グレガー(Gregor)はもともとCC-5576-39という識別番号で知られた共和国グランド・アーミーのクローン・コマンダーで、第212突撃大隊フォックストロット・グループに所属したクローン・コマンドーである。クローン戦争中、当時キャプテンだったグレガーは銀河共和国の大敗に終わったサーリッシュの戦いを辛くも生き延び、シャトルに乗って惑星アバファーに流れ着いた。墜落事故がきかっけで記憶喪失に陥ったグレガーはボーカスという名のコックに拾われ、ポンズ・オーラの街にある食堂で皿洗いをさせられた。彼はボーカスに言われるがまま戦争とは無縁の生活を送ったが、ミーバー・ガスコン大佐率いるドロイド・チームのD分隊と出会って昔の記憶を部分的に取り戻した。グレガーは自分を奴隷のように扱っていたボーカスに反抗し、D分隊のアバファー脱出を手伝うことになった。彼らは分離主義勢力のライドニウム採鉱施設を強襲して船を奪取したが、グレガーは仲間が逃げる時間を稼ぐためバトル・ドロイドと戦い続けた。
グレガーはアバファーで死んだと思われたが、この戦いを生き残っただけでなく、クローン戦争を最後まで生き抜いた。銀河帝国が設立されて間もない頃、グレガーは惑星ダロにある帝国軍基地へ教官として送り込まれ、クローン・トルーパーの後釜であるTKトルーパーの訓練を任された。しかしグレガーは帝国に愛想を尽かし、基地からの逃亡を企てた。グレガーはすぐに捕まってしまったが、遭難信号を受け取った友人のレックスが、バッド・バッチのコマンドーたちにグレガーの救出任務を依頼した。バッド・バッチの隊長であるハンターはダロで帝国の捕虜になってしまったが、グレガーは無事に救出され、オード・マンテルへ運ばれた。やがてグレガーは全てのクローン兵士の脳に埋め込まれている行動抑制バイオチップを除去し、レックスやウォルフとともに惑星シーロスで引退生活を開始した。
帝国時代、老兵となったグレガーたちは改造型のAT-TEウォーカーで生活し、ジューパ狩りで暇を潰していた。4 BBY、反乱者ケイナン・ジャラス、エズラ・ブリッジャー、サビーヌ・レン、ガラゼブ・オレリオスがシーロスを訪れ、年老いたクローン兵士たちに反乱運動への助力を求めた。反乱者と協力して巨大ジューパの“ビッグ・ボンゴ”を釣り上げた後、クローンたちは軍事情報のデータを提供し、力を合わせて帝国軍のAT-AT/Pウォーカー部隊を撃退した。その後、レックスは反乱軍のメンバーに加わり、グレガーとウォルフはシーロスに残った。
経歴[]
クローン戦争[]
記憶喪失[]
- 「覚えているのは夥しい死体です。いたる所に死体が。自分は救援を求めた。でもそこで記憶が途絶えている」
- ―グレガー[出典]
“グレガー”というニックネームで知られたCC-5576-39は、銀河共和国に仕えるクローン・トルーパーのひとりとして[4]、惑星カミーノで生み出された。[7] やがて彼は共和国グランド・アーミーのクローン・コマンドーになり、第212突撃大隊のフォックストロット・グループに配属され、クローン・キャプテンの階級を与えられた。共和国と独立星系連合のあいだにクローン戦争が勃発した後、キャプテン・グレガーは惑星サーリッシュにおける戦いに参加した。この戦闘は共和国の大敗に終わり[4]、グレガーは行方不明になったため戦死したものとみなされた。[8]
しかしグレガーはシャトルに乗って脱出を果たしており、アバファーと呼ばれる[4] アウター・リム・テリトリーの[9] 砂漠の惑星に流れ着いていた。[4] グレガーはシャトルの墜落事故で記憶とアイデンティティを失い[7]、サラスタンの料理人ボーカスに拾われ、ポンズ・オーラの街にある食堂パワー・スライダーズで皿洗いとして働くことになった。ボーカスはグレガーのクローン・トルーパー・アーマーや武器を隠し、彼が共和国軍の兵士だったことを秘密にした。[4] ボーカスはグレガーにアパートと食事、仕事を“気前よく”提供したが、グレガーの乏しい賃金では生活費も賄うことができなかったため、ボーカスのために働き続けることを強いられた事実上の奴隷に過ぎなかった。[10]
任務復帰[]
- 「彼は兵士のやるべきことを果たしておる。自らを犠牲にして、他者の命を救っておるのだ」
- ―ガスコン大佐[出典]
20 BBY頃、ジルキン種族のミーバー・ガスコン大佐率いる共和国D分隊がアバファーにやってきた。ピット・ドロイドWAC-47、アストロメク・ドロイドM5-BZ、QT-KT、R2-D2、U9-C4からなるD分隊は、暗号化モジュールを共和国の首都惑星コルサントへ運ぶ途中で彗星群にぶつかり、偶然この惑星に不時着したのである。ガスコンは食べ物を求めてパワー・スライダーズに入店したが、ボーカスは彼に料理を振る舞うことを拒否した。その後、グレガーは店の裏で残飯を漁っているガスコンと遭遇した。ガスコンはグレガーの顔を見て彼がクローンであることに気づき、潜入任務中の兵士かなにかに違いないと思い込んだ。しかしグレガーはガスコンの言っていることの意味がわからず、ボーカスに呼ばれて店の中へ戻った。その日の仕事が終わった後、グレガーはボーカスに自分の素性について尋ね、自分をクローンと呼ぶ者がいたと報告した。しかしサラスタンのシェフは質問に答えず、二度とその件を口にするなと命じた。[4]
グレガーがアパートに戻った時、ガスコンとD分隊のメンバーが彼を待ち受け、彼に記憶を取り戻させるためキャプテンCT-7567“レックス”のホログラムを室内に映し出した。グレガーが思い出すことができたのはシャトルに乗り込んだ時と、ボーカスによって助け出された時の記憶だけだったが、R2-D2がグレガーの左手首に埋め込まれている識別コードを読み取り、識別番号と所属、経歴が明らかになると、グレガーもおぼろげながらサーリッシュの戦いの記憶を取り戻した。自分に与えられた本来の役割を果すべく、グレガーは髪の毛と髭を剃り、ボーカスが隠しているはずの装備を手に入れるためパワー・スライダーズへ向かった。グレガーとガスコン、ドロイドたちが店内を捜し回っていた時、ボーカスが彼らの前に現れ、グレガーのブラスター・ライフルを本来の持ち主に向けた。ボーカスは装備を取り戻そうとしたグレガーをブラスターで殴りつけ、彼には皿洗いがふさわしいとなじった。しかしボーカスはD分隊のメンバーによって取り押さえられ、グレガーは装甲服と武器を取り戻した。[4]
ボーカスとの会話で、分離主義勢力がアバファー軌道のヴェネター級スター・デストロイヤーを破壊するため揮発性の高い燃料物質ライドニウムを採掘していることを知ったグレガーとD分隊は、ポンズ・オーラのはずれにあるライドニウム採鉱施設へ向かった。彼らは分離主義勢力の計画を阻止し、同時にD分隊が共和国に帰還する手段を確保するため、採鉱施設を襲撃することに決めた。グレガーは施設を防衛するバトル・ドロイドを1人で次々と倒していき、ガスコンとドロイドが[4] ロー級輸送シャトル[11] に乗り込む時間を稼いだ。途中、彼はライドニウムのコンテナを銃撃して施設の各所で爆発を起こし、転倒したM5-BZを救出してシャトルへ向かわせた。グレガーはD分隊の脱出準備が整った後も採鉱施設にとどまって戦いを続け、コムリンクでガスコンに別れを告げた。D分隊のシャトルが離陸した後、採鉱施設全体が大爆発によって破壊され、グレガーもそこで死んだものと思われた。[4]
グレガーの活躍により、ガスコンとD分隊はアバファーからの脱出に成功した。また彼らは分離主義勢力がスター・デストロイヤーを破壊しようとしているのではなく、この軍艦そのものを爆弾として用いて、共和国戦略会議に対するテロ攻撃を企てていることに気づき、大勢の共和国軍人の命を救った。[12] 一方グレガーは、ガスコン大佐やD分隊の考えに反し[4]、アバファーにおける戦いを生き延びていた。[7] 彼は共和国軍に復帰したが、アバファーで負った頭の怪我に苦しみ続けた。[13] のちにグレガーはクローン・コマンダーの階級に昇格した。[14] また彼はキャプテン・レックスと知り合いになった。[6]
帝国時代[]
転向[]
クローン戦争は19 BBYに終結し[15]、共和国は銀河帝国へ再編された。[16] アバファーで負った怪我の影響か、グレガーはオーダー66に従わなかった。[13] クローン・トルーパーは帝国軍の兵士として引き続き任務に当たったが、帝国はクローンへの依存を打ち切り、徴募兵からなる新しい兵力への段階的な移行を開始した。[17] ウォー=マントル計画の一環として、惑星ダロの秘密基地でTKトルーパーと呼ばれる第一世代の新兵士たちの訓練が始まった。グレガーを含む50名のクローン・コマンドーが教官としてダロへ送り込まれ、自分たちの後釜の教育を任された。しかしグレガーは新政府に嫌気が差し、ダロの基地から逃げ出した。彼は基地の外の森でマシフの番犬やトルーパーに追いつかれてしまったが、捕まる前に友人であるレックスに遭難信号を送った。[6] 当時レックスも帝国の任務を放棄し、脱走兵となっていたのである。[18] 信号を受け取ったレックスは、やはり脱走兵のクローンからなるバッド・バッチのメンバーにグレガー救出任務を依頼した。[6]
帝国軍基地のレベル6にある監房ブロック25に入れられたグレガーは、外にいるTKトルーパーに声をかけ、食べ物を持って来いと命じた。TKトルーパーはグレガーを裏切り者と糾弾したが、グレガーは「キャプテン・裏切り者」だと訂正し、去っていくトルーパーを礼儀知らずの新米と罵った。その直後、この新米兵士は監房ブロックに現れたバッド・バッチの隊員ハンターとエコー、テクによってノックアウトされた。3人がレックスの知り合いであることを知ったグレガーは、自己紹介して彼らのあとに続いた。しかしテクが帝国で使われていないコード16を端末に入力したため警報が作動し、TKトルーパーが侵入者の存在に気づいてしまった。戦いながら逃げる途中、グレガーは敵がクローン・トルーパーの後釜であることや、自分が教官としてこの星に来たことをハンターたちに教えた。戦闘中、グレガーはスコーチの銃撃を胸に食らったが生き延び、ダクトから基地の外に出した。一行はレッカーとオメガが乗るオミクロン級アタック・シャトル<マローダー>に飛び乗ってダロから脱出したが、ハンターだけ逃げ遅れ、帝国に捕まってしまった。[6]
その後、バッド・バッチのメンバーはグレガーを連れて惑星オード・マンテルへ旅した。オード・マンテル・シティに到着すると、彼らはグレガーを知り合いの情報屋シドに預け、ハンターの救出任務に乗り出した。[19]
シーロスの老兵[]
- 「いやあ楽しいね。撃ち合いなんて久しぶりだ」
- ―グレガー[出典]
やがてグレガーは脳内に埋め込まれた行動抑制バイオチップを摘出した。[20] しかしこの手術はグレガーに好ましくない影響ももたらした。[14] 帝国時代、グレガーはレックスや元クローン・コマンダーのウォルフとともに、アウター・リムの砂漠の惑星シーロスで引退生活を開始した。[5] 彼らは改造したAT-TEウォーカーを移動拠点として活用し、シーロスの埃っぽい平原を旅した。[21] グレガーは仲間たちとの老後の生活を満喫し、“ビッグ・ボンゴ”と名付けた巨大なジューパを狩ることに情熱を燃やした。[7]
4 BBY、宇宙船<ゴースト>のクルーである反乱者たちが、帝国に対する反乱運動に協力してくれる者を求めてシーロスにやってきた。しかし彼らは、レックスの知り合いである元ジェダイのアソーカ・タノの助言に従ってシーロス星系にやってきただけで、紹介された相手が引退したクローン兵士であることを会うまで知らなかった。反乱者のケイナン・ジャラスとエズラ・ブリッジャー、サビーヌ・レン、ガラゼブ・“ゼブ”・オレリオスらを乗せた補助シャトル<ファントム>が近くに着陸すると、グレガーとレックス、ウォルフはAT-TEのデッキに出た。ジェダイの生き残りであるケイナンは相手がクローンであることに気づくとライトセーバーを起動し、グレガーとウォルフも警戒してブラスター・ライフルを構えた。しかしレックスは彼らの緊張を解き、反乱者たちをウォーカーの中に迎え入れた。彼らはクローンたちに反乱への参加を求めたがレックスが拒否したため、せめて反乱軍の基地として使える場所の座標を提供して欲しいと頼んだ。[5]
グレガーは情報提供の見返りとして、ジューパ狩りへの助力を求めた。反乱者たちはやむを得ず同意し、ジューパが好むとされるラサット種族のゼブが“餌”役をやらされることになった。グレガーが興奮しながら見守るなか、ゼブは地中から現れたビッグ・ボンゴに食いつかれた。グレガーはエズラとケイナンにエレクトロスタッフを渡し、ゼブにつないであるエネルギーの釣り糸を通して、ビッグ・ボンゴに電撃を送り込むよう指示した。その際グレガーはケイナンを“将軍”と呼んだが、ケイナンは将軍だったことはないと否定し、グレガーは“コマンダー”と言い直した。AT-TEの銃撃でビッグ・ボンゴにとどめが刺された後、グレガーはゼブと一緒に狩りの成功を喜び、早速この獲物で食事を作ろうと言い出した。[5]
しかし間もなく、ウォルフが反乱者の来訪を独断で帝国に密告していたことが判明した。ウォルフはすぐに改心したが、帝国のプローブ・ドロイドの攻撃で<ファントム>がダメージを負ったため[5]、反乱者たちはしばらくAT-TEに留まり、クローンと一緒に帝国軍に立ち向かうことになった。まもなく帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスがAT-TEに連絡を寄こし、現在位置の座標を求めた。はったりが通用しなかったため、クローンたちはカラスに堂々と宣戦布告した。すると帝国のTIE/ln制宙スターファイターが上空に姿を現し、ウォルフが操縦するAT-TEに対して銃撃を開始した。グレガーはレックスからロケット・ランチャーを受け取ると、TIEを一発で撃墜してみせた。するとカラスは3機のAT-AT/Pウォーカーを地表に降ろし、自ら反乱者の追跡を開始した。レックスは回避行動をとるためジューパを捨てるよう命じ、グレガーは無念そうに命令に従った。[22]
クローンと反乱者たちの乗るAT-TEはスキャナーが効かない砂嵐の中に逃げ込んだ。何も見えない砂嵐のなかで、彼らはケイナンのフォースの感覚を頼りに敵の現在位置を把握し、AT-ATの弱点である首を狙うことにした。所定の位置についた際、グレガーは射撃担当に名乗り出たが、レックスはエズラにその役を任せた。エズラはケイナンの指示とフォースを頼りに射撃を命中させ、AT-ATを1機倒すことに成功した。砂嵐から出ると、反乱者たちは修理が完了した<ファントム>で離脱し、クローンたちは不利を承知で残りのAT-ATとの対決に挑んだ。AT-TEは満身創痍になりながらAT-ATに正面から体当たりして乗り上げ、その間グレガーは主砲のパワー・システムの修理を行った。[22]
カラスのAT-ATがクローンを仕留めようとしたとき、戦場に戻ってきた<ファントム>が彼らを救った。グレガーが修理を終えると、レックスは主砲の一撃でカラスのAT-ATを破壊した。一方、もう1機のAT-ATは反乱者たちによって制圧された。カラスが614-AvAスピーダー・バイクで逃げ去った後、グレガーとウォルフ、レックスは反乱者たちに敬礼を送った。その後、レックスはグレガーとウォルフをシーロスに残してフェニックス戦隊と合流し、反乱運動に身を投じた。[22] 一方、グレガーとウォルフは帝国のAT-ATのうち無傷で手に入った1機を“ジューパ・ベース”と名付け、AT-TEに代わる新たな移動拠点にした。[23]
反乱者の手助け[]
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人物[]
- 「おい、新入り! ほっつき歩いてないで、何か食べ物を持って来いよ」
「黙れ、裏切り者!」
「キャプテン・裏切り者だぞ。礼儀知らずの新米だぜ」 - ―グレガーと帝国の新兵[出典]
他のクローン・トルーパーと同様、グレガーも[24] マンダロリアンの[25] 賞金稼ぎジャンゴ・フェットのDNAから生み出されたクローンであり、種族は人間の男性で[24]、身長は1.83メートル(6フィート)だった。[8] オリジナルのジャンゴ・フェットと同様[26]、彼も肌は褐色で、髪は黒く、目は茶色だった。記憶を失ってアバファーに滞在していた時、グレガーは髪の毛とひげを伸ばしていたが、ミーバー・ガスコンやD分隊と出会った後にひげをそり、坊主頭にした。[4] 帝国時代初頭、彼は短髪だったが[6]、シーロスで引退生活を送るころにはスキンヘッドになっていた。この頃には薄いひげに白いものが混じるようになっていた。[5] 当時、彼の頭には行動抑制チップを摘出した跡がかすかに残っていた。[20]
共和国グランド・アーミーのエリート・コマンドーであるグレガーにとって、英雄的な行動は仕事の一部でしかなかった。[27] 彼は義務と奉仕、名誉の精神をもって共和国に仕え[7]、サーリッシュの戦いにもためらうことなく参加した。[27] 記憶を失った後は、ボーカスの言いなりになって奴隷同然の生活に甘んじたが、本来の自分の役割に気づくと、シンプルな生活はもううんざりだと吐き捨てて任務に復帰した。グレガーは勇敢な兵士であり、アバファーで分離主義勢力と戦った際には、ガスコン大佐とD分隊を確実に脱出させるためひとりだけ戦場に留まった。しかし彼は自分の命を諦めたわけではなく、必ず生きて戻るとガスコンに約束した。[4]
他の大半のクローンと違い[16]、オーダー66の発令に抵抗することができたグレガーは[13]、銀河帝国が設立されて間もない頃に新政府に愛想を尽かし、帝国軍からの脱走を試みた。グレガーはTKトルーパーを“大したスキルは無い”と酷評しており、教官だった時も、彼らに自分の技術のすべてを教えようとはしなかった。[6] 標準的なクローン・トルーパーのなかには遺伝子欠陥クローンに対する差別的な見方も多かったが[17]、グレガーはハンターたちが欠陥クローンであると知っても特に不快感は示さず、むしろ帝国の基地で働くクローン・トルーパーの方が欠陥品だと語った。絶体絶命の状況を生き延びた経験を持つグレガーは戦闘中も楽観的であり、胸を撃たれて負傷した際も、今回も生き延びることができるだろうと語っていた。[6]
グレガーは行動抑制チップの摘出手術で悪影響を被っており[14]、シーロスで暮らしていた頃は以前よりも陽気で、活発な性格になっていた。彼はビッグ・ボンゴを狩ることにとりわけ執着し、この巨大生物との邂逅に歓喜の声を上げた。また彼は全く悪びれることなく、初対面であるガラゼブ・オレリオスをジューパを狩るための餌として利用し、当初はその事実を反乱者たちに黙っていた。ビッグ・ボンゴを釣り上げた後、グレガーは不機嫌そうなゼブに近づき、彼の活躍を褒めたたえた。ケイナン・ジャラスはグレガーが仲間の命を危険にさらしたことに腹を立てたが、ゼブはジューパを狩ったことを誇らしく思うようになり[5]、クローンたちのことを“歳の割に戦える”と褒めてグレガーと小突きあうなど、最終的にはかなり打ち解けた様子を見せた。[22]
技術と能力[]
- 「グレガー、腕は落ちてないな」
- ―レックス[出典]
グレガーは共和国軍のエリート兵士であるクローン・コマンドーの一員であり[4]、武装および非武装の戦闘能力と、軍事戦術の才能を備えていた。[8]
装備[]
- 「そのアーマーからすると、お前ら俺と同じCCだな?」
- ―バッド・バッチの隊員たちに対し、グレガー[出典]
グレガーはカモフラージュ・ペイントが施されたカターン級コマンドー・アーマーを身に着けていた。[8]
制作の舞台裏[]
2012年に開催されたセレブレーションVIイベントにて、TVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン5の予告映像が上映され、グレガーのビジュアルが初めて公開された。[28] 2013年1月5日、グレガーはシーズン5第12話『生きていた兵士』で初登場を果たした。他のクローン・トルーパーと同じくディー・ブラッドリー・ベイカーが声優を担当している。[4]
『クローン・ウォーズ』に登場したグレガーと彼の装備品のコンセプト・アートは、ダヴィド・ル・メラーによって制作された。なおグレガーのヘルメットに書きこまれているハッシュマークは、NHLのアイスホッケーチーム・ボストン・ブルーインズのキーパー、ジェリー・チーバーズ(Gerry Cheevers)がパックが顔に当たる度にマスクに書き込んでいた縫い目の模様から影響を受けている。[29]
『生きていた兵士』の中で、R2-D2がグレガーの左腕に埋め込まれた識別コードをスキャンし、オーラベッシュ・アルファベットで書かれた軍事情報をホログラムで表示するシーンがある。そこにはグレガーの階級が「Sgt 1st Class」(一等軍曹)と表示されているにも拘らず、ガスコン大佐はそれを読んでグレガーの階級はキャプテンだと発言する。[4]
上述の通りグレガーは『生きていた兵士』の時点でキャプテンであるが[4]、『消えた戦士たち』ではレックスが彼のことを“コマンダー・グレガー”として紹介している。[5] そのため『アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション』にて、グレガーがアバファーを生き延びた後にコマンダーに昇格したという設定が追加されている。[14] ところが『生きていた兵士』と『消えた戦士たち』のあいだに位置付けられる『ウォー・マントル』にて、グレガーは自らキャプテンと名乗っている。[6]
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – 生きていた兵士 (初登場)
- バッド・バッチ – ウォー・マントル
- バッド・バッチ – カミーノへの帰還 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 転換点
- バッド・バッチ – 侵入 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 救出
- 反乱者たち – 消えた戦士たち
- 反乱者たち – 共和国の遺物
- 反乱者たち – 無謀な策
- 反乱者たち – 家族の再会 - そして別れ
参考資料[]
- Gregor - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- "Missing in Action" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- スター・ウォーズ:反乱者たち ビジュアル・ガイド:エピック・バトル
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ フォース コレクション (カード: Gregor (★★★★★))
- スター・ウォーズ ビークルのすべて
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第73号 (ドロイド仕様書:D分隊:クローン大戦の英雄)
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- "Shattered" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- "War-Mantle" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- Gregor - 公式データバンク