コレリア(Corellia)は銀河系のコア・ワールドに属す都市型惑星である。コレリアはスターシップ造船事業で名高く、住民であるコレリアンは冒険心の強さで有名だった。コレリアは古くから銀河文明において重要な役割を果たし、初期の共和国の開拓地拡大にも貢献した。銀河帝国の影響下に入った後は、大規模な造船所がインペリアル級スター・デストロイヤーやTIEファイターの製造拠点として徴発された。当時のコレリアでは貧富の差が拡大し、一般市民は工場で激務を強いられ、貧しい家庭に生まれたコレリアンの若者は生きていくために犯罪行為に手を染めた。反乱同盟の英雄である元密輸業者のハン・ソロやウェッジ・アンティリーズ、クリックス・メイディンはコレリア出身である。
特徴[]
コレリアは銀河系のコア・ワールド[4]、コレリア星系に属し[2]、平面座標上ではM-11に位置した。コレリアはコレリアン・トレード・スパインとコレリアン・ランという2本の主要ハイパースペース・ルートの上にあり、イクストラーやティネルIV、デュロといった惑星とつながっていた。[4] コレリアは温暖な気候に恵まれ、地上には森林やジャングル、都市部[1]、海といったさまざまな地形が広がっていた。他の多くの古いコア・ワールド惑星と同じく、コレリアも注意深く土地を管理し、人口を中心に集めて郊外に広がるのを抑えた都市型惑星だった。コロネット・シティをはじめとする沿岸都市はピルとよばれる島のような建築ユニットでできており、水路にかかるスピーダー用のブリッジが楕円形のビルを繋いでいた。[6]
コレリアは大規模な造船所で名高く[1]、コレリアン・エンジニアリング社やサイナー・フリート・システムズ社、サンテ社、クワット・ドライブ・ヤード社、ユブリキアン・インダストリーズ社といったさまざまな製造企業の工場やオフィスが存在した。コレリアのスターシップは優れたパワーとスピード、敏捷性で知られ、銀河系各地で使われている宇宙船にコレリア製の部品が用いられていた。帝国時代になると、これらの有名な造船所も銀河帝国の影響下に入り、インペリアル級スター・デストロイヤーやTIEファイターなどの軍需品がコレリアで製造されるようになった。海岸沿いにあるコロネット宇宙港では民間船、軍艦、商業船等のさまざまな乗り物が絶えることなく行き来していたが、帝国時代には主要ターミナルが帝国によって徴用され、その他の出入港は中心から外れた建物に追いやられた。[6]
コレリアでは常に建造工事が行われていたが、それによって儲かっていたのは特権階級だけであり、一般市民にはほとんど恩恵が及んでいなかった。工場の労働者は激務を強いられ、帝国や巨大企業で働いていない者は、やむをえず盗みなどの犯罪行為に手を染めた。そのためコレリアではスラム街が形成され、放置された工場や、危険認定された劣化した公営住宅などが犯罪の温床になっていた。[6]
コレリアの海にはブルーヴェブ・グライダーやヘクスキップ・パドラー、フリーク・イール、ニードルゴープといったさまざまな魚類が棲息していた。星間旅行が活発になる以前、コレリアの住民は広大な海を旅することで冒険心を満たした。危険が伴う上にわずかな報酬しか得られない職業であるにも関わらず、コレリアでは帝国時代になっても航海や漁業が誇りをもって営まれていた。コロネット・シティの魚市場の歴史は古く、家族経営の小さな店の中には、インナー・リムの植民惑星の歴史が記録されるよりも前から操業しているものもあった。[6]
コレリアはまた各種アルコール飲料の産地でもあり、コレリアン・ウイスキー[8]、コレリアン・エール[11]、コレリアン・ブランデー[12]、コレリアン・ラム[10]、コレリアン・ワインなどの飲み物が製造・輸出されていた。[13]
歴史[]
前史[]
コレリアは長きにわたり、銀河文明の拡張において重要な役割を果たしていた。帝国時代の数千標準年前、コレリアの王族は初期の共和国に銀河系の探検と植民地化の資金を提供し、開拓地を広げる手助けをした。時代が移ろうにつれ、銀河情勢のなかでのコレリアの重要性は減少していったものの、惑星の歴史的な価値の評価が揺らぐことはなかった。[6]
帝国時代[]
帝国時代、コレリアの有名な造船所は銀河帝国によって接収され、TIEファイターやインペリアル級スター・デストロイヤーといった軍需船の建造が始まった。帝国は保安要員をすべて軍人と入れ替えるよりは効率的という理由で、地元のコレリアン保安軍(コルセック)のメンバーを帝国保安局の監視部門に取り込み、帝国の名のもとに惑星住民を取り締まらせた。コレリアは帝国の支配下に入ってセキュリティが厳しくなり、宇宙港ではコルセックの帝国入星管理官によって惑星の出入りをする旅行者のチェックが行われた。また、帝国は貴重な造船施設を守るため、都市部における活動に特化した技能を持つパトロール・ストームトルーパーをコレリアに配備した。コロネット・シティではC-PHパトロール・スピーダー・バイクに乗ったコロネット・ハイウェイ・パトロールのトルーパーたちが都市部の見張りを担当した。[6]
この時代、グリンダリッドの犯罪王レディ・プロキシマが“ホワイト・ワームズ”と呼ばれる犯罪集団を指揮し、事実上コロネット・シティの闇市場を支えていた。彼女はスクラムラットと呼ばれる孤児たちを手先として酷使し、彼らに食べ物と住処を与える代わりに、盗みなどの犯罪行為を強制していた。[6]
住民[]
コレリアの人間の住民はコレリアンと呼ばれ[8]、冒険心の強さで有名だった。帝国時代、富や権力を持たない家に生まれたコレリアンの若者たちは、より良い暮らしを求めて母星から逃れることを夢見た。[1] この惑星はジェダイ・イニシエイトのカリファ[14] やペトロ[15]、反乱同盟の英雄であるハン・ソロやウェッジ・アンティリーズ、クリックス・メイディン[16]、賞金稼ぎのデンガー[17] やマーキュリアル・スウィフト[18] といったコレリアンを輩出していた。
登場作品[]
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