ゴンキアン語(Gonkian)はEGシリーズ・パワー・ドロイドやGNKシリーズ・パワー・ドロイド、MPHパワー・ドロイドなどのパワー・ドロイドが使用していた言語及び警告音である。ゴンキアン語のフレーズはパワー・ドロイドの別名“ゴンク・ドロイド”の由来でもあり、少なくともハイ・リパブリック時代から存在していた。
特徴[]
- 「誰にも聞かれてないよね?」
「いや、聞こえた」 - ―ゴンク・ドロイドを起動させたナブスを安堵させようとするリス・ソレイと、テイバー・ヴァル=ドーン[出典]
ゴンキアン語はEG-6パワー・ドロイドや[1] GNKシリーズ・パワー・ドロイド[2]、MPHパワー・ドロイド[3] などのパワー・ドロイドが使用していた言語であり[1]、低い警笛に似ていた。[2] この言語はパワー・ドロイドが移動中であることを知らせる警告音でもあったが[4]、パワー・ドロイドはチャージ中でもゴンキアン語を発した。[2]
ゴンキアン語は「ゴンク」(Gonk)というフレーズしか聞き取る事が出来ず、会話と呼べるようなものではなかったが[4]、内容を理解するのは不可能ではなかった。[5][6] また、ゴンキアン語を話すことはゴンキング(Gonking)と表現された。[7]
歴史[]
ゴンキアン語はハイ・リパブリック時代には存在していた。[8] 232 BBY[9]、海賊テイバー・ヴァル=ドーンにスパークル=ファイアの種を盗まれたジェダイ・イニシエイトのカイ・ブライトスターとリス・ソレイ、ナブスは、種を取り戻すべくテイバーの一味の宇宙船<アイアン・タロン>に侵入した。カイは船内で種を見つけることが出来たが、嬉しさのあまりナブスが踊って船内の荷物を倒してしまい、そばにいた[8] ゴンク・ドロイド[10] を起動させてしまった。ドロイドはゴンキアン語を発し、テイバーたちが侵入者に気付く要因を作ってしまった。[8]
パワー・ドロイドの別名“ゴンク・ドロイド”はゴンキアン語のフレーズが由来であり[11]、EGシリーズやGNKシリーズも“ゴンク・ドロイド”という別名で知られていた。[2] 共和国グランド・アーミーの特殊部隊クローン・フォース99が所有するGNKドロイド、ゴンキーの名前には「Gonk」という文字が含まれていた。[12] 帝国時代にグラディエーター・ドロイドとして活動していたEGドロイド[13]、WG-22は「ゴンク・グラディエーター」という別名で知られていた。[14] また、ナー・シャダー発祥のアグレッシブな音楽ジャンル、ゴンクロックはGNKドロイドをアンプとして使用していたためこの名がついた。[15]
スペクターズのマンダロリアン、サビーヌ・レンやクローン・フォース99のクローン・コマンドー、レッカーはゴンキアン語を理解することができた。[5][6] 帝国時代初頭、惑星パブーを出発するため、レッカーはハンターから<マローダー>に食料や装備を運ぶよう命じられ、そのことについてゴンキーに不満を述べた。しかし彼はゴンキアン語で反対の意見を返答され、ドロイドにお前を置き去りにすべきかもと脅した。[6] 4 BBY[16]、サビーヌは反乱軍のパワー・ドロイドEG-86にアストロメク・ドロイドのチョッパーの居場所を答えるよう求めたが、ドロイドが焦った様子で早口でゴンキアン語を発するため内容を聞き取れず、落ち着くよう要求した。EG-86は改めてゆっくりと話し、チョッパーが賞金稼ぎケツー・オンヨに拉致されたことを伝えた。[5]
レジスタンスの元バトル・ドロイドR0-GRは自著『ドロイドグラフィー』でパワー・ドロイドが「ゴンク」と鳴くことを愉快であると見なしていた。[17]
制作の舞台裏[]
ゴンキアン語という名称の初出は2001年8月7日に出版されたレジェンズのリファレンス・ブック『銀河のフレーズ・ブック&トラベル・ガイド』(ベン・バート著)である。本書ではゴンキアン語を(少なくともバオバブ保安指令51-Cに基づけば)翻訳することは不可能であると紹介されているが[18]、2015年11月18日に放送された正史のアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン2第8話『旧友』や、2024年4月3日に Disney+ で配信された『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン3第11話『覚悟の時』で主人公の一人がゴンキアン語を理解できる描写がある。[5][6] なお、正史媒体では2019年に公開された公式YouTubeチャンネル Star Wars Kids の動画「Every Language in Star Wars」で初めて名称が明らかになった。[1]
登場作品[]
非正史作品[]
- LEGO スター・ウォーズ/フォースの覚醒
- レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ
- BB-8 ミニクリップ – ドロイドのファンたち
- ビジョンズ – The Duel
参考資料[]
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版 (間接的に言及)
- 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第6号 (ドロイド仕様書:EGL パワー・ドロイド) (間接的に言及)
- Every Language in Star Wars Movies - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル (ゴンキアン語としての最初の言及)
- スター・ウォーズ:ドロイドグラフィー (間接的に言及)
- スター・ウォーズ:エクストラオーディナリー・ドロイド (間接的に言及)
- GNK Droid - 公式データバンク (間接的に言及)
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 Every Language in Star Wars Movies - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- ↑ 3.0 3.1 マンダロリアン – チャプター10:乗客
- ↑ 4.0 4.1 週刊 スター・ウォーズ R2-D2:第6号 (ドロイド仕様書:EGL パワー・ドロイド)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 反乱者たち – 旧友
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 バッド・バッチ – 覚悟の時
- ↑ スター・ウォーズ:エクストラオーディナリー・ドロイド
- ↑ 8.0 8.1 8.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ヨーダからの任務
- ↑ ウォルト・ディズニー・スタジオのプレスリリース資料によれば『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』の時系列は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の200年前であるため、『スター・ウォーズ タイムライン』で紹介されている暦に照らし合わせると、年代は232 BBYとなる。
- ↑ ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ヨーダからの任務 (Disney+ 音声解説)
- ↑ GNK Droid - 公式データバンク
- ↑ Gonky - 公式データバンク
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- ↑ スター・ウォーズ:スマグラーズ・ガイド
- ↑ ハンターズ:バトル・フォー・ジ・アリーナ
- ↑ スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ スター・ウォーズ:ドロイドグラフィー
- ↑ Galactic Phrase Book & Travel Guide