス・アリー、惑星マイギートーキ=アディ=ムンディ、惑星ケイト・ニモーディアプロ・クーン、ジェダイ・テンプルにいたシン・ドローリグら有名なジェダイ・マスターたちも含まれ、その他あらゆる階級の何百ものジェダイが銀河中で処刑された。何とか攻撃を生き延びたジェダイには、オビ=ワン・ケノービやヨーダ、シャアク・ティ(彼女はその後まもなくギャレン・マレックに殺される)、アシャラド・ヘットなどがいた。

TheDeathofNuteGunray

ムスタファーでヌート・ガンレイを殺すヴェイダ―

テンプルのジェダイを皆殺しにする任務の後、ヴェイダ―はR2-D2を載せたイータ2アクティス級軽インターセプターに乗り、ムスタファーへと赴いた。ヴェイダーの来訪をシディアスから知らされていた分離主義評議会は、ヴェイダ―が彼らを保護するためにやってくるのだと考えていた。しかし、ヴェイダ―は分離主義者たちをためらうことなく一人一人殺していった。殺されたのは、ヌート・ガンレイとその副官であるルーン・ハーコルート・ガンネイサン・ヒルワット・タンバーポグル・ザ・レッサーシュ・マーイとその副官キャット・ミンパッセル・アージェンテとその副官デナリア・キーポ・ヌードーとその副官である。殺される順番が最後だったヌート・ガンレイは命乞いをするが、ヴェイダ―はそれを聞き入れなかった。

その後、パルパティーンはヴェイダ―に、ドロイド軍の停止信号を送信するよう命令した。皮肉なことに、これは他人がドロイド軍を利用することを阻止するためジオノージアンのギゾー・デルソによって開発されたものだった。ギゾー・デルソ自身も、ムスタファーのどこかにいたのだが、ヴェイダ―による虐殺を免れていた。

信号が送られると大多数の独立星連合の軍事力(主にドロイドによって構成されていた)は簡単にシャットダウンした。連合の要塞と惑星の99パーセントは共和国への降伏を余儀なくされ、分離主義運動を早期終結へと至らせることになった。指導者がいなくなり、戦力がなくなったことにより、トレード・フェデレーション、テクノ・ユニオン、コマース・ギルド、コーポレート・アライアンスも降伏、あるいは解体され、彼らの資産は間もなく銀河帝国によって吸収された。

その後

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自らを銀河皇帝とし、銀河帝国設立を宣言するパルパティーン

分離主義勢力とジェダイの両方を効果的に排除した最高議長パルパティーンは、クローン戦争の終結と、銀河共和国銀河帝国へと再組織し、自らを終身専制統治を行う銀河皇帝とする宣言を行った。彼はまた、ジェダイが銀河共和国の裏切り者であると公言し、ジェダイと渡り合った記録を手を加えて発表し、生き残ったすべてのジェダイを法に照らして処罰することを明言する。元老院のほとんどのものが、この宣言を万雷の拍手で迎えた。しかし、耳にしたばかりの宣言に対し態度を保留するものもいた。

パルパティーンによる宣言のあと、かつての共和国の組織に大きな変化が生じた。2000人の嘆願書(帝国設立の数日前に、パルパティーンに渡された文書)のメンバーは、逮捕されて反逆罪の嫌疑をかけられた。クローン戦争中に設立された共和国保護委員会は、帝国保安局ニュー・オーダー保護委員会に合併された。クローン・トルーパーは帝国ストームトルーパーの名のもとに再編成される。トレード・フェデレーション、コマース・ギルド、コーポレート・アライアンス、テクノ・ユニオン、そしてインターギャラクティック銀行グループの資産は帝国の直接の支配と管理の中におかれるようになった。共和国の軍用兵器(たとえばアクラメイター級トランスポートやAT-TE)は、インペリアル級スター・デストロイヤーやAT-ATなどの新しい兵器と役目を交代し、前線から引退した。クローン戦争の主要な戦い(たとえばサルーカマイ包囲作戦やレンディリのドレッドノート級クルーザー回収など)に参加した共和国艦船の艦長たちは、(ジェダイの介入が全くなく)戦いに勝利したことに対し、功績を与えられた。

クローン戦争は終結し、分離主義勢力とジェダイは敗北し、銀河共和国も滅び、その位置に銀河帝国が新たに台頭したのである。

生き残ったジオノージアンのエンジニア、ギゾー・デルソは、分離主義勢力の残党の最後の指導者として、ムスタファーで彼自身のドロイド軍団を粗製濫造することで、クローン戦争を継続しようとした。しかし彼は即座に第501軍団によって破られ、独立星系連合の最後の、本当の勢力が滅ぼされたことになった。

当時、もっとも大きな銀河規模の紛争だったクローン戦争は、その後の世代に影響する結果をもたらした。戦争によって、多くのものはドロイドに対する不信感を抱くようになり、多くの惑星が破壊され、帝国体制のための準備として銀河系は弱体化されたのである。

制作の舞台裏

クローン戦争について最初に言及したのは、『新たなる希望』のオビ=ワン・ケノービのせりふだった。その後20年以上たってから、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でクローン戦争の勃発が描かれ、『エピソード3/シスの復讐』ではその終結が描かれた。戦争中の出来事の詳細は、小説やコミック、ゲーム、TVシリーズ『クローン大戦』や、『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シリーズ などで描かれた。

登場作品

このリストは不完全であり、編集が求まれます。

参考資料

外部リンク

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