- 「私はあんたの想像以上に変わったの。前とは信じてるものが違う」
- ―ケツー・オンヨ[出典]
ケツー・オンヨ(Ketsu Onyo)は惑星マンダロア出身の人間の女性で、ヤヴィンの戦い以前にブラック・サンのために働いていた賞金稼ぎ。マンダロアにある帝国アカデミーの士官候補生だったが、友人のサビーヌ・レンと共に銀河帝国から離反した。2人はしばらく賞金稼ぎとしてパートナーを組んで活動したが、険悪な形で決別し、レンはロザルの反乱者たちに加わった。友人が去った後、オンヨはブラック・サンのために働くようになった。
ヤヴィンの戦いの4年前、オンヨは惑星ガレルの宇宙港でEG-86という名のGNKシリーズ・パワー・ドロイドを盗み出す任務を与えられた。しかし、彼女はこのドロイドを巡って旧友レンと反乱者エズラ・ブリッジャー、チョッパーらと対立することになった。反乱者たちはEG-86を回収して宇宙港から逃げ出したが、オンヨはガレル上空で彼女たちの乗るシャトルを足止めした。帝国軍軽クルーザーから逃げるため力を合わせた後、オンヨは旧友と和解し、EG-86を反乱軍のハヴォック前哨基地まで運ぶのを手伝った。
その後、ケツーは反乱軍に加わり、帝国軍艦隊との戦いに参加した。彼女は軽貨物船<ゴースト>のクルーの危機を救い、ホライズン基地から盗み出した燃料の運搬に貢献した。<ゴースト>はオンヨのおかげで旗艦のクエーサー・ファイア級クルーザー=キャリアーに辿りつき、ハイパースペース・ジャンプに必要な燃料を補給した。その後、反乱軍は新しい本拠地アトロンへ逃れた。
経歴[]
帝国アカデミー[]
帝国時代、ケツー・オンヨと友人のサビーヌ・レンは故郷マンダロアの帝国アカデミーに通う士官候補生だった。彼女たちはアカデミーから逃げ出して賞金稼ぎになったが、レンは“強欲”なオンヨの裏切りで危険な目に遭った。2人の友情は破綻し、オンヨはブラック・サンのもとで賞金稼ぎを続けたが、レンは宇宙船<ゴースト>で活動する反乱者グループのメンバーになり、銀河帝国に対する初期反乱運動に参加した。
旧友との再会[]
- 「昔みたいに協力しましょ」
「そうするしかなさそうだね」 - ―サビーヌ・レンとケツー・オンヨ[出典]
ヤヴィンの戦いの4年前、オンヨはブラック・サンからEGシリーズ・パワー・ドロイドEG-86を盗む仕事を与えられた。反乱軍はEG-86を伝令として使っており、ベイル・オーガナ元老院議員に届ける重要な情報を運ばせていた。パワー・ドロイドを強奪するため惑星ガレルの宇宙港を訪れたオンヨは、同じくEG-86を回収するためにやって来たサビーヌ・レン、ジェダイ・パダワンのエズラ・ブリッジャー、アストロメク・ドロイドのチョッパーらと遭遇した。オンヨは反乱者たちの前に姿を現し、黙ってドロイドを引き渡すよう命じた。オンヨとレンは狼狽えるブリッジャーの前で一触即発の状態になったが、帝国軍のストームトルーパー部隊が離着陸ベイにやってきたため旧友同士の撃ち合いは回避された。トルーパーと交戦中、レンとチョッパーは宇宙港のGX1短距離運搬船を奪って離陸させ、EG-86と共に逃げ去った(ブリッジャーは離陸中に落下し、置いてけぼりになった)。オンヨはスタッフを使って残りのトルーパーを圧倒し、自分の宇宙船<シャドウ・キャスター>に乗り込んでGX1シャトルの後を追った。
<シャドウ・キャスター>はガレルの上空で反乱者たちの乗るシャトルに追いつき、ハイパードライブを撃って逃亡を阻止した。オンヨはシャトルのドアを破壊してEG-86を宇宙空間に放り出そうとしたが、チョッパー以外はかろうじて船内に留まった。オンヨはシャトルに通信を入れ、必要とあれば船を破壊してでもパワー・ドロイドを手に入れると脅迫した。しかし、先ほど船外に放出されたチョッパーが<シャドウ・キャスター>のレーザー砲を分解し、オンヨの攻撃を阻止した。オンヨはシャトルに戻ろうとするチョッパーをトラクター・ビームで捕え、このアストロメクを人質にして旧友と取り引きすることに決めた。
オンヨは<シャドウ・キャスター>をGX1シャトルにドッキングし、旧友との話し合いに臨んだ。オンヨは協力すればブラック・サンからの賞金を山分けにしてもいいと申し出たが、レンは金に興味はないと答え、今は金よりも大切なもののために戦っているのだと主張した。彼女はかつてオンヨに見捨てられたことを許し、ブラック・サンのために働くことなど辞めて、今からでも人生をやり直すべきだと助言した。その直後、シャトル盗難の報告を受けた帝国軍のアーキテンス級司令クルーザーが姿を現し、シャトルと<シャドウ・キャスター>に投降を命じた。彼女たちは帝国から逃げるため一時的に手を結ぶことになった。
レンはシャトルを爆弾代わりに使い、軽クルーザーにぶつける作戦を立てた。オンヨはレンに爆弾を渡し、<シャドウ・キャスター>を発進させる準備をした。爆弾をセットし終えた後、レンは軽クルーザーの砲撃のショックで倒れ、シャトルに取り残された。オンヨはレンを救うためシャトルに戻る危険を冒し、壊れかけたドッキング・チューブを通って旧友を<シャドウ・キャスター>まで運びこんだ。レンの作戦は成功し、<キャスター>は爆発に乗じてハイパースペースへ飛びこむことができた。その後、オンヨはEG-86をハヴォック前哨基地まで届けるのに力を貸し、ドロイドをオーガナ議員のアストロメク・ドロイドR2-D2に引き渡した。オンヨはレンをガレル・シティまで送り、反乱分子の指導者であるヘラ・シンドゥーラ船長から礼を言われた。オンヨはまだ帝国と戦う準備は出来ていないという理由で反乱軍への参加を断ったが、反乱運動に力を貸す意思を見せた。別れ際、レンは仲間になりたければいつでも歓迎すると声をかけた。
反乱運動[]
- 「手助けありがとう、ケツー」
「ひとつ貸しだよ」 - ―サビーヌ・レンとケツー・オンヨ[出典]
その後、ケツー・オンヨは反乱運動への誘いについて考え直し、フェニックス戦隊の活動に加わった。彼女は反乱軍が拿捕した帝国軍軽クルーザーでブリーフィングに出席し、艦隊の避難先について話し合った。反乱者たちは銀河共和国とラサットの地図を組み合わせ、バーザイトの月を新しい秘密基地の候補に挙げた。オンヨは帝国軍が姿を現さないという理由でバーザイトの地上に基地を作るのが良いだろうと意見した。しかし、艦隊旗艦のクエーサー・ファイア級クルーザー=キャリアーの燃料が不足していたため、反乱軍は数パーセク離れたヨスト星系にジャンプすることができなかった。
帝国軍艦隊の活動を調査していたレンは、ホライズン基地に行けば燃料を奪取できるのではないかと提案した。コマンダー・ジュン・サトーは彼女の計画を承認し、<ゴースト>のクルーが帝国の基地に奇襲をかけた。その間、反乱軍艦隊はカシウス・コンスタンチン提督指揮下の帝国軍から攻撃を受けた。オンヨは<シャドウ・キャスター>に乗り込んで戦闘に参加し、ホライズン基地から戻ってきた<ゴースト>を防衛した。その後、反乱軍はヨスト星系に敵の罠があることを知り、代わりに惑星アトロンへジャンプした。
人物[]
- 「あたしをシャトルに置いてけば、使いを奪ってお金にできたのに」
「たかが金さ」 - ―サビーヌ・レンとケツー・オンヨ[出典]
ケツー・オンヨは人間の女性で、髪の毛の色は黒、目は紫で、黒い肌に赤いタトゥーを入れていた。帝国アカデミーの士官候補生だった頃、オンヨとサビーヌ・レンは姉妹のように仲が良かった。しかし2人でアカデミーを去って賞金稼ぎになった後、オンヨは金のために友人を裏切った。オンヨはクレジットを何よりも大切に考えていたが、反乱者になったレンと再会した際に考えを改めた。旧友との関係を修復した後、オンヨは銀河帝国との戦いに参加した。
装備[]
- 「2人で見た夢が実現した。最高の武器と船を手に入れ、銀河で恐れられる存在となる」
- ―ケツー・オンヨ[出典]
ケツー・オンヨは賞金稼ぎとして活動する際に装甲服を装着し、ブラスター・ピストルやスタッフを装備した。サビーヌ・レンはオンヨに影響を受けて爆弾を愛用するようになった。彼女のスタッフは斧とブラスターを組み合わせた多用途武器で、接近戦と中距離戦の両方で役に立った。また、彼女は<シャドウ・キャスター>という名の快速で重武装の宇宙船を所有していた。この船はレーザー砲やトラクター・ビームを搭載していた。
登場作品[]
- 反乱者たち – 旧友 (初登場)
- Too Late to Change – 反乱者たち マガジン
- 反乱者たち – ドロイドと友情
- フォース・オブ・デスティニー – 新人勧誘
- フォース・オブ・デスティニー – 特訓コース
- 反乱者たち – ダークセーバーの試練 (イラストのみ)
- 反乱者たち – 無謀な策
- 反乱者たち – 家族の再会 - そして別れ