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「小さな生き物だよ、いろんな惑星でごちそうと見なされてる。ぼくも美味しいって思えるようになったよ。まあ、海のウォンプ・ラットだと思えばいい」
ニーク・ヴォゾ[出典]

ゴーグ(Gorg)、あるいはチューバ(Chuba)は特定の両生類クリーチャーを指す総称。ゴーグにはさまざまなバリエーションが存在し、惑星キャスティロン母星の“キャスティロン・ゴーグ”は丸々とした外見をしていた。ゴーグは銀河系各地で食用にされており、惑星タトゥイーンモス・エスパではおやつとして販売されていた。ゴーグは生で食されることもあれば、丸ごと揚げられたり、シチューの具材として用いられることもあった。ゴーグを販売する商人は“ゴーグモンガー”(ゴーグ売り)と呼ばれた。

32 BBYジャー・ジャー・ビンクスモス・エスパ市場の露店で販売されていたゴーグを勝手に食べようとしたため店主のグラグラに咎められ、それがきっかけとなりダグセブルバとトラブルを起こした。しかしジャー・ジャーはアナキン・スカイウォーカー少年によって助けられ、問題のゴーグはセブルバによって食されることになった。またハット犯罪王ジャバモス・エスパ・グランド・アリーナポッドレースを観戦した際にゴーグを口にした。レジスタンススパイカズーダ・ジオノが使用したレーシング・スターファイターファイアボール>の機体には、ゴーグ商人ボルザ・グルールとの取り引きの一環として、ゴーグのイラストが描かれていた。

生態と特徴[]

「可哀想じゃない?こんなに可愛いのに食べちゃうなんてさ」
カズーダ・ジオノ[出典]
Longtailfrog

ゴーグ

ゴーグと総称されるクリーチャーには複数の種類が存在した。[1][4][8] 彼らは両生類[3]中でも陸上でも活動することができた。[4] ある種のゴーグはに似ており[9]、胴体が長く、4本の短い手足があり、尻尾の先端部分も手のひらのように膨らんでいた。は赤[1] もしくは黒、体の色はベージュや[5] 斑点つきの緑色といったバリエーションがあった。またこのゴーグは長いを備えていた。[1] 他にも、顔の形が逆三角形で、前述のゴーグと比べて胴体が短く、脚が長いタイプも存在した。この種のゴーグは体が緑色で、足指に水かきがついていた。[8]

キャスティロン・ゴーグと呼ばれる亜種[3] 他のタイプと比べて丸々としていた。彼らはずんぐりとした胴体に4本の短い手足と小さい尻尾を生やし、大きな水色の目を備えた。[4]ウォンプ・ラット”と表現されることもあるこの種のゴーグは[7]、大きなに小さく鋭いを生やしており、頭と背中、尻尾、体の両側にヒレがあった。[4] 彼らの3本指の足には吸着力があり、壁や天井にはり付くことができた。また、長距離を飛び越えるジャンプ力を備えていた。[10] キャスティロン・ゴーグの体の色は個体によってさまざまで、灰色や黄色、オレンジ[4]、青などのバリエーションがあり[3]、まだら模様が入っている個体もいた。[4] キャスティロン・ゴーグの体はある程度丈夫で、多少感電しても平気で動き回ることができた。[11]

習性[]

「絶対に指を出すな。餌だと思われる」
フリックス[出典]
Singing gorg

ゴーグは歌でコミュニケーションをとった

ゴーグは[7] 川などの水辺に生息した。[6] ゴーグはしばしば群れで行動し、互いにコミュニケーションをとるために鳴き声で歌を歌うことがあった。[10] キャスティロン・ゴーグは大型の昆虫や、小動物を食した。[3] キャスティロン・ゴーグの母星[3] ミッド・リム[12] 海洋惑星[13] キャスティロンであり[3]アウター・リムの惑星テヌーの川にも生息していた。[6] キャスティロン・ゴーグは目の前に差し出されたものをと勘違いして噛みつく習性で知られ[11]、ときには集音マイクのような機械装置や[10] 電線といった食べられないものにまで食らいついた。[11] またゴーグは自分たちよりも大きな相手に、集団で敵対的な行動をとることがあった。[10]

ゴーグと文化[]

「昼飯をおごってくれ。丸々として汁気たっぷりのゴーグ」
オルカ[出典]
Deep-fried gorg

ゴーグの丸揚げ

“チューバ”という別名でも知られる[14] ゴーグは様々な星でごちそうと見なされており[4]、生で食されることもあれば[5]、揚げ物として調理されることもあった。[1] またハットはチューバ・シチューという料理を食べることで知られた。[14] 惑星タトゥイーンモス・エスパ市場では、ゴーグがしばしばスナックとして食されていた。[15] ゴーグは汁気が多く[16]、ジューシーで、おなかを満たすおやつとして知られた。[17] ゴーグの商人ゴーグモンガー(ゴーグ売り)と呼ばれ[13]、商人が水槽で飼っているゴーグを、小さな桶に入れて生きたまま販売するケースもあった。[4]

エイリアンの中には、この純真な目のクリーチャーをペットとして飼育する者もいた。[17] 銀河系市民の中には、ゴーグが食料にされることを可哀想と考える者もいた。[4][8] ハットの赤ん坊の遊び道具として、ゴーグを模した人形が使われることがあった。[18] 一方で、“チューバ”という言葉は悪口に用いられることもあった。アズモリガンは惑星ウィンカースー海賊ホンドー・オナカーと宝箱の取り合いになった際、“こんなくたびれたチューバと口論する気などない”と吐き捨てた。[19]

銀河系におけるゴーグ[]

《金を払えるのか? そいつは7ウーピーウーピーだ!》
グラグラ[出典]
Sebulba and Jar Jar

ジャー・ジャーはグラグラの店でゴーグを無銭飲食したことがきっかけとなり、セブルバとトラブルに陥った

共和国時代の後期、スウォークス・スウォークス種族のグラグラがタトゥイーンのモス・エスパ市場でゴーグを販売していた。[15] しかし彼女の店で買い物する際には注意が必要とされており[9]、値段も7ウーピーウーピーと高価だった。[2] 32 BBY[20]グンガンジャー・ジャー・ビンクスは市場を通った際にグラグラの露店に吊り下げられていたゴーグに目をつけ、代金を支払わずに勝手に口にした。無銭飲食に気付いたグラグラに咎められたため、ジャー・ジャーは咥えていたゴーグを口から放した。しかしゴーグは隣にある[5] ストリート・カフェアキムズ・マンチ[21] へ飛んでいき、ダグセブルバの食事をひっくり返してしまった。ジャー・ジャーは激怒したセブルバに詰め寄られたが、アナキン・スカイウォーカー少年の仲介によって事なきを得た。その後、やむを得ず引き下がったセブルバがこのゴーグを食した。[5]

ハット犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレは、モス・エスパ・グランド・アリーナブーンタ・イヴ・クラシックポッドレースを観戦した際にゴーグを食していた。[5] 帝国時代当時、タトゥイーンのモス・アイズリーにもゴーグを売る露店が存在した。[22] 0 ABY[20]反乱同盟パイロットであるルーク・スカイウォーカーは、惑星デヴァロン銀河帝国将校から職務質問を受けた際、自分はハイパースペース調査員だと嘘をついた。ルークはC-3POと一緒に旅をしている理由をでっちあげるため、このプロトコル・ドロイド通訳だけでなくチューバ・シチューを作ることができると主張した。[14]

レジスタンス砲手であるペイジ・ティコは、カサンダー宙域における任務に参加する以前、興味のある動物たちについて日記に書き綴った。ペイジはそのうちの1種としてゴーグのイラストを描き、ハットがこの“可哀想な動物たち”を生きたまま食べるという噂に対して不快感をあらわにするコメントを添えた。[8]

Bitey bites Kaz

ゴーグに噛みつかれたカズーダ・ジオノ

新共和国時代クラトゥイニアンボルザ・グルールは惑星キャスティロンの補給プラットフォームコロッサス>にある市場ゴーグ屋を営んでいた。[13] ボルザの屋台の看板にはオーラベッシュアルファベットで“最高の味”、“一番の風味”、“保証付き”、“本物の美味しさ”、“フレッシュ 4 ユー”といった売り文句が並んでおり[23]、ボルザのエプロンとおそろいのゴーグのイラストが描かれていた。[4] 34 ABY[20]、レジスタンスのスパイとして<コロッサス>に派遣されたカズーダ・“カズ”・ジオノは、レーサーファイアボール>を修理するのに必要な部品をフリックスオルカから手に入れるため、彼らのリクエストに応えて昼食用のゴーグを1匹手に入れてくることになった。カズはボルザ・グルールから快く思われていなかったが、レースに勝利したら<ファイアボール>の機体にゴーグ屋のロゴを入れるという条件で、ゴーグを譲ってもらうことに成功した。のちにカズはレースでトーラ・ドーザに敗れたものの[4]、<ファイアボール>にはのちにゴーグのイラストが追加され[24]、結果的にボルザはチーム・ファイアボールの最初のスポンサーとなった。[13]

<コロッサス>の住民で、カダッサニクト整備士であるニーク・ヴォゾはゴーグの味を気に入っていた。[4] あるジャレク・イェーガーは働き者のニークをねぎらい、昼食を何でも奢ってやると告げた。ニークは迷うことなくボルザの店に直行し、水槽の中から1匹のゴーグを選んだ。しかしこのゴーグはニークの手元から逃げ出し、BB-8の追跡をかわし、<コロッサス>の市場で散々なトラブルを引き起こした。最終的にゴーグは戻ってきたが、マイペースなニークはやっぱりバンサ・ミルクが欲しいと言い出し、イェーガーを呆然とさせた。[25] またある日、ニークが可愛がっていた生き物“ビボ”とお別れすることになった後、カズはニークに元気を出してもらおうと、“ルボ”と名付けたゴーグを新しいペットとしてプレゼントした。ところがニークはこのゴーグをおやつと勘違いして一瞬で平らげてしまい、カズを呆然とさせた。[26]

Gorgs The Disappeared

色とりどりのゴーグたち

フリックスとオルカはゴーグを結局食べず、“バイティ”と名付けて購買局で飼育した。ファースト・オーダーの手先であるケティーリアンテロジ・キーが購買局からフェーズ・コネクター強奪した際、店番を任されていたカズは、バイティと一緒にファースト・オーダーのダリアスG級貨物船に忍び込んだ。貨物船が<コロッサス>から出発した後、カズは船を止めるためにバイティが配電盤の電線に噛みつくよう仕向けた。バイティがもたらした被害により、貨物船はフェーズ・コネクターもろともキャスティロンの海に沈没することになった。その後、カズはバイティを連れて脱出ポッドで<コロッサス>に帰還した。[11] <コロッサス>がファースト・オーダーに占領された後、カズは行方不明になったハイプ・フェイゾンをトーラとともに探すことになった。ハイプの<グリーン・エース>が駐機されているハンガーC2に入るため、カズは荷箱に満載したゴーグを利用してストームトルーパーの見張りの注意をそらし、そのすきにターボリフトに乗った。[27]

ヤングリング・ケア宇宙ステーションで暮らしていたハットの幼児は、ゴーグの人形を所有していた。ある、ハットの幼児は銀河生物愛好家協会のドロイドM1-RE“ミリー”によってスライム風呂に入れられた際、湯舟でこの人形を振り回した。[18] また銀河生物愛好家協会の会員であるサファリ・ドロイドSF-R3“アリー”とカム・ドロイドCAMは、あるときゴーグを運搬中の貨物船の貨物室に閉じ込められてしまった。アリーはこの状況でも協会員として生物の観察を行うことに決め、貨物箱からゴーグを取り出した。しかしゴーグの鳴き声を録音しようとした際、彼はゴーグにマイクを奪われてしまい、力ずくで取り戻そうとしたため群れの反感を買った。アリーとCAMはゴーグの群れに包囲されたが、偶然にもミリーが外から貨物室のドアを開けてくれたため事なきを得た。[10]

制作の舞台裏[]

ゴーグはスター・ウォーズ シリーズに登場する複数の両生類クリーチャーを指す呼称である。[1][4] もともとは主に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)に登場する食用クリーチャーを指していたが、StarWars.com旧公式データバンクによるとゴーグは『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)にも登場していることになっている。[28] ただし『ジェダイの帰還』でジャバ・ザ・ハットが食べているクリーチャーにはクラトゥイン・パディ・フロッグという別の名前があり[2]、これもゴーグの一種であるのか、これとは別にゴーグが登場しているのかは定かではない。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
  2. 2.0 2.1 2.2 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ
  4. 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 4.12 4.13 4.14 SWResistanceLogo レジスタンススカウト
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
  6. 6.0 6.1 6.2 FunWithNubs-Logo ナブスといっしょナブス、くしゃみが止まらない
  7. 7.0 7.1 7.2 StarWars-DatabankII Gorg - 公式データバンク
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 最後のジェダイ:ボマー・コマンド
  9. 9.0 9.1 EncyclopediaCite タトゥイーンスター・ウォーズ・エンサイクロペディア
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 Galaxy of Creatures small logo ギャラクシー・オブ・クリーチャーズゴーグ
  11. 11.0 11.1 11.2 11.3 SWResistanceLogo レジスタンス危険な商売
  12. スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ:バトゥー旅行ガイド
  13. 13.0 13.1 13.2 13.3 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
  14. 14.0 14.1 14.2 ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険
  15. 15.0 15.1 スター・ウォーズ フォース コレクション (カード: Gragra (★★))
  16. スター・ウォーズ:反乱の夜明け ビジュアル・ガイド
  17. 17.0 17.1 StarWars-DatabankII Bitey - 公式データバンク
  18. 18.0 18.1 Galactic Pals logo ギャラクティック・パルズハットレット
  19. Rebels-mini-logo 反乱者たちウィンカースーのお宝
  20. 20.0 20.1 20.2 スター・ウォーズ タイムライン
  21. スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
  22. スター・ウォーズ:ヨーダの知られざる戦い
  23. StarWars Bucket's List Extra: 8 Fun Facts from "The Children from Tehar" - Star Wars Resistance - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  24. SWResistanceLogo レジスタンストリプル・ダーク
  25. SWResistanceLogo レジスタンスニークにごちそう
  26. SWResistanceLogo レジスタンスビボ
  27. SWResistanceLogo レジスタンス消えた人々
  28. Databank title gorg - 旧データバンク (リンク無効; バックアップ)
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