クワット・システムズ・エンジニアリング社(Kuat Systems Engineering)はスターシップの製造企業で、クワット・ドライブ・ヤード社の子会社。惑星クワットに本拠地を置いていたこの企業は、ジェダイ・オーダーが使用したデルタ7イーサスプライト級軽インターセプターや、ファイアスプレー31級哨戒攻撃艇、共和国再建のための同盟が使用したRZ-1 Aウイング・インターセプターといった宇宙船を製造した。RZ-1の原型となったR-22プロトタイプは帝国宇宙軍の新戦闘機候補として提出されたが、すでに銀河帝国とサイナー・フリート・システムズ社との間で契約が結ばれTIEファイターの生産が始まっていたため、採用に至らなかった。クワット・システムズ・エンジニアリング社はファースト・オーダーとレジスタンスの全面戦争が始まる頃にはすでに活動を停止していた。
歴史[]
共和国時代[]
銀河共和国時代の後期、ジェダイ・オーダーは自分たちの並外れた反射神経と固有の技術を活かすことができる短距離スターファイターの必要性を悟った。そこでジェダイ評議会がクワット・システムズ・エンジニアリング社に新型機の開発を依頼した。その結果、デルタ7“ジェダイ・スターファイター”の通称で知られるようになるデルタ7イーサスプライト級軽インターセプターが生まれた。デルタ7はクローン戦争が終わるまでジェダイに使われ続けたが、戦争終結と同時にジェダイ・オーダーも滅びてしまった。クワット・システムズ・エンジニアリング社の重役たちは、デルタ7が非ジェダイのパイロットにとって途方もなく操作しづらい機体であることを理解していたため、すぐに製造を打ち切った。[4]
帝国時代[]
帝国時代、クワット・システムズ・エンジニアリング社はくさび型の機体を特徴とするR-22 Aウイングというスターファイターの試作に着手し、新政府銀河帝国の宇宙軍に採用してもらうため試作機を提出した。R-22プロトタイプは素晴らしい出来だったが、宇宙軍はすでにサイナー・フリート・システムズ社と契約してインペリアルTIEファイターの生産を開始していたため、クワットにR-22の大量生産を許すことはなかった。その後、クワットはプロトタイプを惑星タムズ=アンの王国に売り払い、王国はこの機体によってタムズ=アン惑星防衛艦隊の戦力を補完した。R-22はタムズ=アンの儀礼用の槍に似ていたことから、彼らから“スピアヘッド”という新しい名前を与えられた。[4]
製品[]
- アルファ3ニンバス級Vウイング・スターファイター
- イータ2アクティス級軽インターセプター
- デルタ7イーサスプライト級軽インターセプター
- デルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプター
- ファイアスプレー31級哨戒攻撃艇
- レインホーク級輸送船
- Aウイング・スターファイター
- R-22スピアヘッド
- RZ-1 Aウイング・インターセプター
- RZ-2 Aウイング・インターセプター
登場作品[]
- スター・ウォーズ ジャーニー ビギンズ (言及のみ)
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- スター・ウォーズ:銀河系の宇宙船
- スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド:エピック・バトル
- ポー・ダメロン:フライト・ログ
- STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- スター・ウォーズ:Aウイング・デラックス・ブック&3Dウッド・モデル
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- スター・ウォーズ ビークルのすべて
- TIEファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- 反乱軍スターファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- A-wing Fighter - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 スター・ウォーズ ジャーニー ビギンズ
- ↑ 『反乱軍スターファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル』において、レイア・オーガナ将軍はレジスタンス最高司令部に宛てた公報の中で、クワット・システムズ・エンジニアリング社はすでに現存しない企業だと述べている。この公報が発せられたのはファースト・オーダーとの全面戦争が始まる前であり、『スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス』で判明した時系列と照らし合わせると34 ABYより以前ということになる。
- ↑ スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- ↑ 4.0 4.1 反乱軍スターファイター オーナーズ・ワークショップ・マニュアル