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「この兵器は、われわれの最大の挑戦となるでしょう。超物質反応炉、ハイパードライブなどは、最高の技術者集団がスター・デストロイヤーやその他の船に提供してきた精巧な兵器に過ぎません。しかし、この兵器……この兵器は、単なる大型のターボレーザーではないのです。いまだかつて見たこともないものになるでしょう」
デス・スター建造計画について語るグーバッカー[出典]

グーバッカー(Gubacher)はパーワン男性で、銀河共和国ジェダイ・オーダー銀河帝国のために働いた研究者、エンジニアである。人工頭脳の専門家であるグーバッカーは、ジェダイ・テンプルの中に研究室を持ち、ジェダイ最高評議会のためにドロイドの整備をしたり、クローン戦争の任務に参加するドロイドの改造を行った。またグーバッカーは共和国の戦略諮問委員会に所属しており、深宇宙機動性バトル・ステーションの極秘建造プロジェクトにも携わっていた。惑星ジオノーシスの上空にある建設現場でステーションのリングが完成した後、グーバッカーは戦略会議大講堂で行われた定例集会で進行役を務め、建築の進捗状況や資源の収集方法、超兵器の規模などを解説した。

20 BBY、グーバッカーは共和国グランド・アーミーに属すドロイド・チーム、D分隊の改造を任された。彼はアストロメク・ドロイドR2-D2QT-KTU9-C4らにそれぞれ新機能を与え、M5-BZ分隊指揮官であるミーバー・ガスコン大佐の司令塔として作り変えた。その後、D分隊のドロイドたちはグーバッカーから与えられた新装備を駆使して分離主義勢力暗号化モジュール強奪作戦を成功させた。クローン戦争が終わり、銀河帝国台頭した後も、グーバッカーはサハリ教授らとともに引き続き深宇宙機動性バトル・ステーションの開発に携わった。最終的にこのステーションは“デス・スター”と呼ばれるようになり、建造開始から約20歳月をかけて完成に至った。

経歴[]

共和国時代[]

極秘の建造計画[]

「どれくらいかかるのだ……その驚異的な技術の開発に。見積もりが必要だ」
「簡単には答えられません。共和国の最高頭脳の多くがこれに関わっております。にもかかわらず、この兵器にはエネルギー増進の分野の真に新しい何かが必要となるのです。あえて申し上げるならば、銀河的な規模の飛躍的発展が」
マス・アミダ副議長とドクター・グーバッカー[出典]
Dr-gubacher detail

ドクター・グーバッカー

パーワン男性ドクター・グーバッカーは銀河共和国時代の末期に研究者およびエンジニアとしてジェダイ最高評議会[1] 共和国に仕えた。人工知能を専門分野とするグーバッカーは[3]惑星コルサントジェダイ・テンプルの中に研究及び開発所を持ち[2]ジェダイ・オーダーが所有するドロイドのコンディションを最善に保つ仕事を任されていた。しかし共和国と独立星系連合のあいだにクローン戦争勃発すると、グーバッカーは任務に参加するドロイドの改造といった特殊な職務を与えられるようになった。[1] また彼はジェダイのもとで監視ドロイドやスパイ・ドロイドを設計したこともあった。[3]

グーバッカーは戦略諮問委員会と呼ばれる共和国の内部組織にも所属しており、“深宇宙機動性バトル・ステーション”の極秘建造プロジェクトに携わっていた。委員会のメンバーは機密保持の宣誓への署名を求められ、プロジェクトの情報を外部に漏らすことを禁じられており、グーバッカーもジェダイと関わるときは固くその口を閉ざしていた。委員会のメンバーは共和国軍事作戦センター戦略会議大講堂でプロジェクトに関する定期会合を行った。この会議にはグーバッカーたち科学者の他に、銀河元老院マス・アミダ副議長や共和国の各部門の代表者、一部の元老院議員コレリアン・エンジニアリング社クワット・ドライブ・ヤード社レンディリ・スタードライブ社といった企業の代表らが参加していた。[3]

21 BBY[4]第二次ジオノーシスの戦いの後、シーヴ・パルパティーンによってバトル・ステーション設計図が委員会に提示され、共和国艦隊の封鎖下にある惑星ジオノーシスの上空で実際の建造計画が始まった。バトル・ステーションの赤道リングが完成し、計画の第1段階が達成された後、グーバッカーは大講堂で行われた定例会議で進行役を担当した。ステーションのリングと、建材を集めるための採掘計画について解説した後、グーバッカーはトレード・フェデレーションルクレハルク級輸送船の構造図を図示し、バトル・ステーションの完成予定図はこの輸送船の中央球体を参考にしてると主張した。特殊兵器部門サハリ教授超兵器の説明を行った後、グーバッカーはこの兵器は歴史上類を見ないものになるだろうと付け加えた。しかし彼は、兵器の開発にどれくらいのがかかるのかというアミダ副議長の質問に明確に答えることはできなかった。[3]

クローン戦争中、グーバッカーはバトル・ステーション建造プロジェクトに関わる人工頭脳チームのリーダーを務めた。彼のチームにはイクトッチイコンピューター技師ダジオ・ベルコーズらが在籍しており、バトル・ステーションの労働力を管理する強化型監督ドロイドの設計を行った。[3]

D分隊の改造[]

「こちらのドクター・グーバッカーが、貴様らに今回のミッションに備えた特別なアップグレードを行う」
D分隊ドロイドに対し、ミーバー・ガスコン大佐[出典]
Temple research lab

D分隊の改造を行うグーバッカー

20 BBY[4]、ドクター・グーバッカーは共和国グランド・アーミーのドロイド・チーム、“D分隊”の改造を任された。ミーバー・ガスコン大佐率いるD分隊は、分離主義勢力の暗号化モジュール強奪任務に派遣されることになっていた。グーバッカーはジェダイ・テンプル研究所でドロイドたちに特別な改造を行い、ジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーが所有するR2シリーズ・アストロメク・ドロイドR2-D2に強力なロケット・ブースターを与えた。[2] またアイラ・セキュラ[5] QT-KTに浮遊式のマグネット装置[2]ソングラ・ジャーR5ユニット[6] U9-C4にプログラミングや[7] 高出力のレーザー・カッターをそれぞれ追加した。[2]

3体のドロイドに取り付けられた新装備の説明が終わった後[2]テラ・シヌーベR4ユニット[6] M5-BZが自分も新しい装備をもらおうと前に進み出たが、グーバッカーの装置は彼には反応しなかった。M5-BZは小柄なジルキン種族のガスコン大佐を運ぶ司令塔として改造されることが決まっており、新装備を与えるのではなく、むしろスペースを空けるためメモリー・バンクを取り外す予定だったのである。グーバッカーによるすべての改造が終わった後、ガスコンとD分隊のドロイドたちは新装備を駆使して分離主義勢力の軍艦から暗号化モジュールを奪取することに成功した。[2]

帝国時代[]

「サハリ教授とグーバッカー博士は、アーソの研究を引き継げると確信しております」
―マス・アミダに対し、オーソン・クレニック[出典]

クローン戦争が終結し、共和国が銀河帝国として再編された後も、グーバッカーは引き続きバトル・ステーションの建造計画に従事した。17 BBY、超兵器に用いるカイバー・クリスタル研究の第一人者であるゲイレン・アーソ博士が失踪した後、帝国軍先進兵器研究部門オーソン・クレニック長官は、グーバッカーやサハリ教授がアーソの研究を引き継いでくれるとマス・アミダ大宰相に請け合った。最終的にこのステーションは“デス・スター”と呼ばれるようになり[3]、約20年の歳月をかけて1 BBYにようやく完成に至った。[8]

人物[]

「われわれの目標は機動性バトル・ステーションです」
―ドクター・グーバッカー[出典]

パーワン種族の男性[1] であるドクター・グーバッカーは、ドーム型の頭部に灰を持ち、肌は青く[2]、細長い触腕のようなを備えていた。[3] 彼の手には細い3本の指が生えており、左手は機械の義手だった。[2] 彼は歯擦音で発音する言語を使い、頭につけているボイスボックスでその言葉を銀河ベーシック標準語変換していた。[3] グーバッカーはテンプル研究所での仕事に上機嫌で取り組んでいた。彼は改造対象のドロイドに感情をこめて親しげに語りかけたため、ドロイドに同情の余地などないと考えるガスコン大佐から注意を受けた。また、彼はM5-BZのメモリー・バンクを自らの手で取り外すことを楽しみにしているようだった。[2]

制作の舞台裏[]

Gubacher concept art

エイミー・ベス・クリステンソンによるコンセプト・アート

グーバッカーは2012年12月1日に放送されたTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン5のエピソード『特務分隊結成』で初登場を果たした。声優はディー・ブラッドリー・ベイカー。ベイカーは同シリーズでクローン・トルーパーの吹き替えも担当している。2016年、グーバッカーはジェームズ・ルシーノによる小説『カタリスト』にも登場した。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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