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「コルサントだ。惑星全体がひとつの都市となっている」
―クワイ=ガン・ジン[出典]

コルサントCoruscant)はコア・ワールドにある惑星である。永きに渡り、銀河の首都として栄えた。

概要

 銀河の首都惑星で銀河座標0-0-0に位置している。「ハブ(中心地、要所)」として知られ、古くから銀河の政治、文化、司法、権力の中心地として機能してきた。

銀河の中心惑星

 「コア・ワールドの宝石」と称されるその惑星を遥か宇宙空間から望めば、惑星全体を包む光が生きているかのごとく瞬いて見える。コルサントに近づき、静止衛星軌道上のゴラン宇宙防衛プラットフォームを通過する頃にようやくこの星のイルミネーションの正体に気づく。惑星上空を行き交う飛行艇、超高層ビルの屋上に見受けられるプラットフォーム。無数の人工の光達が常時灯り続け、まさに生きて動いているのだ。きらめく姿は、惑星自体が一つの巨大都市であることを気づかせる。惑星表面に自然と言える部分は全くと言って良いほど存在せず、デュラクリートで覆い尽くされているかのようだ。まさに惑星表面全体が人工の光を放つ都市であり、まばゆく輝き続けているのだ。
 絶え間なく行き交う宇宙艇は立体的に惑星中に張り巡らされた空中車線網の中を、巨大な管制コンピューター・システムに誘導され、その一つ一つがすら細やかな光のきらめきとなって見とれる。

宇宙船ターミナル

 首都惑星コルサントに訪れる宇宙船は、銀河でも飛び抜けて多い。無数の個人用小型ポートや着床プラットフォームには、惑星外から常に何かしらの宇宙船が訪れている。それらに加えてコルサントには巨大なポート・エリアが二つある。
 一つはウエスト・ポート、もう一つはイースト・ポートである。それらは名前こそポートであるが、単独のポートではなく巨大な複合施設であり、産業地区である。俗に、金、権力、強力なコネクションのある物は個人用ポートを使い、それを持たぬ物がコルサントを出発する場合、ウエスト・ポート、訪れる場合はイースト・ポートを使うと言われている。貨物船や定期旅客船はターミナルに到着し、それらが運んできた様々な人々や貨物を捌く為に必要な建物が数多く建ち並ぶ。それらの施設を経営するのはギャラクシー・ツアーズ、ロモダイ・インターステラー、コレリアン・マーチャント・ギルド(コレリア人商業組合)、フリースパン・スターレーンズ・トランスポートなど、名だたる宇宙船を所有する団体である。その周りには職を求める労働者が絶えることがない。また、ターミナルにある様々な旅行代理店も、訪れる旅客の多さから賑わいが絶えることはない。
 貨物運送地区には固定式、移動式のクレーンが並び、昼夜を問わず運ばれる大量の貨物を運び出し、リパルサーリフトの輸送機に搭載する。常に警備員が巡回し、非常勤の警備員が駆り出されることもしばしばである。複合施設には運び込まれた物資を即座に加工する工場が存在し、大型工場や加工プラントの間に少しでも隙間が有ると食堂、酒場、歓楽施設、宿屋が出店されている。
 様々な種族が訪れると言う事と、未知の感染症の発生とは切っても切れないものである。ある種族には無害の細菌、ウイルスも他の種族には有害と言うことは頻繁に起こりうるからだ。宇宙構築では頻繁に複数の病気が発生するので、コルサント保険局により管理されていた。様々な、絶え間なく到着する移住者を受け入れる手続きは、それだけでも複雑なのだが、どうしても検疫拘束のための時間が上乗せされる結果となってしまうのだった。

コルサントの都市

 惑星軌道上からでも見受けられる煌びやかな光を放つ巨大ビル群。そして様々な交通機関が網の目のようにという言葉もそれを表し得ぬほど立体的に飛び交っている。また、太陽は高層ビルを照らし、空の交通の流れにも反射している。地表にそびえ立つ摩天楼には銀河中から集まった富裕階級者がその富を誇り、栄華を極めた生活を営んでいる。
 住まいを選ぶことは重要な意味合いを持つ。コルサントではどこでどのような生活をしているかが、往々にして個人的な権力や威信を表しているからだ。百階を越える高層アパート、しかも専用発着場の備えられたビルの高層階に住まうことは一種のステータス・シンボルであった。
 要人が訪れる事の多いコルサントではその用途と需要の多さの為、様々な社交場が用意されていた。高級レストランでは豪華な食事をしながらヌーナ=ボール・リーグやポッドレースの予想をしたり、賭を行うこともできる。中にはホロやリパルサーリフトで宇宙空間に浮かんだ気分を味わいながら食事が出来る店まである。好みによってはミュージシャンの生演奏を聴きながら食事をする所もある。
 それに対し、貧しい人々の中には日々の食事にも事欠き、質素な食料を買うクレジットにも事欠く者もいる。
 天高くそびえ立つ摩天楼とは反対に、何千年もの間に出来上がった建物や、瓦礫の下、デュラクリートのブロック群が入り乱れ、トンネルや大洞窟、遊歩道、絶壁などが無秩序に複雑に入り交じる過密な住居群を作り上げていた。其処にはまともな地図と呼べる物はなく、誰もその全てを把握していない、する事が出来ていないと言って良いであろう。
 大雑把に言ってしまえば、金持ちは建物の上へ上へと登り、貧しい物は都市の下へ下へ下がっていく。そのような構図が出来ているのだ。
 下層世界の上層では小さなコミュニティーが存在し、希望を持てぬままにも哀れな生命が生き抜いていた。厳しい世界ではあったが、其処ままだ地上に近く、その気になればいつでも地上にあがることが出来る。また、その場所でも身長に行動さえすれば生き延びる事はおろか、反映することも出来るのである。
 更に下に行くと、光の届かぬ建築物の残骸の中、陰鬱な生物がうごめいている。其処は遙かなる昔。すでに忘れられた時代を残す遺跡であり霊廟である。はじめからここに生まれついた物はなく、うっかり迷い込み、出られなくなった者、あるいは自暴自棄になった無鉄砲なものの住処となっている。この深奥部は無法地帯と呼ぶにふさわしい。そしてそこは犯罪組織にとって格好の苗床となっている。また、これらの下層世界には一つの都市ほどの規模を持つ物もある。
 プリンス・シゾールが生きていた頃、下層世界の広大な地域が犯罪組織ブラック・サンの縄張りであった。自らはスカイ・フックという空中宮殿に住み、下層世界を支配し、制服とヘルメットを着用した彼の親衛隊は、下層世界の通りを闊歩し、みかじめ料を取り立て、まがりなりにも人々を守っていた。犯罪だけではなく合法的なビジネスも、其処では成立していたのだ。
 上層世界の法や秩序は滅多なことでは下層世界にまで届くことは無かった。野心的な政治家が下層世界を自分のビジネスに利用しようとする場合を除いて。
 下層世界にも合法的なコミュニティーは存在する。ランド・カルリジアンは、深奥部にある裕福なドームタウンの主要投資家であった。そこは偶然にも幅一キロ以上の巨大なドーム型の大洞窟が発見され、住宅や公園が作られ、強力な光源で照らされ、近代機械により快適な住空間が提供された。中産階級が比較的安全に暮らすことが出来る下層世界のオアシスである。

下層世界の怪物達

 コルサントには様々な側面が存在する。超高層ビルの中、太陽の光を浴びて生活している人々の知り得ない物も多々ある。煌びやかな銀河の首都、荘厳なる高層ビル群、絶え間なく行き交う宇宙船。その銀河随一と呼ばれる美しい都市もコルサントである。だが光の届かない下層世界にはそれらとは全く逆の世界も存在するのだ。その下層世界は行政当局からも完全に見放され、闇夜に潜む計り知れない闇を形作る恐怖が垂れ巻いている。不注意で下層世界に迷い込んだ者は闇に潜み獲物を待つ異形の怪物や重犯罪者の餌食となる。そこはジェダイでさえも踏み込むのに勇気を奮い立たせねばならぬ場所といえた。
 古びて見捨てられた下層都市、特徴的な形状のトンネルは湿度が高くじめじめしたその内部は、雑菌の繁殖場所となっており、それを食する中小様々の醜い生物を育てる温床だ。ナメクジや蛆状の環状生物の群生するトンネルは同時に、悪臭を放つホーク=バットという、時に高層ビルの谷間を飛行する様を見かけることが出来る巨大コウモリのコロニーとなっている。そしてそのような下界の人々が近寄るのをためらう場所に未知の生物が生息しているというのはある意味必然であろうか。また、ホーク=バットは皮肉を込めてコルサントの非公式のシンボルと呼ばれている。
 その闇に巣くうクソーンはコルサントで独自に進化した生物だ。神出鬼没の食人生物であるこの生物はコルサントの原生生物の生き残りで、元は二足歩行をしていたと言う説もある。幾多もの数え切れない世代において下層世界の暗闇に住み続けた為、その目は退化し、青い肌の人間の目に当たる部分は二つの独立して動く卵状の器官が取って代わっている。唇のない口、そぎ取られたかのような鼻は髑髏のように覗え、乾燥したぼろぼろの苔のような髪を乱し、前のめりの姿勢でよろよろと、群れをなして蠢き、人を狩り、スタン=ネットを使ってその死体をかき集める。
 更に地下深くにはクソーン、その百鬼夜行のごとき生物を上回らんともいわれる悪夢のような生き物もいると言われている。その暗い洞窟に存在していたタオジンは公式には絶滅したとされている。が、しかし、下層世界においては、タオジンはまだ生きており、不運な獲物を餌食にし続けていると噂され続けている。
 タオジンは体長1~20メートルの巨大な体節からなる昆虫種エイリアンで、二つの巨大な複眼と危険な下顎、多数の鉤爪と二対の短く細い足を持っている。体はほとんど透き通っており、口から連なる消化器系統がはっきりと判別できる。信じられない速度で動くこの生物は獲物に向かって蜘蛛の糸状の物質を吐き出し、気絶させ、生きたまま包み込む。標準的なスキャナーでは細く出来ないばかりか、驚くべきはフォースでさえ感知出来ない、ジェダイにとってすら悪夢のような生物なのだ。ライトセーバーをもってしても致命的なダメージを与えることは難しく、エネルギーが体内で拡散され、しばしば逆流させられてしまう。
 まだ彼らが絶滅しておらず、下層世界で彼らの食料供給源が不足すれば、コルサントの洞窟から這い出し、いかなる事態を引き起こすかは想像する事も出来ない。

歴史

旧共和国時代

 旧共和国時代よりコルサントには元老院議事堂ジェダイ聖堂という権力と正義の象徴が存在した。
 元老院議事堂は、コルサントで最も大きく、銀河で最も有名な建物として異彩を放っていた。
 ジェダイ聖堂は元老院議事堂に比べれば非常に小さな物では有ったが、共和国民にとって特別な存在であった。
 その二つの建物は、コルサントに存在する他の建物と明らかに異なった様式で建てられていた。

共和国の最期

クローン大戦の際、コルサントは分離主義者の攻撃にさらされる。大規模な侵略こそなかったが、ヴァルチャー・ドロイドやバトル・ドロイドがシールドを突破して都市を襲った。ジェダイ・マスターヨーダメイス・ウィンドゥが市街戦でクローンを率いる。

しかし、このとき侵略軍を率いたグリーヴァス将軍の目的は、コルサント侵略ではなく、パルパティーンの誘拐だった。ジェダイは将軍の罠にかけられるが、すぐにパルパティーンを奪回し、戦いに勝利する。

外部リンク

Coruscant-Wookieepedia

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