- 「瞑想場はすべてユニークなの。それぞれが特別な修行のために作られてる」
- ―ハイ・リパブリック時代のジェダイ[出典]
コーボー瞑想場(Koboh Meditation Chamber)、あるいはジェダイ瞑想場(Jedi Chamber)はハイ・リパブリック時代にジェダイ・マスター・サンタリ・クリィの指示で惑星コーボーの各地に建造されたジェダイ・オーダーの瞑想施設。コーボー深淵と呼ばれる天体異常地帯の横断に向け、ジェダイ・ナイトやパダワンたちの心身を鍛える訓練施設として使われた。しかしコーボー星系は232 BBYにハイパースペース大災害に見舞われてしまい、サンタリの夢は実現することなく、瞑想場をはじめとするコーボーの各種施設は放棄されることになった。
概要[]
アウター・リム・テリトリーの惑星コーボーには、ジェダイ・オーダーがハイ・リパブリック時代に建造した瞑想場と呼ばれる施設が点在していた。これらの施設は、ジェダイ・マスター・サンタリ・クリィの指揮のもと、タナローの追求および研究の一環として設置された。瞑想場はそれぞれユニークな造りになっており、ジェダイ・ナイトやパダワンが“コーボー深淵”への旅に向けて精神や身体を集中し、コーボー物質の特性をより深く理解するために使用された。また瞑想場の出入口はサンタリの発明品である共和国チューナー装置を使わなければ開かないものが多かった。[1]
ジェダイの瞑想場の内装はそれぞれ異なっていたが、コーボー物質の扱い方をジェダイに学ばせるため、しばしばコーボー・オーブやオーブ増幅器といった関連装置が設置されていた。ジェダイはフォースとコーボー物質を駆使して装置を動かすことで、足場と足場を繋ぐ橋を出現させたり、扉を開くなどして、ユニークな物質の特性を実体験とともに学んだ。中にはコーボー物質を使わない試練が用意された瞑想場もあり、ほとんどのジェダイがパダワン時代以来経験したことのないような困難と苦痛を経験する施設もあった。コーボーでのジェダイの試練は、肉体と精神のテストであると同時に、友人や仲間との信頼関係や連帯感のテストでもあった。[1]
歴史[]
ハイ・リパブリック時代、ジェダイ・オーダーと銀河共和国は、コーボー星系の天体異常地帯である“深淵”やその固有の物質を調査するため、コーボーで共同の研究プロジェクトを行った。やがてジェダイ・ナイトのダガン・ゲラが深淵の渡航に成功し、隠された惑星タナローを発見すると、サンタリはタナローへの移住に向けた準備を開始した。彼女は他の者たちも安全に深淵を旅できるように深淵コンパスを開発し、コーボーの各地に設立した瞑想場でジェダイ・ナイトやパダワンたちに深淵航行に向けた訓練を行わせた。[1]
しかしタナローはナイヒルによる襲撃を受け、ジェダイ評議会はタナローを放棄する決断を下した。さらにコーボー星系はハイパースペース大災害の“出現”に見舞われ、コーボーにも隕石が降り注いだ。災害のさなか、一部のジェダイはアンテイムド・ダウンズにある小さな瞑想場に避難した。ジェダイと共和国はこの災害によってコーボー星系からの撤退を強いられ、瞑想場をはじめとする各種施設は放棄され、共同プロジェクトは破綻した。サンタリに仕えたドロイドのZN-A4は、災害が起きた際にサンタリからチューナー装置を託され、森のアンテナのバクタ・タンクに眠っているダガン・ゲラを起こしてきてほしいと頼まれた。しかしZN-A4は地下通路の崩落に巻き込まれ、瞑想場“二重性の間”で機能停止し、それから200年以上にわたる眠りについた。[1]
9 BBY、ジェダイのカル・ケスティスはランブラーズ・リーチ村の地下を探索した際に偶然、二重性の間の跡地でZN-A4を発見した。彼はZN-A4を再起動し、この場所がジェダイの瞑想場であることを彼女から教わった。この出来事がきっかけとなり、カルも惑星タナローを探究する旅を開始することになった。のちにカルは“石の尖塔”地域にある荒廃した集落でもジェダイ瞑想場を発見し、かつてサンタリがコーボー各地に瞑想場を築いた目的を知った。またカルは瞑想場に残されていた装置を使ってエクスプローラー・ドロイドBD-1にコーボー・グラインダーを搭載させた。カルとBD-1はこの新機能によって中央邸宅へ移動するための経路を切り開いた。[1]
玄武岩の森を探索中、カル・ケスティスはバサルト・リフトでトワイレックの歴史家トアと出会い、瞑想場の噂を聞いた。その後、カルはバサルト・リフトにある理性の間を探索した。それ以来、カルはパイルーン・サルーン酒場でトアから新しい瞑想場の噂を聞いては、実際に現地へ赴いて調査を行った。カルはアンテイムド・ダウンズにある明晰の間、ヴィシッド・ボグにある繋がりの間、サザン・リーチにある不屈の間、マウンテン・アセントにある孤立の間を探索し、各地の試練をクリアすると同時に、サイコメトリーの能力を使って大昔ここにいた人々の会話のエコーを耳にした。[1]
制作の舞台裏[]
コーボー瞑想場は2023年に発売されたゲーム『Star Wars ジェダイ:サバイバー』で初めて登場した。日本語吹き替え版では「瞑想場」の読み方が「めいそうじょう」と「めいそうば」の二通りあり、統一されていない。『ジェダイ:サバイバー』には多数の瞑想場が登場するが、二重性の間と“荒廃した集落”にある名前のない瞑想場以外はメインストーリーと直接関係がなく、探索しなくてもゲームをクリアすることが可能である。[1]
登場作品[]
- Star Wars ジェダイ:サバイバー (初登場)
参考資料[]
- アート・オブ・Star Wars ジェダイ:サバイバー